ことばはおそい

ことばって、ぜんぶ嘘なの

だって、ことばはおそすぎるんだもん。
私の中で何かが
がーーっ、とかしゅんっ、とかなった瞬間から、言葉になるのが遅すぎるっ!!
おそいおそいおそい!!!
こんなのぜんっぜんうそっ!

言葉になるころには、もう全然違うものになってるんだもん

例えば、お店で素敵なワンピースを見つけて「かわいいっ」って思うじゃない?
あ、ってか説明のために「かわいいっ」て言葉を使っちゃったけど、もうその「かわいいっ」も全然アテにならないの。ワンピースを見て最初に生まれた「かわいいっ」的なものと、説明するために言った「かわいいっ」は多分別。
そう、ホントウのことはあくまで、「かわいいっ」的な何か。
もっと言うとさ?「かわいいっ」的な何かから「かわいいっ」になるまでの間にも「私はこのワンピースをかわいいと思ってるな、うん、きっとそうだ。かわいいんだ。」って無理やり納得させてるの。
何かから、いっぱいいっぱいボロボロこぼれて、やっと「かわいいっ」になってる。
だから今度は何をこぼしちゃったんだろ、とか不安になって、「あのワンピース、襟のレースが〇〇みたいでかわいいねっ」なんてご丁寧に飾りまで付けちゃう。
そんなことしたって、よけいに遅くなって違くなるのにね笑

でもそうしないと頭おかしくなっちゃうからさ、そうしてるんだ。私だけじゃなくて、ほんとはみんなそうなんだと思うなぁ
で、私はそれを悔しく思ってる。え、悔しくない?
ムカつくじゃない。

でも、それだけ。ムカつくってだけ。仕方ないもの。

きっとその何かは、すっごい大事なもの。
だから、諦めたくない、そこに行きたい、掴みたい。
だから、出来ることをする。

毎回一生懸命一生懸命、何をこぼしちゃったかなあって、うーんと考えて考えて、言葉を出したい。その分遅くなっちゃうんだけどね。
まあでも慣れってあるじゃん?これも感覚だけどさ、やってるうちに「これはぴったり!」「これはちょっと違う」とか、その何かと言葉の距離は計れる感じあると思うんだよ。
遅くなりすぎると、やっぱもっと違くなるから、そこはバランス。その時々で出せる、心地いいライン。
あー、よく使われる適当って言葉の、適してる当たり、って感じ。

あーーーーー笑笑
ってか私長々と何言ってんだろ、ごめんね笑笑笑

明日、先輩に「好き」って言葉を伝えるだけだったのに。

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