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夢の話2

 今日、幼い頃好きだった人が夢に出てきた。たぶん昨日の散歩で先輩(週に一回2時間ほど横浜あたりをぶらつく) にそのことを話したからだろう。

 夢の中で2人は通った小学校の近くにある公民館に来ていた。季節は夏で何やら催し物が開かれている。休憩スペースに腰掛けた私たちは飲み物と無料で供されていたお菓子を持ってこようとするのだが先に立ち上がった彼女は自分の分だけ持ってくる。「なんだ、気が利かないな」と思いつつ、そんなことを言うのも野暮だと思い直して私も立ち上がる。
 次の日2人はまた公民館にいた。よく覚えていないが自転車で来ていたと思う。そこでも何となく気が利かないなと思う出来事があり、しかしその先ははっきり思い出せない。

 彼女は決して気が利かない人物ではないはずなので夢の中での違和感はきっと私の中にある何らかの記憶、または潜在的な願望のようなものがそうさせたのだと思う。彼女が私のことをなんとも思っていない––少なくとも私はそう認識している––ことも関係あるかも知れない。
 それにしても夢は不思議だ。取り留めもない会話が脳の特定部位の活動を活性化させた結果しばしの間現れるビジョンに過ぎないのに、目覚めた後にはえもいわれぬ感情を惹起させるのだから。

 

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