note as note-類化性能-食の読書連想文

概要説明

感想文はかけない。何故なら、その本を軸にしなければいけないから。思考の飛躍を得意とする私にとっては、本に触れたときに身体に巻き起こる、様々な連鎖反応、結びつけの渦、ものごとの重ね合わせ。つまりは類化性能によって、意味|非意味を見い出したい。

ノートとしてのnote

このnoteは、自身のノートとして活用している。なので、書き途中の本もあれば、何度か書き足された本もある。現在は、Tweet程度の感想文だが、段々と、感想文→連想文に育てて行きたい。今はEvernoteのメモコピペしただけ。「読書連想文:食を起源とする類化性能」とタイトルをつけてみたけど、あまりにお粗末。(20.08.27)

構成

1.著書名
2.著者
3.発売年や出版社
4.Amanzonのリンクなど
5.連想文(日付とセットになることもある


「一汁一菜でよいという提案」

料理研究家 土井善晴
2016/10/07


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この本を読んで「救われた」と思う人は、多いんじゃなかいかな。料理人の大御所である土井さんが「料理、適当でもいいんですよ」といいながら、お椀に味噌、鰹節をいれてそこにお湯を注いだ味噌汁(かちゅー湯)を大好きだと言っている。料理のハレとケなど、毎日の料理をがんばりすぎちゃってつかれちゃってたぼくは、この本に出会って救われた。(2020/06/23)

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まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験

木ノ戸昌幸
2019/01/23


鼻くその謎

小さい頃、多くの子供が鼻くそを口に入れるらしいが、それはなぜか。垢、髪の毛、爪、鼻くそ、かさぶた。色々な元・自分がいるが、その中でも特に鼻くそは食べられていると思う。文化圏や個人差が大きいが、鼻くそを食べ物として捉えて行なっているのか?

それとも、口に入れる、ということでやっている?口に入れる行為を考えてみると、料理を口に入れる、飲み物を喉に流し込む、セックスの最中の愛撫etc、錠剤を飲み込む、病院でなにかしらの器具で口や喉を検査する、歯を磨く。そして、鼻くそを口に入れる。がある。鼻くそという、人体の縁側のような鼻の穴に見つけられた新しい惑星を、確かめる行為。味覚、舌触り、硬さ、匂い、を口では確かめられる。鼻くそとどのような関係性を結びたくて、子供(そして、大人。そこの、あなた!)は、鼻くそを口に入れるのだろうか。(20.08.28)

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「不調が消える食べもの事典」

漢方薬剤師 杉山卓也さん
2020/06/27

食材への信頼

これを読んでから、クコの実ばっかり食べている。昼の食事の時は、たべながら、この事典をパラパラ巡っている。桉田さんは子供の頃、体が弱くて肉類をたしか禁止されていた。けど、何かの拍子に豚肉を食べたらめちゃくちゃ体調がよくなって、以来、豚肉に圧倒的信頼を寄せている、らしきことを何かで読んだ。ぼくが信頼を寄せているもの。きくらげ。コリアンダー。カルダモン。レバー。ぼくなりのラゲーライスを考案してみるか。(20.08.28)

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「男前ぼうろとシンデレラビスコッティ―よくわかる美味しいお菓子の作り方 」

按田 優子
2010/03/01
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文章が快活、軽快。おかし作りの本ではない。



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「cook」

坂口恭平
2018.12.17

マジカルな技法

坂口恭平さんの料理本。レシピブックというより、日々の彼の料理と、そこから膨らませた話が、手記のように載っかてる。やさしく読み進めることができる。日記。(2020/06/23、20.08.28)

料理とはマジック。特にスープなんかは、食材の形を溶かして、体に染み渡る、魔法の液体を作っている。魔女が作っているのも、大抵スープな気がする。知り合いに、体液に興味があって、体内のpHを気にして、その人にあったスープを出してくれる魔女がいる。彼女の家は奈良町と赤羽の手前にあるのだが、その庭では野菜が時間的経過をへて、過去に遡ろうとしている。



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「漬ける、干す、蒸すで上手に使いきる 食べつなぐレシピ」

桉田裕子:保存食研究家、食品加工専門家、桉田餃子の人
2019.06.15
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読んで気が楽になった。そこらへんの草をとってきて食べたりしているし、乾物への考え方など、愛おしい。この本を読んで僕がしたのは、丸々の大根を買ったこと。キャベツを丸々で買うようになった。だって、食べきれないものは干したり、漬物にすればいいんだもの。漬物、難しいと思ってたけど、塩をいれて冷蔵庫で放置するだけ。時間が勝手に美味しくしてくれる。絶妙に色々と"手を抜きながら"も、新しい料理への扉を開かせてくれた本。(2020/06/23)


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「買えない味 」

平松洋子
ちくま文庫

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平松洋子さんの料理エッセイ。読んでいるとお腹が空く。毎日のなんでもない料理も、大好きな料理も、もうちょっと愛おしくなる。ごはん、ひと、食器、調理道具、いたるところに実はいろんな思いが染み付いていて、それを文字によって開いて、見せてくれる。キッチンか、寝室に、ぽかーんと置いて、時々ぱらぱらめくって読んでいる。特に箸置きのがいい。(2020/06/23)




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「ひさしぶりの海苔弁」

文・平松洋子 画・安西水丸
文春文庫

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安西水丸さんのイラストレーションを味わいたくて、読む。平松さんの文章も好きだけど、本がたくさんありすぎて。一番最初は大学時代の課題で読んだ「買えない味」。そのあとに友人にこれは絶対読んでくださいと言われた「おとなの味」。そこから平松さんの文章の扉がひらき、雑誌などでちらちらと平松さんの文章を読む様になり。自分の意思で、読もう!と思ったのはこれが初めて(まだよんでないけど)。一体どんな絵が、文章が、この本には収められているんだろう。(2020/08/26)


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「性食考」

赤坂 憲雄  (著)
2017/7/26 

異物

「性と食は暴力として同根である。」それがこの本のテーマ。食は、基本的に口から異物を体に入れる。セックスだってそうだ。「犯す」という言葉からは、雄が雌をという印象を受けるが、実際には、女性器に男性器が喰われる格好になっている。異物を受け入れ、それを消化するか、融合させるか。

先日、3億のランナーの本を読んだ。長い長い、障害物レース。邪魔しあい、助け合い。最後には一人だけがゴールをできる。優勝者は女神に抱かれ、微笑む。暗幕。サラリーマンがうつむく。戦ったランナーたちのことを思い出し、彼らが体験できなかった空、波音、出会い溢れる人生を謳歌することを決意する。これは、精子を擬人化し、受胎までの物語を紙芝居風に仕上げた水野敬也さんと鉄拳さんの本。本の中で、子宮が異物である精子を、徹底的に殺そうとする説明があるのだが、そのことを知れば知るほど、男性器、ひいていは男性の誇示する特権性が馬鹿らしくなる。(20.08.28)


性食考

あなたの物語



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「快楽主義の哲学」

澁澤龍彦
1996/02/09

性癖を辿ること。規格品の快楽。皆、知らないだけじゃないのか。私だって知らない。情報が気軽に手に入ることで、画一化に向かうか。自分の趣向を磨き尖らすか。性器だけをセックスに用いるのではなく、全身を性感帯として開いていく。開発、というと卑猥な感じがするが。文明開化でもいいじゃないか。以前は食べなかったものを食べるようになり、好んでいた味に飽き。倫理によって食べる-食べない。交わる - 交わらない、が社会のコードとして規定されていて。欲を刺激されるのは、自らの意思か、周囲からけしかけられたことなのか。


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「おいしいものには理由がある 」

樋口 直哉  料理研究家、小説家
2017/6/23
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「定番の“当たり前"を見直す 新しい料理の教科書」

樋口直哉 料理研究家、小説家
2019/1/17

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「ベンガル料理はおいしい」

石濱匡雄 (著), U-zhaan (監修)
2019/6/14

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「考現学入門」

今 和次郎  (著), 藤森 照信 (編集)
ちくま文庫 1987/1/1
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かけ茶碗についての記録、記述


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「ミノタウロスの皿」

藤子・F・不二雄
1995/7/15

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人間を食う牛と、牛を食う人間と。牛の星では人間は、食べられることを名誉とし、祭りのご馳走になる。奉納され、噛み砕かれることを喜んでいる。


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「ぼくは猟師になった」

千松 信也 猟師
2012/11/28

狩猟採集の本を読んでいると、どうしても坂口恭平さんの「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」を思い出す。そもそも「ぼく猟」を読むきっかけになったのも坂口さんの「ズームイン、服!」だ。いえにぼく猟があるのはしってたけど、ずっと手付かずだった。(20.08.28)


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「ゼロから始める都市型狩猟採集生活 」

坂口恭平
角川文庫
2016.07.23


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「食人の形而上学: ポスト構造主義的人類学への道」

エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ カストロ (著), Eduardo Viveiros de Castro (原著), 檜垣 立哉 (翻訳), 山崎 吾郎 (翻訳)
洛北出版
2015/10/26



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「サラダ記念日」

俵万智
河出書房新社
2016.07.06

〈「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日〉

軽快な口語詩、食べるは口を使う。詩も口を使う。唇のリズムをとらえ、ちょうどいい塩梅を決める。ドレッシングの塩、酢、油の調合の時にも同じようなことをしている。


※『サラダ記念日』は俵万智さんの第1歌集。1987年に初版。280万部のベストセラーとなった、現代短歌の先駆け的存在。俵万智さん本人が

※Twitterで、サラダではなく「鶏の唐揚げ」だったと本人による発表。いつもの鶏の唐揚げをカレー風味でアレンジしたら、当時つきあっていた彼が「おっ、この味いいね」と。


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「昆虫は美味い!」

内山 昭一 (著), 長畑直和 (監修), 畠山モグ (イラスト)
2019/1/16

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めちゃくちゃに面白い。前半は様々な昆虫の味や生態について。後半は社会学的に考察。レヴィ=ストロースの野生の思考、あたりから全てをここに引用したい。買うべき良書。

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「新しいサラダ」

福田里香
2018/04/06 

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「AMAZON」

ほしい物リストのリンクです。物好きな方がいましたら。

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おもしろかったnote


食周りについて書かれた面白いnoteをまとめる部分

新しいサラダ

庭の実り

鼻くそ

小さい頃、多くの子供が鼻くそを口に入れるらしいが、それはなぜか。垢、髪の毛、爪、鼻くそ、かさぶた。色々な元・自分がいるが、その中でも特に鼻くそは食べられていると思う。文化圏や個人差が大きいが、鼻くそを食べ物として捉えて行なっているのか?

それとも、口に入れる、ということでやっている?口に入れる行為を考えてみると、料理を口に入れる、飲み物を喉に流し込む、セックスの最中の愛撫etc、錠剤を飲み込む、病院でなにかしらの器具で口や喉を検査する、歯を磨く。そして、鼻くそを口に入れる。がある。鼻くそという、人体の縁側のような鼻の穴に見つけられた新しい惑星を、確かめる行為。味覚、舌触り、硬さ、匂い、を口では確かめられる。鼻くそとどのような関係性を結びたくて、子供(そして、大人。そこの、あなた!)は、鼻くそを口に入れるのだろうか。

メインディッシュとしての水


パスタに襲われる


調理道具の擬人化、inter-view


サワガニ




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