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素通り出来ないものと、通り過ぎるもの |伊豆高原

こんにちは、現代美術家の新造真人です。今は、伊豆高原にて7日間アーティストインレジデンスの真っ最中です。明日12月20日が最終日です。なのですが、今日の宿代を払い、手持ちのお金が50円になりました。払えて良かったです。滞在前に、作品が一つ売れてそのお金で1週間生き延びています。宿泊先のJ-Gardenはロートアイアンをやるご主人が建てたものらしい。有り金でここに泊まれて良かったです。

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J-Garden :大室山の岩盤を突き抜け、地下1200mから源泉掘り当てた湯が最高です。オーナー石井さんはロートアイアンのアーティストです。

明日でこの伊豆高原での滞在を終えます。そして、夜は、新しく「2030年の当たり前を先行する先進的な生活者「t’runner(ランナー)として採択されたので、虎ノ門に行く必要があります。そこまでの交通費、2390円をお布施していただきたいです。PayPayや銀行振込、もしくは、作品購入の前払いをしていただけたら助かります。

今日は朝から何も食料を買いませんでした。昨日握ってもらったおにぎりを食べながら、食べられるってありがたいな、有り難いなと思いながら、ひたすら歩いてました。一つお金を使ったのは「まぼろし博覧会」。そこの入館料千百円です。ここは四年ほど前に知って、ずっと行きたいと思っていた場所です。ぼくにとっては、今日の食べ物を買うよりも、入館料にお金を使いたい場所でした。

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まぼろし博覧会でみた、聖徳太子
東京ドームと同じくらいの敷地に、こういったのが所狭しに。

念願の「まぼろし博覧会」は、昭和レトロなものとか、やばいかんじのものとか、秘宝感なものとか、エログロを集めている博物館です。ナニコレ珍百景とか、映画で言えばパプリカみたいな感じです。調べてみたら面白い記事いっぱい出てきます。たぶん、読んだら、行きたくなるんじゃないかなー。ハマる人には、どはまりする場所だと思います。

そして、今日、実際に身体を現地に運んでみた感想。今の自分には興味を向ける対象ではないな、でした。批判とかではなく、今の自分にはそぐわないという意味です。資料的価値は素晴らしいと思います。事前情報はある程度持っていたので、かなり楽しみにしてました。そして、敷地も広いし、置いてあるものも癖が強いから、情報量がやばくて頭の中が大変になるだろう、と予測していたのですが、杞憂でした。すーっと、素通りして行きました。予想していたような、棘が、心に残らなかった。

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まぼろ博覧会でみた、おじさん神宮(?)
秘宝館にいる秘宝おじさんがたくさん祀られている。

ここを知った4年前の自分なら、はしゃいだんでしょう。きゃっきゃっして、頭ぐるぐるなって。きゃりーぱみゅぱみゅさんもここ好きみたいですから、ぐわんぐわん影響を受けて、作品にもそれが現れてたかもしれない。ただ、ちゃんと身体を現地に運んでみると、展示されているものにほとんど興味が立ち上がらず。なんというか、たくさんの情報があるにも関わらず、情報が素通りしていきました。印象に残ってないのです。

ただ、それでも、足を運べてよかった。行きたいと思える場所に身体を運べた。今日はバスを使わずにひたすら歩いたので、色々な施設の看板や、道の駅的なところにも足を運んだけど、心が動かない。心が動く先というのは、自然の作り出す夕焼けや、雄大な地形。今はそういったことに関心がいく。そのことを強く認識した日でした。

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J-Gardenからの眺め。ここに来れて良かった

もし、余剰なお金があったなら、歩いている最中に通り過ぎた伊豆高原ビールを飲んだり、寿司を食べたりしていたのかもしれない。けど、思い返すと、行かなくてもよかった。金がある、払える、というだけで、大して興味のないものに、何かを装うために、自分の欠陥を多い隠すためにお金を使ってしまったかもしれない。そんな金の使い方をするなら、寄付したり、泊まるところがなく路上生活をしている方々のお金になるBIG ISSUEを買ったほうがいい。強がりなのかもしれないけど、金がないことは、ないなりに、学びになる。金が無いことで土地をじっくり歩くことが出きたから、今日は、これで良かった。

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まぼろし博覧会にてセルフポートレト

だが、しかし、ここは現世です。明日12月20日、伊豆高原での滞在を終えて、東京までの交通費はどうにかしないといけません。流石に歩くことは難しい。夜に虎ノ門で予定があります。もしよければ、新造真人に、お布施をお願いできませんでしょうか。

伊豆高原から虎ノ門までの交通費が2390円かかります。そちらをお願いしたいです。飯代も、よければお布施していただけたら、土地のものを食べてきます!!「少年よ、大志を抱け。人生をそのまま楽しみな!永遠にそのままで行け」という方はご連絡ください。PayPayと銀行口座の情報をお送りします。

伊豆高原での滞在に興味を持っていただいた方は、こちらをご覧になってください。

こちらの「6)伊東市伊豆高原を拠点とした伊豆半島|マイクロ・アート・ワーケション(アーツカンシルしずおか)」に、1週間の滞在の記事が全て入っています。


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いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。