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【2023年4月発売】

<先行予約受付中>
RESOLUTE 714 [714-94] 29,700円 (税込)
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RESOLUTEから新作「714」が4月に登場します。

詳しい方はもうご存知だと思いますが、RESOLUTEから新作「714」が4月に登場します。
公式の文言では、股上深め、ヒップコンシャスなシルエット。
第二次世界大戦下のアメリカで、物資統制によってさまざまな仕様の簡素化が余儀なくされた通称“大戦モデル”。 
戦時中の生産背景から生まれたそれには、統一性のない 多種多様なタイプが存在します。
RESOLUTEでは、月桂樹が刻印されたドーナツ型トップボタン、リベットなしのコインポケット、太めのベルトループといったヴィンテージ大戦モデル特有のディテールを踏襲。ウエスト位置を高めてヒップを包み込むようなシルエットに仕上げました。

月桂樹が刻印されたドーナツ型トップボタン、リベットなしのコインポケット、
太めのベルトループといったヴィンテージ大戦モデル特有のディテールを踏襲。

とありますが(詳しい方も多くいらっしゃると思いますが)いわゆる「大戦モデル」について、少しだけ紐解いてみましょう。
大戦モデルの大戦とは、第二次世界大戦の事を指し、ジーンズでは一般的に1942-1945年のごく短い期間に生産された501の事を指します。
第二次世界大戦中のアメリカでは、軍用品の生産、及び戦地への供給を最優先とし、戦時製品監督局 (Wartime Product Supervision Bureau / 略称 W.P.B.)が、米国国内で生産される民生品の素材や部材、デザイン、製造法などに対して物資統制を行い、使用する生地や金属等の部材の、簡素化等が企業に義務付けられました。

レギュラーモデルと異なるディテールこそが、RESOLUTE 714の本髄です。

銅は使用不可となり、自社独自のリベットやボタンの製造も停止され、トップボタンに汎用品として廉価な月桂樹ボタン、フライには無刻印のドーナツボタンの使用を余儀なくされます。リベットの数も最低限に制限され、コインポケットのリベットは省略されます。
この時期のモデルの特徴として、その時々でディテールが異なるモデルが混在している事です。戦時中、慢性的な物資不足の影響によって、同一の仕様で生産を続けられなかった事が要因です。この時期特有の、仕様が混在する時期のモデルをリーバイス社は「Simplified=簡素化された」のSを冠してS501XXと名付けましたが、当時、重量 (オンス)の引き下げを政府より指示されましたが、ワークウェアである以上「耐久性」の低下だけは絶対に妥協せず、当時のリーバイス社のニューヨーク所長がワシントンまで陳情に行ったという事実も残っています。
その結果、逆に生地の重量は、戦前の12.5オンスから13.5オンスまで引き上げられたという逸話が、今も語り継がれています。

バックポケットの縫製など、大戦モデルの特徴を踏襲。

また、戦時中という特殊な時代背景では人手不足が深刻で、生産数を増産する為にに経験の浅い未熟な職工も採用する事になります。
十分な縫製技術を持たない未熟な職工は、ミシンのピッチが大きく設定され、糸も切れにくいように太い糸が採用されますが、それでも糸切れやステッチワークの歪な製品が生産されます。
大戦モデルで語られる事の多い、縫製の荒々しい曲がり具合や、(規制によって縫い直しが出来ないので)直線に縫う事で作業の簡素化などの、大戦モデルらしさの一つとなっています。
戦前戦後のモデルと比較した際に、大戦モデルだけベルトループが極太な事や、左右でバックポケットのパターンが異なる事や、バックポケットの縫製なども、この未熟な職工の手によるものだと思われますが、この手の話は書き始めると長くなるので、詳しく知りたい方は各々で検索してみて下さい。

エイジングサンプルとなります。

それでは、RESOLUTE 514を見てみましょう。
いわゆる「大戦モデル特有のディテールを踏襲」と公式が謳うくらいですし、林さんが監修されているので間違いありません。しかしながら "RESOLUTEはいわゆるレプリカデニムではない"ので「RESOLUTEならではの味付け」がされていると中の人は感じます。
生地はオリジナルを踏襲して(711と同じ) 13.5オンスの生地が使われています。トップボタンは月桂樹ボタンですが、フライはRESOLUTEの刻印が入る (710と同じ)ボタンです。バックポケットの縫製や、隠しポケット周りのステッチや、ベルトループなど、大戦モデルならではのディテールが盛り込まれています。

エイジングサンプルとなります。

「RESOLUTEならではの味付け」と先ほど書きましたが、RESOLUTEのほとんど全てのモデルのバックポケットの縫い代部分のディテールは引き継がれていますし、ウエスト位置を高めてヒップを包み込むようなシルエットに仕上げた新作。という立ち位置なのでと思います。

この新作を根性穿きして、しっかりとヒゲとハチノスを…という方や、メリハリのある色落ちを目指して育てよう!という方は、おそらくRESOLUTEではないデニムで挑戦されるでしょうから、RESOLUTEから大戦モデルが出るよ!というお知らせです。

レギュラーモデルとのシルエットの比較となります。

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