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採血拒否権をくれよ 9/5の日記

14:20から健康診断。
受診10時間前から絶食、水のみ可。

つまり朝から何も食うんじゃねえぞコラということ。
だったら午前とかに診てもらえませんか??

ごはんを食べられないのはまあ平気だけど、毎朝コーヒーを飲まないと”狂い”が出てしまう体質なので、水以外の飲み物が飲めないのがキツかった。
職場でもファミマの狂うほど甘いカフェラテを常飲していたから水だけでは物足りなすぎる。
もっと狂いを私にください

空腹状態で午前の仕事をどうにか片付け病院に向かう。
健康診断の中で、私にとって唯一の難所がある。
採血だ。

そもそも注射が怖いというのがあるし、小さい頃から何度か「ちゃんと採れなかったからもう一回刺しますね」という謎の罰ゲームを食らっている。
去年の健康診断でも採血が途中で止まってしまい、ベッドに寝かせられてもう一度ブチュっと針を刺されていた。

様々な測定がある中、今回はかなり早い段階で採血の時間がやってきた。
「採血で気分悪くなったことはないですか?」
「ハイ」
怖すぎて嫌すぎて細くなる自分の返事に笑けてくる。

そして運命の時ーーー
ずぶりと刺された感覚があり、しばらく待つ。
永遠に近い時間が過ぎた後に、針が抜かれる。ようやく壁を乗り越えたと思ったその時。
「すいません血が途中で止まっちゃったみたいなんで、もう片方の腕出していただいてもいいですか?」
2年連続である。

『いやちょっともうムリです』と言いたかった。嫌すぎる。
でも私はまた細い声で「ハイ」と答えてしまった。大人だから。
てかコレって拒否権あるの?

意気消沈しながらもう片方の腕を差し出し、一般人の2倍の針を人体に刺され採血が終わった。
両肘に包帯を巻かれる。ミイラになるのか私は

「このあとは心電図になりますので右側の…」
平然と次の説明を進める看護師さんに若干イラッとしてしまい、両肘ミイラは口を開いた。
「あの前も同じようなことあったんですけど、血管が細いとかですかね?」
生意気ミイラの口ごたえに一瞬戸惑う看護師さんだったが、
「血管が潰れやすいのかもしれないですね〜」と雑に返されてしまい次の説明に話を戻されてしまった。

絶食+血液量低下+二度刺されたショックで本当にグッタリしてしまったが、待合室でうなだれながらどうにか全ての診察を終えた。

終わったらマックかすた丼に行ってやるぞ!!!と意気込んでいたがそんな元気もなく、松屋でおろし牛丼を食べた。
せめてもの特別感で大盛りにしたが、半分ぐらい食べたところから「もういらね〜」と思いながら咀嚼していた。何もかもうまくいかない日もある。

それでも午後休を使って赤坂にあるVIVANTのオブジェを見られたから今日はOK!元気出た!

来年こそは一発で血を出し切ってやる。

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