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脱・東京して思う、東京の良かったところ

脱・東京して、福岡県糸島市に来て3年目。移住を機に会社員をやめフリーランスになるなど働き方も見直した。「通勤」に縛られなくなったことで、「本当はどういう家に住みたいのか」ということも真剣に考え、住まいも選んだ。きちんと選択した暮らしは心地よい。「自分で選んだのだ」という前提があるから、多くのことを肯定的に受け止められる。例えば地域の自治会活動だって、不本意ながら住んでる場所であれば、「面倒だ」「押し付けられてる」と思うだろうが、自分で選んだ場所だから、「もっとこの場所を良くしていこう」と思う。とにかく、今の暮らしには満足している。

それでも、「ここは東京の方がよかったよなぁ」と思うことはたくさんある。今日はその中でも、極個人的な好き嫌いに関わる「東京のよかったところ」の一つについて書いてみる。

担々麺のバリエーションが豊富

東京に住む友人と話していて、「最近担々麺の食べ歩きにハマっている」というので聞いてみると、出るわ出るわ。お気に入りの店だけでも、「経堂の香氣」、「町屋の愛心」、「池袋の六坊担々麺」、「表参道の蝋燭屋」…。東京はとにかく、食のバリエーションが豊富だ。「美味しさ」だけなら福岡も負けてはいない(というか、勝っていると個人的には思う)。ただ、東京は「素材の美味しさ」で不利な分、調理し加工し演出することにパワーを注いでいるので、担々麺だけでも食べ歩きが成立するほど、細分化されているのだ。ニッチな店も多い。「パクチー専門店」「アルメニア料理」等々、食べられないものはないのではと思う。

移住先は美味しいものが多いけれど、ないものも多い。ラーメンは豚骨メインだし、エスニックも少ない。大好きだったティーヌンも見かけない。

実際に食べ歩きが好きだったのかといえば、そんなこともなくて。むしろ食べるより飲む方が好きだったから、コスパ重視の安居酒屋ばかり行っていた。でも、「食べられないものはない」と思うくらい、どんな料理でも揃っている街に住んでいるのは楽しかった。多分、変わったものが受け入れられている土壌が好きだったのだと思う。人と違ったり、面白かったり、珍しいものでも、それを好きだという人がいて、受け入れられている懐の広さに、「自分も少し違っていてもいいのかも」と安心できていたのかもしれない。

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