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病院はしご旅 10/14の日記

私は慢性的な頭痛持ちで、根本的な原因はいまだに特定できていない。
高3の受験期や大きな仕事が控えたタイミングで特にひどくなっていたから勝手に“緊張型頭痛”だと思い込んでいるが、最近原因が特定できそうなところまできていた。

1つ目の可能性が視力。
両眼ともよくないが、特に左だけ乱視でかつ視力も弱いから左右別々のコンタクトをつけている。
片目ずつ見るとコンタクトを入れた状態でも左目が若干ぼやけるから、左右の見え方の差で脳がショートしているのかもしれない。

2つ目の可能性がアゴ。
歯並びが悪いことが影響しているのかアゴの骨か筋肉が歪んでいて、口を開けても下顎がまっすぐではなく左右にブレながら下がる。
アゴがカクカク鳴る自覚はかなり昔からあって、緊張するような場面ではカクカクがより強くなるような感覚があった。

せっかくフリーの休日、もう徹底的に調べてやろうと午前に眼科、午後に歯医者を予約した。
人生初の病院はしごである。

①眼科

おなじみの空に浮かぶ気球を眺めた後に、視力検査をやった。
まずは裸眼で左目から。右目を隠し目の前の黒いCを見ようとしたが、CだけでなくCを映し出すモニター型の機械すらぼんやり見えてしまい絶望した。あまりに見えてなさすぎる。
目の前に現れるぼんやりとした黒丸に対して「わかんないっス」を連呼し、今度は左目を隠す。また絶望した。右目も全然見えていない。
結果右目0.2、左目0.1と診断された。小学一年生の時は両眼ともAだったのに!

ゴツいメガネ型の装置にレンズをカシャンカシャンとはめこんでいく。
度数を上げることで右目は問題なくくっきりと見えるようになるが、問題なのは左目の乱視くんだ。
度数を上げると見えるCのサイズは小さくなっていくが、右目並に見えるようにするにはもうコンタクトでは対応できない乱視度数になってしまうらしい。
「コレとコレだとどっちがいいですか?」とカシャンカシャンとレンズを替えてもらうが、正直違いが分からず、「あんま変わんないっス」と最悪の回答を繰り返してしまった。

丁寧に付き合ってくれたお姉さんもリアルに腕を組んで悩み込んでしまい、結局気球見るヤツと視力検査と院長の診察を3ループぐらいした。朝イチで完全な厄介患者になってしまって恥ずかしい。
視力検査で「分かんないっス」を50回は言ったと思う。

最終的にお姉さんも私も諦めムードで「これで試してみよっか!」とそこそこ見える度数で処方することになった。
その度数のコンタクトもその場で受け取れないのが乱視くんの困ったところ。来週に数枚受け取り、試してみて問題なければ正式に注文となる。

自分の眼の厄介さに落ち込み、若干頭が痛くなった。頭痛を治したかったのに本末転倒である。

②歯医者

2年前に親知らずを抜いた歯医者に行った。
そもそも顎関節症が歯医者で合ってるのか微妙だが、口腔外科に該当しているらしいからとりあえず診てもらう。

コックピットみたいなイスに座って第一声、「お加減どうですか〜?」と言われた。
お、お加減?体調?室温?なに?と数秒フリーズしてしまったが、2年前の親知らずのことを言われていることに気づいた。
「あ、親知らずは全然大丈夫っス」と言って顎関節症の話をすると、口の中を見て頬周りを触った後にこう言われた。
「食いしばりがひどいですね。口の中の筋肉に食いしばった跡があります」

ストレスがかかった時や寝ている時に無意識に歯を食いしばり、筋肉に負荷がかかることがあるという。
受験期の頭痛の原因ももしかしたらこれだったのかもしれない。8年越しに謎が解明されたような気がした。

食いしばりについては、意識して気をつけることとマッサージで多少改善されるという。あとは歯形をとってマウスピースを作ることで寝ている時の食いしばりも改善されるらしい。「3000円ぐらいで作れるんで考えといてください」と言われた。
ちょうど考えさせられる値段じゃねえかよ

食いしばりについての話は一瞬で終わってしまい、お願いもしていないのに定期検診のようなものが始まった。
「定期的に来るようにしてくださいね、痛くなってからじゃ遅いですから」
2年来ていなかった患者に言うそれはもうただの説教だ。確かに抜歯の後定期的に来るように言われた気もする。

歯周病の検査だと言われ、問答無用でイスを倒され目にタオルをかけられた。怖い怖い怖い怖い
顎関節症の相談をして終わりのつもりだったからより怖い。
大人ぶって平気なフリをしていると、右の奥歯から順にチクチクとした痛みが走った。痛い痛い痛い痛い
かなり長時間チクチクチクチクされ、ようやく解放されて口をゆすぐと血が出ていた。
目盛りが付いた針のようなものを歯と歯茎の間に差し込み、深さや出血の有無を測っていたらしい。ソレ先に説明してほしかったんですけどね

歯周病は特に問題なかったが歯垢が残っているらしく、超音波ナントカという機械で汚れを落としてもらった。
途中溺れそうになったりベロの巻き込まれを心配したりしたが、どうにか生還。
最後受付で「次のご予約はいつにされますか?」と聞かれたが、「ちょっと分かんないんでまた連絡します」と伝えた。
たぶんもう行かない。また歯周病のチクチクやられるのがイヤだからね!!


そんなこんなで病院はしごを終えた。
通して感じたのは私の中に「定期検診」という概念が備わっていないということだった。
目も歯も定期的に診てもらうことが必要なんだろうけど、お金もかかるし予約もとりづらいから私にはまだハードルが高い。
大人はこういうメンテナンスをしっかりやるものなのかもしれない。
まだ私は大人にはなれない。痛いのイヤだからね!!!

脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。