『オッペンハイマー』

オッペンハイマー見てきました!
事前勉強不足すぎてわーーって感じのままこの文章書きます悪しからず!

念願のエキスポシティ!

太陽の塔

モノレールの駅を降りたら太陽の塔を左手に眺めながらエキスポシティに向かいます。

IMAXwithレーザー

エキスポシティと池袋にしかないレーザーGTで見てきました!最新ノーラン作品は絶対にここで見ると決めていたので嬉しい!スクリーンのサイズに驚愕しました。

本編

ここからまとまりなくバーっと書きます。
映画の流れはオッペンハイマーの原爆開発まで及び水素爆弾に関する意見を、その後の諮問委員会での答弁にて振り返る、というまとめ方が近い気がした。
「原爆の父であるオッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く」だけではわからないよ〜と思いながら、前半頭の中ハテナで見ていました。

特筆すべき点は3点かな、と思っていて、
1.スクリーンのサイズが変わるのはどのタイミングか?
2.白黒とカラーの使い分け
3.クリストファー・ノーランは何を描きたかったのか?
の3つに分けて考えていきたいと思います。

で、見出しをつける必要がないのは「わからない」が大多数を占めるからです。
スクリーンサイズは「オッペンハイマーの知覚」が描かれてるシーンが主に1:1.4のサイズで描かれてると思ったのだが、とはいえオッペンハイマーが映ってるシーンも当てはまるのでどうなのか、、、というところです。もう一回答え合わせしたい。
白黒とカラーの使い分けは後半のストローズのセリフにあるのかな、と思っていて、政治劇での「光」がカラー、「影」が白黒、となっているのではないかと思う。

それで、ノーランはこの映画を通してなにを描きたかったのか、が全くわからなかった。
ノーランに対しては、「難解になりがちなSFを大衆娯楽の枠に落とし込んでいる」という評をしている。また、彼の作品は「時間」を抜きしては語れず、本作でもその効果は使われていた。大戦中、大戦後の原子力規制委員会就任後、祖のさらに後の査問時、と3つのパートにわかれている。
しかし、この効果を使って彼は鑑賞者にどのような影響を与えたかったのかが今ひとつ掴みきれなかった。有り体にまとめるなら「時間が経つことで、証言者の立場によって、真実が変わる」ということだろうか。ただ彼の意図がそこだけに終わるのか?とにわかに信じがたい。

おわりに

本作はあくまで「オッペンハイマーの苦悩」を描いている作品だ、と言ってしまえばそれまでなのだが、原爆を落とすことに対しての葛藤、政治的背景、戦争継続に対する民衆の意見などの描写がとても少ない。
たしかに犠牲者数などの数字は出てくるし、被害の様子の比喩も描かれてる(オッペンハイマーがそれに苦しんでいる)が、それだけでいいのか?という感想は抱いてしまう。
彼らにとって、実験の成功は喜ばしいことではあるけれど、そしてそれに感情移入できるように作られているけれど、感情移入することに対する疑問は残る。
そして、ドイツが降伏するまでは本当に対ナチばっかだったのだなとなり、なんとも言えない複雑な気持ちになった。
そして対ソ連。赤狩り、共産主義に関する話も大部分を占めていたのでここは勉強不足だった。

いろいろ読んで勉強したうえでもう一度見たいし、180分は長いが、まったく長さを感じさせないくらい面白かったのは事実なので見て損はないと思った。
映像の作り方、音響に関してはさすがノーラン!という感じだったのでぜひ劇場で見てほしい。

ノーランは『インセプション』と『メメント』がやっぱり好きだな〜と思った日でした。


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