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『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』


先日、『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』を観てきました。
久々の感想noteです。
※ネタバレ含みます

あらすじ

物語の舞台は、1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校。生真面目で皮肉屋で学生や同僚からも嫌われている教師ポールは、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生アンガス、寄宿舎の食堂の料理長として学生たちの面倒を見る一方で、自分の息子をベトナム戦争で亡くしたメアリーという、それぞれ立場も異なり、一見すると共通点のない3人が、2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになる。

https://eiga.com/movie/100698/

感想

ひとことで言えば、「みんな他人には言えないことが色々あって、でも生きていかないといけないんだよな」ということだった。
孤独な3人が(というより特に2人が)たまたま2週間という時を一緒に過ごし、その秘密を共有することはあるけど、彼らの関係や状況が劇的に変わることはない。
でも、誰かが自分のことを知っている、誰かが自分のことを想って行動してくれる、というのはその後を生きていく心の支えとなるには十分なのかもしれない、と思わせてくれる映画だった。

彼らの生きづらさはある種社会から与えられたもので、たった2週間で変わるものではないけど、それらへの見方というのは特にアンガスにとっていい影響を与えられたのではないかと思う。
自分だけがって思ってしまう年齢において、この時間が視野を広げるきっかけになったのかもしれないと。

まとめ

心がじんわりと暖かくなるような、とはいえ不安が最後までなくなることはなく、という映画だった。
とても丁寧に作られているんだろうなというのは感じられたし、12月の寂しい夜に観たい映画だと思った(本国は10月公開らしい)。




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