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おっさんの長文LINEに、何と返信するのが正解なのか

以前、

「日頃から情報にアンテナを張って、一定の規則通りに文字に落とし込めば誰でも2000~3000文字の雑記クリエイターになれる」

と書いたことがある。 

クリエイーター(ブロガー)の悲しい性(さが)で、これに慣れてしまうと今の時代は日常のコミュニティで不便が生じる。

昔、LINEやメッセージがない時代にガラケーで1行でメール返信してくる無礼な奴がいたが、その1行メールを見るたびに、

「こいつワザとやってんの?アホなのか?」

と思っていたが、いまは完全に1行の時代である。LINEは1行か2行。
あるいは1行+画像で面白いことを言う時代とも言えるかもしれない。 

一回送信するあたりのLINEは短く、そして卓球のようにテンポよくラリー。

これが大事。
相手にとって返信が微塵の重みにもならないくらい気軽がいい。熱い想いを胸に秘めたときこそLINEは軽くあっさりと。
でもちょっとユーモアがあるみたいな。 

今の時代のこういったコミュニケーションから逆行することを普段からしている僕は、意識しなければLINEが長文化する傾向にある。

何回かのラリーで伏線を張っている状態でバーンと

「いいこと思いついた!」

と思った時がヤバい。起承転結を意識して文章的なLINEになってしまう。

ダメだ、ダメだ。
相手の負担が大きくなって、返信する気力を削いでしまう。

今の時代の若者は特に「1行+画像」で情報をインプットすることに慣れきっているので長文を読む習慣がそもそもない。

そんな子を相手に突然500文字に及ぶ文字列を送りつけてしまうと、届いた瞬間に受け手側は間違いなく
「おっさん、ウザっ!下まで読むのに画面変わるし」
と吐き気がするだけであろう。

長文になる人の悲しい特徴

「コロナ感染拡大怖いですね!でもオリンピック楽しすぎて興奮しまくり。開催してよかった!」
というLINEがきたとします。

こういう時に、長文マンは

「昨日の東京の感染者数は4000人超えですね。ただ重症者数の数字をみていく冷静さが今は求められますよね。僕は貴方と同じ年代の頃、高橋尚子さんが金メダルを獲ったオリンピックの走りに感銘を受けました。今、こうして100kmランナーになれたのはまさにあの時の感動があったからです。まだ貴方は若いのでオリンピックから多くの刺激を受けると思います。新しいことを始めるにはまだ十分に間に合います。8月7日の女子マラソンは一山麻緒選手がメダルに届くかもしれません。これで野口みずきさん以降低迷していた日本のマラソン女子が復活するかもしれないので必見です!僕もテレビにカジリついて観戦します(本当は沿道で「観戦したい」のですが、コロナには「感染したくない」ですからね!)」

とクソ返信をしてしまう。

受け取った相手が返信する立場にたつと

「重症者数が大事なのですねー、100kmマラソンスゴいですねー、マラソン見ますよー、私も観戦しても感染しないように気をつけまーす笑」
と、返信することがもう盛り沢山である。

長文マンはそんなことは考えずに、自分の能力の高さを見せつける布教活動が止まらなくなるのだ。こういう人の特徴は、何か少しでもいいから相手の返信から自分語りができる言葉が出てこないかだけを待っている。

言いかえるならばそれができる
「キッカケの言葉」
を常に探しているのだ。

「若い人たちは何も知らないから、知の巨人である私が教えてあげよう」
という思考になると、ついつい長文になる。

ただ残念ながら、誰も長文マンの意見など求めていない。

これはLINEやメールに限らず日常生活でも同じで、過去の自分の失敗談は許されるが、相手から求められない限り長くなる話は避けるのが賢明である。
いずれにしても「最終的に自慢話になる」のは避けるべきだ。

おっさんの自慢話ほど、若い子にとって面白くないものはない。

返信内容の最後に「返信不要です」と入れる人はどんな気持ちか

これには3つ理由がある。

1つめの理由は、
相手を敬っている場合である。
きっと自分よりも多忙であるから自分なんかの返信に時間を使ってくれるなんて申し訳ない。「相手は私へ返信するのが面倒だとか億劫だと思っているかもしれない。」という感情である。
芸能人やインフルエンサー、そうでなくとも周囲にいる憧れの存在とLINEのやりとりすることになった時の感情がこれだろう。

2つめの理由は、
相手を気遣っているようにみせて、実は返信がなかった時に自分自身が傷つかないように防御するための表現である。
既読スルーされると悲しいけれど、自分から返信不要と言っておけば、返信が来なかったとしても、それは既読スルーではなく、自分が返信不要と言ったからだと、自分に言い聞かせることができるからである。

そして最後の理由、
これが一番の問題である。
本当にウザくてLINEラリーをやめたいと思っているときの「返信不要です」。

一発目の長文に対する返信としていきなりこれを送ってしまうとマズイので、受け取り手は徐々にフェードアウトしていこうと当たり障りのない内容で5行→3行→2行返信するが、たまにずっと延々と長文で知識をひけらかしてくる人がいる。

天気の話題から時事政治ネタ、今ならコロナ、さらには恋愛の話題まで、途中で「そういえば、私も・・・」と別の話をしていても、結局最後は自分語りが始まるのだ。

そろそろ終わりに近づいたと思って最後のメッセージを送った後に「既読」になってから5分も返信がこなかったらもぅ絶望である。

「あー、これ絶対に長文打っとるわ」

恐怖は現実となる。
今までのフェードアウトの努力は何だったんだって思うレベルの1発目より強烈な2発目の長文がきてしまう。
もう読むのがキツイし返信もしんどい。

さすがに耐えられない。

はい、ここできます。
数行のそれらしい内容の最後に
「返信不要です!」+スタンプ「おやすみなさい」

長文をする相手への対処法

でも色々と書いてきたが結局は人付き合いなので、LINEを交換する前の人間関係が重要である。

どれだけ信頼関係を築けているか。
どれだけ相手の関心を引き出せているか。
その上で長文がきたら

「いやー、素晴らしいですね」とか「勉強になります」でもいいし、「ちょっと誰か来たので、また!」とか「続きは会ったときに聞かせてください!」といったその場しのぎでもいい。

スマホで明日の天気でも検索しながら適当に言えば十分である。

このタイプの人はどうせ何も考えていないので、適度におだてて「いい距離感を保つ」のが現実的な対処法になる。

一番良いのは長文にはLINEスタンプを送ること。あとは、ゆっくりコーヒーでも飲んで精神を落ち着かせるがいい。

と、ここまで書いて思ったが
「あんたはなぜかとても長文を送る人の心理に詳しいけど、あんたみたいな非モテの長文ウンチク男とだけは絶対にLINE交換はしたくない」
という寂しいことだけは思わないでね。

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