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ずっと日本にいるつもりの人こそ外国から来た人に日本を教えてもらおう

いかがお過ごしでしょうか、長谷川ちゃみです。

世界を股に掛けて活躍したいとか海外に移住したいとか全然考えていない人、この先もずっと日本で暮らすだろうなぁという人は、外国から日本に来た人と意識的に関わるようにするのがいいと思います。

日本は少子高齢化が急速に進んでいます。今後、働き手がますます不足し、私たちの介護はAIロボットやもっと多くの外国人にお願いすることになると予想されています。

だから、外国には興味が無い、海外に出るつもりなんて毛頭ないという人こそ、外国から来た人とお互いに気持ちよく暮らすにはどうしたらいいか考えていかなければなりません。

西アフリカのマリ出身で、1991年に来日、2002年に日本国籍を取得、2018年より4年間京都精華大学の学長を務めておられたウスビ・サコさんは、著書(*1)で「おもてなし  逆にこっちが、疲れるし」という見出しで、日本のおもてなし文化について考察しています。

ん?!

逆にこっちが、疲れるし・・・って、ちょっと辛口すぎませんか。喜んで頂きたくて精一杯やっているのに。

ウスビ・サコさんがこれまで日本で受けたおもてなしの中には、形式的で、一方的に押し付けられ、喜ぶことを期待されるプレッシャーを感じるものさえあったといいます。その経験談は、日本人同士のおもてなしにもありふれたもの。たしかに、日本のおもてなしは、一方的に与えるものになってしまっている場合が往々にしてあります。

ウスビ・サコさんは、おもてなしの本来あるべき姿について、"個人と個人とが互いに歩み寄り、相手を思いやりながら交流すること"と述べています。

わたしたちは、おもてなしを相互のコミュニケーション手段と捉え直すことで、外国から来た人ともっと良い関係を築くことができるのではないでしょうか。もちろん、日本人同士においても同様です。

私は、現在は外国から来た人と接する機会が全くありません。私のように日本人社会にどっぷりと浸かっている日本人こそ、外国から日本に来た人の視点を学ぶことで未来をちょっと良くすることができるかもしれません。

それでは、また。


*1 ウサビ・サコ著 |ウスビ・サコの「まだ、空気読めません」

西アフリカのマリ出身で、日本国籍を持つ著者が、豊かな経験に基づき、日本特有の風習について疑問や気づきを共有・提案。ユーモアに溢れる語り口で、日本人の"あたりまえ"に"なんでやねん"と愛あるツッコミを入れています。





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