カーボベルデ入国ガイド
日本人がカーボベルデに旅行する場合、ビザの取得が必要になる。
残念ながら日本はビザ免除の適用国にはなっていない。
だからと言って、日本の最強パスポートが通用しないなんて!!!と悲観的になる必要はない。
滞在が30日までの旅行ビザであれば、空港に到着した際の通関で、オン・アライバル・ビザを取得することができる。
常識として、ビザは入国前に取得しておくものだとずっと思っていたけれど、日本にはカーボベルデの大使館がないため、事前申請となれば、中国などカーボベルデの大使館が置かれている国にわざわざ出向かなくてはならない。いや。そんなのレベルが高すぎる。めんどくさすぎる。
そして、2024年3月現在、オンラインでのビザ申請は不可能。オンラインでできるのは、ビザ免除プログラムでの入国のみ。
大丈夫。カーボベルデの空港に到着した時に、VISAのクレジットカードとパスポートがあれば!というのが日本人3人(さっけろーにと三兄弟の三男坊とかんこ)に来てもらった私の結論。かかる料金も35ユーロくらい。
もちろんここはアフリカ。入国はカオスなので、忍耐力も持参してください。なかなか時間がかかることもあるけれど、入国できました。
ちなみに私自身は、カーボベルデに来る前にアメリカにいたのと、滞在がだんなの仕事都合による長期滞在となり、長期滞在ビザが必要だったため、DCにあるカーボベルデ大使館に赴き、事前に取得しました。
そして、日本人でないのであれば、30、60、90日でビザ免除の可能性があるので要チェック。だんなの家族(米国人)が来てくれた時には、滞在30日まではビザ免除だったので、オンライン申請で簡単に入国できました。
と、ここまでであれば、それほど大した情報ではないのです。
それは、三兄弟の三男坊が到着してから数日が経った日のこと。
「そういえば、カーボベルデには2ヶ月以上滞在するんだけれど、空港でもらったビザは30日になっている気がする。」
「…。そうじゃん!!!!!!!!!」
オン・アライバル・ビザは30日までの滞在の時の観光ビザだもんね…(汗)
ということで、滞在可能期間延長のための試行錯誤、始まり始まり。
もちろん、日本語での情報は皆無だし、英語での情報も限られている。だんなにポルトガル語でも調べてもらったが、いまいち。
なんとかたどり着いた情報が、以下。
警察署に併設されている移民局的なところに行け。ということらしい。
というわけで、我々はプライアに住んでいるので、ここに行ってみる。
一度目の挑戦
三男坊、ビーサン、半ズボンで参戦。長ズボンを履いていなかったため、オフィスに入れず。撃沈。
カーボベルデに来るのに、長ズボンと靴持ってくるやついるかよ!?とツッコミたかったけれど、公的な場所なので、長スボンと靴を履いていってください。
幸い、申請に必要な書類を聞いてくることはできた。
・写真
・パスポート
・滞在中の経費が賄えることを証明するための銀行口座残高証明
・帰国便の航空券
二度目の挑戦
もちろん、三男坊が日本の銀行の残高証明など持参しているわけもなく。
そういえば15年前、初めて海外に行くことが決まった時、海外旅行などしたことのない両親と地球の歩き方だったか、何かの旅行ガイドブックを読みながら、「持っていくと良いものリスト」に「英語の銀行残高証明」というのがあって、書かれているからと取り寄せたことがあったけれど、出番などあるわけもなく。なるほど、こういう時に使うのか。
というわけで、三男坊自身ではいろいろと難しそうだったので、スポンサーとしてだんなのパスポートや銀行証明等々を持っていったら大丈夫ではないかと思ったのだが、突き返される。
もう少し詳しく説明してくれたのでまとめると、申請するためには、
(1) 個人に十分な収入があることを英語ないしはポルトガル語の書類で証明するか
(2) スポンサーとして、滞在期間中きちんと面倒を見ることを証明するか
のどちらが必要とのこと。
うむ。ここまでは予想通り。
(1)では難しそうなので、(2)で申請をしようとしていただんな。スポンサーをするという誓約書類を作ってこいと言われても、先を読んでいただんなは、ポルトガル語できちんと書いて用意していた(さすが!)。
であるにもかかわらず、なぜかそこで一枚紙を渡されて、ここに書かれている文言とおり、一字一句打ち直して、作ってこいとのこと。
そんなめんどくさいことあります???
せめて、穴埋めできるようにしておこうよ。
ということで、時間と忍耐切れのため、帰宅。
ここはアフリカ。どんなに準備周到で行っても、行くたびに情報が追加され、必要書類が追加される。そして、融通がきかない。というか、色々想定されていない。英語を話せる人もいない。
三度目の挑戦
渋々帰って、書類を作成する私。もちろん、ポルトガル語がよくわからないので、ポルトガル語ネイティブの友達ママに助けを借りてなんとか。
作りたてほやほやの書類を持って、三度目の正直!
となるわけもなく、今度はこのサポート証明書類が公的な書類であると認めてもらうことが必要とかなんとか。
スタンプを押してもらってこいとか言うのだが、目の前に本人いるし、本人確認書類もあるのに、なぜわざわざ公証されなくてはならないのか…。
そして、後出しジャンケンやめてくれよ。
もう何度も訪問しすぎててありえないと文句をだらだら言い、ここで粘るも、全く埒があかないので、これで公証スタンプが押された書類を持ってきたら、絶対ビザ出してよねと念を押しまくり、退散。
わざわざ公証スタンプを推してくれるオフィスを探して、行ってきました。
待ち時間は1時間。本人確認して、500円くらいであっさりスタンプを押してくれました。
四度目の挑戦
やっとの思いで、必要な書類を集め、長ズボンと靴を履き、これでもかと言わんばかりにお金を払いビザの延長申請。
14日後に取りに来てねとのこと。
ここで、要注意なのは、公証オフィスでも、移民局でも、なぜか現地の銀行のカードでしか支払いができなかったということ。クレジットカードも使えなければ、現金もだめ。私たちは現地銀行の口座もカードも持っていたからよかったけれど、つまりは旅行ビザの延長申請など想定されていないということのよう。
パスポートも14日間も没収されてしまったら、他の島にも行けないし、おいおい。観光業で生きている国の割には、こういうところが整備されていないぞ。
ちなみにビザは合計90日間まで延長してもらい、20ユーロくらいでした。
というわけで、短期旅行は簡単だけれど、30日を超える滞在は一気にややこしくなりますというのが結論。
皆さんもアフリカのハワイへぜひ。
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