戦時中のコンクリート船「武智丸」に思う(今日のモノクローム)

画像1 とても静かな海にある堤防のように見えるもの。何となく船の形をしている。戦時中に鉄の不足した日本はコンクリートで船を作った。
画像2 その船の名前は「武智丸」ちゃんと浮かんで南方まで行ったと言う。その船が今ここにある。鉄筋コンクリート製。ウソのような話である。入っている鉄筋の数も現代の建築から見てみても明らかに少ない。鉄筋コンクリートは上からの圧には強いが引っ張りやねじれには脆い。よくぞ南の海まで行って帰ってきたとほめてやりたい。
画像3 そして役目を終えた船はそのまま沈められ、今は鉄筋コンクリートの防波堤になって、今もなお港を守っている。コンクリート船そのものは悲しい戦争の記憶だが、すでに70年以上ここにいる武智丸はもう長く防波堤武智丸だ。長い間ご苦労様、これからも頑張って港を守ってくださいと願った。

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