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孤独な自分を抱きしめる

気分がジェットコースターのように揺れる時がある。

一人でいたい時がある。  

孤独が辛い時もある。


今日は父の誕生日だった。75回目の。

朝から父と母にすいかをお供えした。

父は暑がりで汗かきだったから、きっと美味しく食べていると思う。

次兄と父の誕生日についてラインで連絡をとった。

次兄から送られてきた甥っ子たちと写る父の写真は、どれも見たことのないものだった。

病気の前兆も何も感じさせない眩しい笑顔。

はつらつとした日焼けした体躯。

あぁ、お父さんだ。

会いたいな。

話したいな。

また笑ってほしいな。

また歌って欲しいな。

もう叶わない夢だけど

ひと目でいいから会いたい。


もう大丈夫と思っていても

振り子のように揺れる私の心。


寂しいな。

一人でいるのがしんどい今日の昼下がり。

ソファで横になる。

こんな日はユルユルと過ごそう。


夕方になり、お腹は空かないけど肉じゃがを作った。

作りながら気がついた。

亡くなる前、父が肉じゃがをよく食べていたことを。

呼吸状態が悪く、咀嚼や嚥下も辛くなってきた父にとって、肉じゃがはとても食べやすかったようだ。

あぁ、お父さんにこの肉じゃがをお供えしよう。

たくさん、たくさん食べてね。

美味しくできたよ。


心から、寂しい。

今日は特に孤独を感じる1日だった。

一番祝いたい人と、一緒にいたかったんだ。

寂しい私を抱きしめる。

優しく優しく抱きしめる。


お父さん、会いたいよ。

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