上級レベル!ソウルの交通事情その4【タクシーと主要道路】
6年韓国で住んだたまごの「韓国の交通事情シリーズ」第4段!
18歳で韓国・ソウルで外国人として住みはじめ、サバイバルしたおはなしです。笑
韓国の交通事情はけっこうハードで、おもしろいところが多々あります。そんなお話できたらなと思ってます。
韓国語を勉強中の方や、ソウルに旅行に行ったことはあるけどまだまだ韓国のことについてよくわかんないという方に向けて書いてます。
地下鉄、バスと生活の中で実際利用するとわかる文化をお伝えしました。地図アプリ編では提供している会社の戦略とともに、日本人目線でどう使うか語ってみました。
今回はタクシーです。タクシーだけだとなんかさみしいので、ソウル内で知っておくと便利な主要道路を一緒に紹介しようと思います。
オレンジとシルバー!これが韓国のタクシー
ソウル市は地下鉄もバスも色をつかって、わかりやすく管理しています。タクシーも同じです。パッと見てタクシーだなとわかる色になっています。
日本のタクシーは会社ごとに模様がついていたり、クローバーなどのマークでどこの会社かわかりやすくなっていますよね。
韓国はオレンジ、シルバーが圧倒的に多く、白がときどきあるという感じです。おもしろいことに一般タクシーはヒュンダイのソナタという車種がものすごく多いです。笑
空港によく停まっているバンと呼ばれる大型タクシーは黒です。車いすをのせれる障がい者用タクシーもあります。
安全運転をしてくれる模範タクシーも黒です。基準を満たした方だけが運転しています。屋根に黄色い表示がされていて、모범(模範)と書いてあります。
東京とあまり変わらない初乗り料金
私たまごが韓国にいたときは、一般タクシーの基本料金といわれる初乗り料金が2,400ウォンでした。日本よりは安いので多忙なスケジュールのときはよく乗っていました。
途中3,000ウォンに上がりましたが、まだ安かったですね。そうこうしているうちに、韓国も物価があがってきました。2019年はじめ、5年ぶりに価格上昇がありました。
2020年4月現在、3,800ウォンが基本料金となっています。東京の初乗り料金は380~410円なので、あまり差はありません。
午前0時から4時までの間は深夜料金として20%値段があがります。なので、その時間帯の初乗り料金は4,600ウォンです。
これは一般タクシーの料金で、その他タクシーは基本料金がそれぞれ違います。一般タクシーもソウル市内ではこの値段ですが、地域によって変わります。
本当にぼったくりってあるの?
韓国も昔はよく観光客がタクシーにのると、ぼったくりされるという話がありました。運転手さんの人によるので、全くないですとは言い切れません。
特にタクシーは車に乗ればよいだけではなく、運転手さんとのコミュニケーションが必要となります。本当に必要な場合でなければ避ける方もいるでしょう。
実際、タクシー運転手さんの方々はおしゃべりが好きな方が多く、韓国語ができると話が盛り上がったり、いろいろ質問されたりします。笑
これは乗車後、黙っていても同じで、空港で乗った乗客が外国人であるかもしれなくてもチャレンジ精神で話しかけてきます。笑
ソウルという都市でタクシー運転手をしているだけあって、外国人の対応に慣れている方もいますし、話が通じなくてもその場を乗り切れる方もいます。
海外はどの国にいっても油断禁物です。丁寧に対応すればお互い問題なく、タクシーで移動するという私たちの需要と目的地まで乗せるという運転手さんの供給が満たされるのではないでしょうか。
私が韓国に住んでいるとき、外国からお客さんが来て、タクシー移動が必要な場合、韓国語のメモを携帯で打って、これを運転手さんに見せればいいからといっていました。
相手も人なので「○○までです。よろしくお願いいたします。」と丁寧に書きました。もちろんその外国の方にも分かるようにその言語でも同じ文を書きました。
ㅇㅇ까지 가주세요. 기사님, 잘 부탁 드립니다.
こういう風に工夫をしたからか、外国からのお客さんがぼったくりに遭ったことはありませんでした。
タクシーを利用する側も運転手さんに対する配慮とできる限りの準備があれば、問題なく目的地まで行けると思います。
配車アプリを利用してみよう
ぼったくりの心配はあるかもしれませんが、今はもっと確かな情報をもとにタクシーの利用ができるようになっています。
Uberなどの配車アプリは日本でもいくつかありますよね。地図アプリのときに出てきた Kakaoが Kakao T という配車アプリを出しています。ダウンロードしてみると日本語の提供がありました。
このアプリを使うと、タクシーを呼ぶのも簡単です。出発地点から目的地の経路、おおよその金額、タクシーの車種などいろんな情報をアプリで確認することができます。
このアプリができた背景にはもちろんUberなどの存在もありますが、韓国は終電の時間まで出歩いていることが多く、その時間帯のタクシー利用がとても多いです。
ですが、タクシーを捕まえられなかったり、取り合いになったり、1時間以上待ったり、なにかと不便でした。土地勘のない場所ではタクシーを頼りたいときもあるので便利です。
道がわかればもっと安心、ソウルの地理
タクシー移動のときに今どこを走っているのか、またどの道をつかって目的地までいくのか分かれば、安心ですよね。私もタクシー移動するとき、特に急いでいるときは携帯で道路状況を確認していました。
ソウルの地図を見たときに、大きく2つのエリアにわけることができます。漢江の北と南です。漢江沿いに走っている大きな道路が南北それぞれにあります。
北側は 강변북로(カンビョン北路)といい、南側は 올림픽대로(オリンピック大路)といいます。オリンピックが韓国・ソウルで開催されたのが1988年なので、88デロとも呼びます。
강변북로(カンビョン北路)からは楕円形を描くように 내부순환도로(内部循環道路)が出ています。そこから東の方へは 북부간선도로(北部幹線道路)につながっています。
漢江から北東に進むには、동부간선도로(東部幹線道路)に乗らなければなりません。すべて道路交通情報のラジオで聞ける単語です。笑
南側も見てみましょう。南西には南にくだる 서부간선도로(西部幹線道路)、中央には同じく南にくだる 경부고속도로(京釜高速道路)があります。これをずっと南下すると文字通りプサンにつきます。
서부간선도로(西部幹線道路)と경부고속도로(京釜高速道路)をソウル市内でつなぐのが 강남순환도시고속도로(江南循環都市高速道路)です。そして南西にのびる 동부간선도로(東部幹線道路)があります。
どこか行くとき事前に地図アプリで調べておくと、この道路がどれだけ混んでいるのかチェックできます。運転手さんとこの道は避けるかどうか相談すると急ぎのときも少し安心です。
主要道路だけではない、漢江の橋の渋滞
漢江には31個もの橋がかけられています。これだけあると交通がうまく分散されるのではないかと思いますが、交通量が集中している橋がいくつかあります。
一位は 한남대교 です。バスのときにお話しした、明洞から江南方面に向かうとき通る橋です。江南方面から北上すると、南山タワーが見え、とてもいい眺めです。
一日に20万台の車両が行ったり来たりするそうです。これは他の橋に比べてダントツで、いかにこの橋がソウルの中心街をつなげているのか物語っています。
강변북로 や 올림팩대로 を通るとき、どの橋をつかって移動するかもポイントですね!
タクシーまでのりこなすあなたは上級者!
地下鉄やバスの運行状況とソウルの道路状況を地図アプリで確認しつつ、タクシーもふくめた選択肢の中からベストオプションを選べるようになれば、もう言うことなしですね!
次に韓国に行けるのはいつになるかわかりませんが、ちゃんぽんちゃんねるのnoteで次の旅行の下準備のお手伝いができればと思います。では!あんにょん!また今度。
この記事は、2020年4月時点での情報です。その後、変更されている内容については分かり次第、随時追記という形で更新いたします。
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