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おウワサはかねがね その50「おウワサはかねがね最終回ありがとうございました!」

「おウワサはかねがね」は、お互いの「ウワサ」だけは知っている波多野伶奈(俳優)と野花紅葉(劇作家)がnoteを通じてやりとりする企画です。会ったことのない2人の関係はどう変化するのか、2人が本当に会う日はやってくるのか(※11月ついに会いました)。毎月0のつく日は野花紅葉、5のつく日は波多野伶奈が更新します。

前回のおウワサはかねがね【その49(12月15日)】

もみさんへ

祝!50回!祝!最終回!
ということでおウワサはかねがね、本日最終回ということでなんともなんとも感慨深い気持ちですね、、、ていうか50回、、?50回、、!?日々の流れよりも季節の移り変わりよりも私にはハッキリした重みが感じられる「50」の数字。ここまで長いあいだ何かの企画で人とやりとりをし続けたのは初めてです。

さて、最終回。ということでもみさんから前回受け取った特大ボリュームの振り返り、しかと読ませていただきました。波多野からも4〜12月の振り返りレポートを、とも思ったのですが、月ごとの振り返りはもみさんにしていただいた+己の月ごとの記憶が曖昧すぎるため、私はおウワサを8ヶ月続けてみて始めと終わりで何が変化したかを書こうと思います。

実は、おウワサ初期、異常に病んでおりました!というか実はの実は、4〜10月にかけて精神的調子が異常に悪く、日々曖昧な思考の中でたゆたう状況が続いており、悩みに悩んでは悩みすぎてその悩みの発端となる出来事が本当に実在するのかすらわからなくなってしまい、毎日ごちゃごちゃして体調もそれにともない絶不調、といった数ヶ月間を過ごしていました。なので、本当は、おウワサはかねがねの企画が最初にアイデアとして立ち上がったとき、「私はいま他の人と関わって大丈夫なのだろうか?自分のことをきちんと管理してちゃんと更新を一定頻度で続けられるのか、、?」という心配があったんです。もちろんもみさん(その時はまだ知らない人だったけど)と文通をするのが嫌だったわけではなく、自分が自分の形をうまく保てないために更新を絶やしてしまったりよくわからないことを書いてしまったり、そんな自分への信頼のなさから何か新しいことを始める自信がなく、「私がやっていいことなのか本当に?」の躊躇が実はありました。でも、それよりも「野花紅葉」への興味が勝ってしまったし(友達欲しかったし、、)、コロナによる予定外の帰省で誰にも会えなくなった部屋で知らない人と文通する、「今」しかできないことに思わずワクワクしてしまって、、。来年になったらもみさんと知り合えてしまっていたかもしれないという「今」の貴重さもあるし、対面で人とぶつかり合うことに疲弊してしまっていた当時に文章の中だけで人と出会っていく体験は「今」必要なものだったし、4月当時の「今」を満喫したい気持ちもありました。だから、だから本当におウワサはかねがねをもみさんと出来て、こうして50回目を迎えて、今日が最終回、というのはこの8ヶ月を過ごした私にとって大きな出来事だなと思います。

初期に対して今の、おウワサ最終回の私はというと、渋谷ののんびりしたカフェでこのおウワサを書いてます。精神状況はというと4〜10月よりは良く、なんとかなんとか前よりは少し前向きに毎日を過ごしているといった感じです。お正月が楽しみなくらいには元気です。4〜12月とおウワサをもみさんと重ねてみて、一方的に知っていた「野花紅葉」の人物像がどんどん立ち現れていく様がものすごく面白く、かといってそのことに強いプレッシャーもなく距離感も私の中では無理がなく、もみさんとの文通はものすごく自分の中で心地よかったです。ずっと話してみたかった人と自分の中でかなりキーになっているヘビー話題を話して進めていくことの楽しさ!(笑)。泣き虫の自分を俯瞰したり怒りに対する認知が変わるような瞬間もありました(それって結構すごくないですか?生まれ持ってきた感情の認知が変わるって)。また、長い期間継続的に自分を振り返ったり考えを言葉にしたりで自分の中の悩み事の整理が進んでいたのは確実にあるなあと思っていて(笑)。「おウワサはかねがね」はもみさんとの対話であると同時に自分との対話でもあったなあと振り返ると思います(今後おウワサがなくて自分の整理に詰むということはないといいな、は思います、、笑)。

といったところで私の振り返りは終わりです。お気持ち会見になってる気も否めませんが、最後に「書いて」伝えたかった、、!もみさん、本当にありがとうございました。もみさんが前回「正直に、本当に正直に言えば、「もっと続けたいな」という気持ちはほとんどありません」と書いてらしたことには私も同意で、文字だけで出会った私たちが今はお互いの顔もはっきり知っていて直接話したこともあって、電話もしたしラインも知ってるし、そうやって曖昧だった私たちお互いの存在が今はもうくっきりしたことにとても充足を感じています。お互いがnoteの中だけに居た時もとても満ち足りてはいましたが!また世界はだんだん「会わない」方向に向かっている気がしますが、「会わない」でもみさんとずっとおウワサができたことがこれからのちょっとした勇気になっているような気さえしちゃいます。とにかく50回までもみさんと繰り返し話せたこの8ヶ月は私にとって本当に良い時間だったと思います。改めてありがとうございました。

これで今回は終わりです、と書いたらもう次回はないことが非常にさみしくも感じますが、そろそろここら辺で。もし、もし、次会うことがあればその時は必ず牡蠣屋に行きましょう。まだ私、もみさんに私の推し牡蠣屋、教えられてないので!それでは、ではでは。バイバイ!


【ここまで読んでくださった読者の皆さまへ】

4月に始まった「おウワサはかねがね」も50回を迎え今回で最終回とさせていただくことになりました。ここまでお付き合いいただき本当に本当にありがとうございました。全50回の特大ボリューム文通、全て読んでくださった方がいたのか大変気になるところです。

「会ったことのない2人の関係はどう変化するのか、2人が本当に会う日はやってくるのか」

お互いのウワサしか知らなかった私たちが交流を始め、いつしか会い、焼肉を共に食べ、こうして最終回を迎えることができるほど続けてこれたのは読んでくださった方がいてくれたこそだと思います。みなさんには奇妙なところから出発した私たち二人はどのように映っていたでしょうか。「おウワサはかねがね」を読んでくださった全ての方に、多大な感謝です!これから二人、何があるかわかりませんが、ぜひ今後とも私たちそれぞれの動向お見守りくださいませ!(笑)

ではでは、ここらへんで本当におしまい。

また会いましょう!


ちゃむ




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