マネージャーの目線。〜地域チャンピオンズリーグ出場を決めた試合〜
2022年1月10日。
東海1部フットサルリーグ
上位リーグ第3節。
この試合に勝てば
地域チャンピオンズリーグ出場が決まる試合。
8日、9日と全日本選手権の静岡県予選があり、
最大3日間の連戦となるハードなスケジュール。
もちろん全て勝ちたいし、
勝たなければならない試合ばかりでしたが、
選手は皆、仕事や家庭もある中で、
全ての試合に参加出来るわけではない。
マネージャーとしては、その事情も全て把握しながら、
でも【勝つ】ということを、全面に書くようにして
選手たちのモチベーションを落とさないように気遣ってきた。
気持ちで負けないこと。
というより、気力でしか保てない。
というのも、連戦はその3日間だけでなく、
12月の頭から毎週末続いていた。
それも、遠征ありのハードなリーグ戦と、
最後の週は選手権予選とリーグ戦の土日2日間の連戦。
年末年始の休みがあったとはいえ、
年明けすぐに通常練習があり、
選手たちのコンディションは十分に回復したとは言えない状況。
それでも、
みんなで目標としてきた【全国大会出場を目指す】には、
10日のリーグ戦に全ての力を持っていくことが、
チームとしての最善の選択となった。
そんな選択をしなければならないほどのスケジュールに、悔しさはあった。
最大の敵が、対戦相手ではなく、スケジュール、という表現が正しいかどうかはわからない。
でも、私の気持ちとしてはそんな感じだった。
10日の試合は、
チームの選手・スタッフがほぼ全員が揃い、
まさに【総力戦】となった。
スタッフ5人、選手14人で
ベンチが埋まり、
地元浜松アリーナで有観客開催。
私がマネージャーになって6年間、
チームとして、こんなに全員の気合いが集まったと感じる試合は初めてだった。
それほど、みんなが、
全国に、地域チャンピオンズリーグ出場に、
想いを懸けていた。
選手から「入って!」と言われて、
久しぶりに試合前の円陣に入れてもらった。
監督からは、
「最初から最後まで、笑顔で。」
戦術以外に、その一言。
そして、私は静かに選手の元から離れ、
ピッチの逆側からレンズ越しに戦況を見守った。
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第1ピリオドは3ー0で折り返し。
得点を重ねる毎に選手たちのテンションが
どんどん上がっていくのを
レンズ越しに感じていた。
とは言え、相手は前期リーグで唯一負けているチーム。
このまま勝ち切れるとは誰も思っていない。
ハーフタイムで、もう一度気持ちを入れ直す。
やはり現実は甘くない。
第2ピリオドに入り、連続失点をしてしまい、
3ー2と1点差に追いつかれてしまう。
でも、どうしても、負ける気はしなかった。
絶対に勝てる、その日はいつも以上に確信があった。
選手もスタッフも全員、そう思っていた。
その後、パワープレーによる攻撃を開始した相手に対し、
粘り強い守備、そして、一瞬の隙を逃すことなく、
パワープレー返しで得点を重ねる。
後半残り7分台から約5分間で5得点を決め、
スコアは8ー2となる。
ゴレイロも交代し、
ベンチ入り選手全員がピッチに立ち、
全員で最後まで守り切り、
長いブザー音と共に、試合終了。
ついに、地域チャンピオンズリーグ出場を決めた。
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私が地域チャンピオンズリーグを初めて見た時、
チームはまだ東海2部リーグ所属で、
昇格どころか、残留争いを経て、
ギリギリでリーグを終えるようなチームだった。
そんなチームだったけど、
私はこのチームで地域チャンピオンズリーグに出たい。
その時、そう思ったし、
その年加入してくれた選手も、
EMERSONで出たい!と言ってくれたことが、
私は本当に嬉しかった。
試合後のミーティングで、
監督から話を振られたけれど、
ただただ嬉しいしか、出てこなかった。
目標を叶えてくれた、選手のみんなに
感謝しかないし、
「一緒に全国行こう。
だから、辞めないで。」
と引き留めてくれたその言葉、
信じてよかった、と初めて思った。
本当に、ありがとう。
ただ、厳しいシーズンはまだまだ続くのでした。
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東海フットサルリーグ1部 2021
後期上位リーグ 第3節
vs 大和撫子/藤枝市場
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東海フットサルリーグ1部所属
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