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おウワサはかねがね その28「かなしみとの距離のはなし」

「おウワサはかねがね」は、お互いの「ウワサ」だけは知っている波多野伶奈(俳優)と野花紅葉(劇作家)がnoteを通じてやりとりする企画です。会ったことのない2人の関係はどう変化するのか、2人が本当に会う日はやってくるのか。毎月0のつく日は野花紅葉、5のつく日は波多野伶奈が更新します。

前回のおウワサはかねがね【その27(8月20日)】

もみさんへ

今日の日付を見て戦慄しました。まさかもう9月になるんですか?今年自分は何をしただろうと考え始めると浮かぶものの無さに卒倒しそうです。波多野です。

先日は通話配信ありがとうございました!!!!!とても楽しい時間でした。交換通信のスピードに慣れていると電話やラジオ配信のようにすぐに相手からレスポンスが来ることが逆に新鮮で、ラグが気になる部分も一部ありましたが、それはそれで体験としてオツだったのではないかと思います。しかし、いつもと異なる緊張感の中、何を喋ったのか、記憶にございません、、。ものくそ喋るのが下手&余計なことを言ってしまうのでアーカイブを聞き返す勇気もなく、今回配信で話したこととお話が重複してしまわないか心配です。もし、同じことを書いていたらそっと教えてくださいまし、、、。いつかオモコロのお話もしましょう、、!

では、本題、、、。

「言葉にならない感情」について、私ともみさんの違いが「感情の混乱で出てくるのが涙か言葉かの違い」というお話。確かに私は涙を流すことで相手に「傷ついた」ことを示せているのか、なるほど、、。と思った反面、その「傷ついた」は何が原因なのかをその場で伝えられず勘違いさせてしまう(例えば、自分のできなさに悔しくて涙が出たときに目の前にいる相手が「自分が傷つけた」と誤認する)ことが私は最も嫌なのかもしれないなあと思いました。でも、涙の手段が難しいもみさんからしたら、言葉で伝えることでそもそも傷ついてることすら伝えられないかもしれないわけで、、一辺倒に「言葉=理性的」と思っていた節あるなあと少し反省。傷ついたとき、私たちは一体どうしたら納得できるのだろうか、、。泣きながら気遣いをしつつ意見討論?嫌ですね、、。

また、前回から考えたのが「感情処理」のことで、私は感情の混乱が起こると一気に感情が膨れてしまい、涙が落ち、一体何が原因でそれが起きたのかがすぐに理解できないことが多くて、その「なぜ自分が傷ついたか」をその後数週間〜一ヶ月に渡り理解し言語化できるまで繰り返し検証することが多く、そこまでしないと何が起きたのかうまく理解・説明・処理できません。相手の心のなさが嫌だったのか、その心のなさを受容できなかった自分が嫌なのか、はたまた自分が無意識に思っていたことを図星で言われたことが嫌だったのか、、。感情を解き明かす速度が遅いんじゃないか説、やらなくていいことをしている説、固執しすぎ説、と悩んでますが、とことん悲しみを直視し自分に問いかけることでいつも感情の処理をしてます。その度に鬱になり何もできなくなることがこの方法の一番弱いところなのですが、放置して慢性化させてしまうよりかは一極集中“鬱”で乗り越えようとする魂胆です。

もみさんは「「悲しい」自分を自認したくない気持ちが強い」と書かれていましたが、それに対して積極的に悲しい自分を自認していく方法で傷を治すのが私な気がしました。傷を自分から触りにいって傷口開いて何がどうなっているのか見る的な、、。怒りを使って悲しみから遠ざかるのがもみさんで、悲しみをわざわざ見に近づくのが私、、。私がときたまに怒りを感じたときは怒り慣れていないために怒りも悲しみで括ることでなんとか処理していることが多い気がするので、むしろ悲しみが一番扱い慣れているから悲しみを積極的に自認するのかもしれないと思いました。

感情の話って感覚的だから輪郭がぼんやりしている気がして、うまく伝わっているか不安です!が、今日はここまで、、。

音楽を貼って去ります!そそそ、、、

暦の上では夏の終わりだからサニーデイ・サービス『パンチドランク・ラブソング』。私の中ではこの曲は春だったんですが、歌詞やMVを見たらやたら夏でびっくりしました。

ではでは、また次回楽しみに待ちます!

ちゃむ

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