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熊野古道 中辺路 その3 宿の場所

熊野古道中辺路を歩く場合,途中で1泊は必要になります。トレイルランナーなら1日で走しり切れるかもしれない距離です。しかし私は,走って早く抜けるより,じっくり周りを見ながら歩いていきたい道だと思います。私もランナーなので,最初は走り抜ければと思っていました。ところが実際に歩いてみると,熊野古道は違います。ゆっくり時間をかけて楽しみたい道です。

東京から熊野古道中辺路に歩こうとすると,スタート地点の滝尻にいくまでに,どこかで1泊する必要があります。東京からは遠いのです。中辺路を完踏するためには,スタートまでの1泊と途中の1泊と合わせて,最低2泊必要になります。

1泊目の場所

具体的にどこに宿を取るかです。1泊目は2箇所考えられます。

  • 紀伊田辺駅周辺

  • 滝尻周辺

この2箇所です。
ちょっと頑張ると,滝尻から中辺路を少し進んだ高原周辺も考えられます。でも,私は高原周辺はあまりお勧めできません。1日目に頑張って高原まで進んでおいても,2泊目の宿はほぼ同じ場所になってしまうからです。

紀伊田辺駅周辺

いくつかの宿があります。楽天トラベルで検索したら,駅から徒歩数分の圏内で5件ヒットしました。紀伊田辺周辺にすることは宿もたくさんあり,泊まりやすいです。

私は1回目の中辺路のときは,紀伊田辺駅から少し離れた旧かんぽの宿に泊まりました。このとき私は,中辺路についてよく分かっていなくて,ここに泊まって朝のバスに乗れば良いと思っていました。

この宿に行く方法は,観光センター聞いたところ
「景色が素晴らしいから歩いていくと良いよ。」
と教えてもらい,歩いて行きました。海岸線がとても綺麗でした。途中で1番の王子もありました。歩いていって良かったです。

このときは,紀伊田辺駅発のバスが朝早い時間なので,タクシーを頼んでおいて,駅まで戻りました。そして滝尻行きのバスに乗りました。

紀伊田辺周辺に泊まった場合,次の日の朝は,紀伊田辺駅から滝尻までのバスに乗る必要があります。そのバスは
 紀伊田辺駅 6:50 → 滝尻 7:28
 紀伊田辺駅 8:02 → 滝尻 8:40
この2本になります。この次の便(9時台)だと,1日目を歩き終えて宿につく頃には,18時過ぎて真っ暗になってしまいます。それは無理です。

滝尻に泊まる

1日目の内に紀伊田辺からのバスに乗って,滝尻まで移動する方法もあります。滝尻で宿泊するのは
『民宿 古道の杜あんちゃん』
https://www.kodounomori-anchan.com/
TEL/FAX 0739-64-0929 
の1択のように思います。私も2回目は,ここに泊まりました。 

民宿 古道の社あんちゃん

滝尻のバス停から,徒歩数分です。すぐ近くです。
1泊2食お弁当付き 10,900円 となっています。お弁当は注文したほうがいよいです。次の日の途中で食べるところは無いですし,買うことも出来ません。私は注文しました。

他にも
中辺路観光協会

のページを見ると宿の場所がよく分かります。

2泊目の場所

 東京からの場合,この2泊目の後(3日目の歩き),東京に帰る必要があります。それためには,朝の宿出発は早めにする必要があります。それは,それは本宮大社前で
  本宮大社前 16:15 → 新宮 17:14
の新宮行きのバスに乗る必要があるからです。このバスに乗らないと,新宮駅で,
  新宮 17:31 南紀8号 名古屋行き
に乗ることができません。この南紀8号に乗らないと東京にその日の内に帰ることができません。
 本宮大社前の16:15のバスに乗るとすると,16:00までには本宮に着きたいです。熊野本宮大社の見学時間を考えると,15:30までが良いと思います。
 
 私は2回歩いていますがその経験上,本宮大社前16:15分発に乗るには,頑張って歩かないと間に合わないと思います。継桜王子から本宮大社まで,食事を入れて9時間かかっています。私が本宮についたのは,1回目は17時過ぎ,2回目は16時30分くらいでした。

2泊目 どこに泊まるか
候補地は2つです。

  • 近露

  • 野中

このどちらかになります。

近露

宿はいくつかあります。山から降りてきて,集落になっているところです。スーパー等の商店もあります。
1回目に私と一緒に歩いていた外人さんのグループは,近露に宿を取っていました。

しかし,私は近露に宿を取るのは,次の日が辛くなると思っています。次の日,本宮近辺の温泉に泊まる場合は問題ありません。東京に帰る場合は,近露からでは,ちょっと距離が長いのです。かなり頑張らないと,16:00に本宮につくことは出来ません。

野中近辺(継桜王子)

ここにも数件の宿があります。私は2回とも,この周辺の宿にしました。
ただこの周辺には,買い物をできる場所はありません。
1回目は,
『いろり庵』 http://www.aikis.or.jp/~maeken/

いろり庵

に泊まりました。ここは1組しか泊まることが出来ません。電話したところ,ちょうど私が予定した日だけが空いていました。この宿は,今まで泊まった宿の中で,1・2の素晴らしさでした。また行きたい宿です。

このいろり庵にはシャワーはあるのですが,お風呂がありません。また,1組しか泊まれません。泊まるには?と思ってしまいます。違いました。とても素晴らしい宿でした。

お風呂は近くの温泉まで,車で送り迎えしてくれます。温泉では,外人さんと一緒にお風呂に入りました。夕食は囲炉裏端で,ご主人と熊野古道のことを話をしながらでした。料理は地元の食材使い,囲炉裏で仕上げをして提供されました。中でも秋刀魚寿司が最高でした。

2回目は,
『つぎ桜』 


つぎ桜

でした。ここも,いい宿でした。何でも揃っている感じでした。不自由なく過ごすことが出来ました。そしてなんといっても素晴らしいことは,ここも料理がとても美味しいのです。いろり庵とどちらが美味しいかなあ?迷うところです。

ここも収容人数が少なく,3組までだったと思います。

いろり庵,つぎ桜とも,とても良い宿でした。私の旅した中で,ベスト3に入るくらいの良い宿でした。両宿とも宿泊人数が少ないので,予定が決まったら早めに予約する必要があります。予約は直接宿に電話予約が良いです。空いている日を教えてくれます。

また両方の宿とも,次の日のお弁当を注文できます。次の日の行程には,どこにも食事を取れる場所はありません。また,コンビニ等もありません。お弁当を注文してください。

他にも野中周辺には,宿があります。私の2泊は,継桜王子のすぐ近くの宿です。ここから本宮までは,距離は22キロ,9時間の行程です。1日目より,距離は長いです。近露周辺だと,これより距離は長くなります。10時間かかります。私は野中周辺(継桜王子)をお勧めします。


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