待ち・望む 2Q20.11.14(宇宙戦艦)

最近は秋晴れが続いている。日中は暖かくて良い天気だ。そんな今日この頃、私は猫太郎のいる丘に行ってみた。もう一度サーシャに会って尋ねてみたいことがあったからだ。そして丘に行くとソフィーも一緒に来ていた。既に私の意図が伝わっているようであった。彼らはどうやって私の考えていることを知るのだろうか。私から思念が発せられているのだろうか。

私:やあ!猫太郎とソフィー!

猫太郎:よっ!

ソフィー:こんにちは。

私:ソフィーがいるってことは既に了承済なんだね。2920年へ行くこと。

ソフィー:もちろん、猫太郎から聞いているわよ。さっそく行きましょう。

私:ありがとう。今日もよろしくね。

猫太郎:行ってらっしゃーい。

そしてソフィーに連れられて前回と同じように2920年を訪問した。降り立った場所も前回とほぼ同じ場所だった。天気も秋晴れだった。そして、そこにはサーシャが私達を待っていた。

サーシャ:ようこそ。

私:こんにちは。またよろしくお願いします。

サーシャ:再びお会いすることができて嬉しいです。今日の訪問についても猫太郎さんから連絡がありました。質問したいことがあるのですね。

私:そうなんです。私達からみると未来の話になります。さっそく質問させて頂きますね。

私達は芝生のある大きな公園のベンチに腰掛けた。私とサーシャは一緒に並んで座った。私の反対側にはソフィーが座った。

私:2920年の世界はとても平和そうにみえるのですが、ここに至るまでに戦争はありましたか?現在の私達の世界にも戦争している地域はあります。でもそれは限定的です。私のいる時代以降から2920年の間に全世界を巻き込むような大きな戦争はあったのでしょうか。つまり、武器を使った第三次世界大戦のような戦争のことです。

サーシャ:いいえ。私達の過去にはありませんでした。しかし、似たような事件はありましたし、大きな戦争に発展しそうな事はありました。

私:似たような事件?つまり小規模な戦争ですか?

サーシャ:それ以上は答えることができません。

私:そうですか。

サーシャ:あなたはなぜ戦争について知りたいのですか?

私:いえ、なんとなく。最近になって再度観てみたアニメの影響もあるかもしれませんね。

サーシャ:私があなたの頭の中からインスピレーションを得て名付けたサーシャに関係する物語のことですね。

私:そうです。それは物語ですが本と違ってアニメと呼ばれる種類のものです。読むものではなくテレビで観るものなのです。

サーシャ:なるほど。いま理解しました。あなたの記憶から読み取れました。

私:私は最近、夜空に火星を見かけることが多くありました。そして何やら惹きつけられる感じがあったのです。

サーシャ:人は時に星に想いをはせます。星はその星が紡いできた歴史を語り、その記憶を宇宙に向けて放射しているのです。

私:えぇ、分かります。遥か昔に火星には文明があったと信じております。そして男権主義的な傾向の強い文明であったと本で読みました。著者がプレアデスの光の大天使であるラーからのチャネリングを通して書いた本です。

サーシャ:サーシャと言う名前は火星に関係がありますか?

私:あなたと初めて会った後に再びアニメを観て知ったのですが、サーシャは物語の中で地球から約16万光年離れたイスカンダルから地球へ来る途中に、火星に不時着して亡くなっておりました。もしかしたら、この事が火星に惹かれた原因かもしれませんね。

サーシャ:さきほどあなたがおっしゃったように、物語というのは作者がチャネリング状態になって宇宙からインスピレーションを受信している場合があります。全ての物語がそうとは言えませんが、人気が出て広まる物語にはそういう傾向が多々あります。

私:スターウォーズという映画も遥か昔に発生した宇宙戦争を再現していると聞いたことがあります。監督が宇宙の記憶から、もしくは宇宙存在からダウンロードした情報だと。

サーシャ:そうですね。あなたも遥か昔に火星に縁があったのかもしれませんね(笑)。

私:実際に私達の未来に起こった戦争でアニメや映画に登場するような飛行物体が使用されましたか?例えばスターウォーズやガンダムに登場する宇宙船やロボットのことです。

サーシャ:あります。宇宙戦艦ヤマトです。

私:宇宙戦艦ヤマトですか!?

ソフィー:戦艦大和・・・。

私:戦艦大和…。私の中で何かがうずいた。私の中の日本人の魂に響いた。

サーシャ:技術が発達して海に沈んでいた戦艦大和が引き上げられました。戦艦は修繕をされてしばらくの間、日本の港に展示されました。日本人の技術力、日本人の誇りのシンボルとして。

私:そうですか。それは本当に良かったです。早く引き上げて欲しかったのです。

サーシャ:やがて日本人は自分の国だけではなく地球外縁部を護衛する必要性に迫られました。そしてモデルになったのが戦艦大和でした。

私:製造するのであれば、もっとスリムな最新鋭の飛行物体が優先されそうですが、そういう事はなかったのですか?例えば私達が認識しているUFOのような飛行物体のことです。

サーシャ:そういった飛行物体も作られました。しかし、大型の戦闘機は昔の戦艦のような形がモデルとなりました。これは他の星の文明でも同じような形を採用しております。頑丈な形と最新の技術、そしていざという時は全て手動で操作して対応できるように設計されております。

私:私の観たアニメの「宇宙戦艦ヤマト2199」に登場する戦艦ヤマトが本当に製造されたのですね。

サーシャ:まったく同じ形ではありませんが、概ね一緒です。宇宙だけでなく、空と海でも兼用できす。目的は飽くまで護衛のためです。日本と地球を守るためです。地球の他の国々とも協力して宇宙を巡視しております。もちろん異星人とも連携しております。

私:やはり宇宙にも地球を狙うネガティブ系の宇宙人がいるのですね。

サーシャ:はい。地球と同じです。宇宙にもおります。私達がここまで科学技術を進歩させる前は、ポジティブ系の異星人達が地球を守ってくれておりました。地球を狙う者達は武力だけではなく、地球外からの洗脳や操作によって巧みに地球を操ろうと試みます。そうした怪しい存在達を見つけて守ってくれるのです。

私:洗脳ですかぁ。ちなみに兵器を用いて地球が攻撃されようとした場合、守護存在たちは彼らの宇宙船で守ってくれるのですか?

サーシャ:はい。彼らは通常は5次元領域でパトロールをしております。しかし、いざとなれば3次元に現われて戦います。ただし3次元に出現するには膨大なエネルギーを消費するそうです。そのため、非常事態の場合を除いて彼らが3次元領域に出現することはありません。

私:それは私も本で読んだことがあります。そういう宇宙人の種族がいることを。

私は宇宙戦艦ヤマトを思い出した。未来の戦艦も波動砲を発射するのだろうか。それについてもサーシャに質問をしてみた。

サーシャ:技術面については教えられません。軍事技術の漏えいは何としても避けなくてはなりませんので。ちなみにですが情報を他国へ漏洩した場合は厳罰に処せられます。

私:そりゃそうですよね。国家の存亡に関わりますから。いや、地球の存亡ですね。

サーシャ:私達の戦艦はワープができます。その事実だけは教えることができますわ。

私:すごいですね。やっぱり自分達の未来も楽しみだ。宇宙という海の中を遠くまで航海ができそうだ。ちなみにですが、もう一つアニメを観ているのですよ。銀河鉄道スリーナインというアニメです。こちらは約230万光年以上離れたアンドロメダ銀河まで旅をするので話も110話くらいあります。宇宙戦艦ヤマトの目的地であるイスカンダルは16万光年なのでストーリーも25話くらいで終わりました。

サーシャ:アンドロメダ銀河も地球と縁のある場所ですね。

私:光の速さで200万年以上かかる距離ですよね。光は1秒間で地球を7周半する速さですから、信じられない距離ですよ。現在自分達が観察しているアンドロメダ銀河の姿は200万年前の姿という事になりますからね。

サーシャ:そうですね。

私:それと、もう一つ聞きたいことがあります。現在の私達の国はアメリカ軍の駐留によって守られております。私達は世界で唯一の被爆国として軍を持たずに平和を希求する姿勢でおります。しかし、同時に自分達自身で国を守れていないというジレンマを抱えております。もちろん、現在はアメリカと連携することは重要だとは思っているのですが…。

サーシャ:その歴史については知っております。しかし、あなたのいうジレンマを抱えているのは日本国民全員ではありませんね。あなたの場合はあなたの中にある何かがそこに反応しているのです。

私:おそらく男性性の部分だと思います。念のために言っておくと、私は戦争を望んでおりません。経済活動の世界、つまり会社などで上にのし上がろうという野望もありません。むしろ、主夫としての役割にも興味を持っているくらいです。それでも時々、男性性の部分が国の防衛に関して自分達だけでできないものかと模索しようとするのです。そしてその危険性も分かっているのです。

サーシャ:男性性というのは、つまり男性というのは女性から見て分からない部分があります。そういうところは男性らしいですね。同時に子供っぽくみえてしまう時もあります。

私はサーシャから少し馬鹿にされたような気がしたので言い返してみた。

私:男性の私からすると女性もよく分からない部分がありますよ。女は何を考えているのか、何を怒っているのか分からない時がありますよ。

ソフィー:何それ!失礼しちゃうわ!ぷいっ。

サーシャ:あなたは何か怒っているようにみえますよ。私はそんなつもりで言ったのではありませんからね。さて、現在のあなたの国が平和を希求している状態は他国にとっても良い影響があります。被爆国として軍を持たずに平和を追求する姿勢は他の先進国と違って、人類の精神面に大きな希望を与える役割を担っている可能性もあります。つまり、他の国々の人々も日本の立場を理解しているのです。世界の現在の情勢の中ではアメリカに守ってもらうしかない。それは仕方なく行っているのだと。しかし、日本人は実際は平和を望んでいるのだ。その難しい微妙な立場を保ち続けることで世界の平和に貢献しているのだと。また、そういうアンバランスな状況に置かれると男性性と女性性のバランスが崩れることがあることについても、海外の人達は日本をみて理解し始めていると思います。

私:そうですかね。そうかもしれませんね。どちらにしても対立は望んでおりません。

サーシャ:宇宙戦艦の話に戻りますが、あなたがたのいる時代の波動の状態では宇宙戦艦など作ることはできません。私達は分離と二元性という幻想と向き合った末に学びを深めました。

私:分離と二元性ですかぁ…。自分達にその学びを深めることは出来ますかねぇ。いまだに自分にとっては難しい問題のような気がします。男性性も女性性もどちらも大事なんですよね。どちらかに傾くとアンバランスな状態となる。どちらにも敬意を払われるべきですよね。

サーシャ:あなた達もきっとできると思います。

私:でもやっぱり戦艦大和のような象徴は必要だな。日本の男のエネルギーの象徴として。

サーシャ:あなたはきっと推進力を手にしたいのですわ。それが現在のあなたにとって必要なのかもしれません。あなたは何かを前に進めようとしている気がします。そのために、あなたの例えとして話された宇宙戦艦ヤマトや、その波動エネルギーが登場したのだと思います。

私:前に進める…。あぁ、何となく分かりますよ。現状から抜け出したいという思いのことですね。たぶん。何かを変えていこうとするエネルギー。それを潜在的に生み出そうとしているのかもしれません。

サーシャ:そのような気がします。

私:今日はありがとう。そろそろ帰ります。

サーシャ:そうですか。またお会いできるのを楽しみにしております。

私:自分もです。またこうして話がしたいです。今度はカフェみたいな場所で話がしたいな。

サーシャ:よろこんで。

私はサーシャに別れを告げるとソフィーと一緒に飛び立った。そして元の丘に戻った。猫太郎とソフィーと少し散歩をした後に、家に帰った。
そして、夜になって夜空を見上げながら思った。
金星は美しさと美しくないとされた価値観の対立、芸術性の優位、完璧主義の象徴であった。火星は暴力の優位、男権主義の象徴であった。その間にマルデック…。そして地球は人種のるつぼ、宇宙の人種のるつぼ。人種間の対立。
そして二元性の状態とは、善と悪、正義と不正、「彼らと私たち」のような対をなす意識をもっている状態…。
そうした惑星が放射している象徴や二元性を理解しつつも、一方で今を生きる私達は現在発生している問題に対処しなければならない。
アモラ・クァン・インが著書『プレアデス人類と惑星の物語』で語っているように、「全体性」と「一体性」への最終段階である「二元性の超越」と「多様性のなかでの調和」というスピリットの中で、私達は自分自身のシャーマニック・ジャーニーを続けている。

自分はその旅の中身については自信がない。
どう生きてゆけば良いのかもいまだに考えることが多い。
まさに人生とは大航海なのだと思い知らされる。

夜空には月は見えなかった。しかし火星とオリオン座が意味ありげに輝いていた。



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