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シードステージVC投資トレンド5分野


こんにちは、カリフォルニアの安藤です。今回は、クランチベースの記事を元に、過去1年間にシードステージの投資が特に盛んだった5つの分野について解説します。技術やベンチャー投資のトレンドを予測するのは難しいですが、ベンチャーキャピタルがシードステージにどのような投資をしているかを分析することで、将来の期待分野を見極める手助けになります。

1. AIとヘルスケア

最初の分野は、AIとヘルスケアです。この分野では、診断から製薬の研究開発、行政の自動化まで幅広い応用が見られます。特に注目されているのは、Floydという会社です。この会社は、放射線治療や診断にAIを活用して、従来の医師が見逃しやすい部分を発見することを目指しています。AIとヘルスケアの組み合わせは、今後も大きな成長が期待される分野です。

AI医療分野のスタートアップ

2. スペーステック

次の分野は、宇宙航空のテクノロジー、いわゆるスペーステックです。この分野は、スケールアップに多大な資金が必要とされるため、ベンチャー投資には向いていないとされてきました。しかし最近では、早期にシード資金を投入し、その後のスケールアップは他の資金源に任せる戦略が取られています。特に、画像および分析システムへの大規模な投資が目立ちます。スペースXのような成功事例が増えるにつれ、この分野への投資も増加しています。

スペーステック


3. 建設テクノロジー

建設テクノロジーもシードステージでの投資が増えている分野の一つです。この分野では、労働者の採用プラットフォームや巨人科の管理、プロジェクトの計画や管理ツールが注目されています。特に注目される会社は、Ernest Energyです。この会社は、AIを活用したカスタムソフトウェアとプロジェクトの遂行を組み合わせた建設管理プラットフォームを提供しています。建設業界のデジタル化が進む中、今後も成長が期待されます。

4. カーボンエコノミーとフィンテック

フィンテック分野は過去数年間で一時的に衰退していましたが、カーボンエコノミーに関連するフィンテックが再び注目されています。この分野では、炭素クレジットの管理、排出量の追跡と計算、再生可能エネルギーへの資金調達ツールが開発されています。特に注目されるのは、Opnaというロンドン拠点の気候変動融資プラットフォームです。このプラットフォームは、カーボンクレジットを必要とする企業と炭素プロジェクトをマッチングさせることで、炭素クレジットの売買を支援しています。

5. まとめ

シードステージでの投資動向を見ることは、今後のテクノロジーのトレンドを予測するための重要な手がかりとなります。今回紹介したAIとヘルスケア、スペーステック、建設テクノロジー、カーボンエコノミーとフィンテックの4分野は、特にベンチャーキャピタルからの注目が集まっている分野です。これらの分野でのスタートアップの動向を注視することで、将来のビジネスチャンスを見逃さないようにしましょう。


このように、ベンチャーキャピタルがどの分野に注目しているかを知ることで、これからのビジネス戦略を考えるヒントになるかもしれません。

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