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花火大会の思い出「親友がくれたリンゴ飴」

地元の花火大会と、賑やかな我が家

私の地元は、東京から2時間かけてたどり着く、利根川と太平洋に囲まれた街です。
毎年、八月の第一土曜日には、利根川の上に、たくさんの花火が打ち上げられる「大きなお祭り」が開催されます。
この日は、街全体が大騒ぎになるほど賑やかです。

我が家では、朝早くから、ときには、何日も前から、家族の誰かが、大きなレジャーシートを、利根川のすぐ近くに敷き、場所取りをします。
そして、当日は、家族だけではなく、親戚や友達も集まり、みんなで花火を観るのが恒例となっています。

今年も両親、親戚、妹、甥っ子、妹の友達、私の友達、夫、息子、私、、、と、大人数が集まり、賑やかな時間を過ごしました。

大人になったことを感じるとき

昔からの賑やかな風景に、令和生まれの新しい顔ぶれが加わっていることに、時の流れを感じます。

新しい顔ぶれをみると、自分が大人になっていっていることを実感します。
そして、逆に、変わらない顔ぶれをみると、懐かしさと、感謝の気持ちが溢れてきます。
なかでも、血の繋がりのない「友達」が、結婚しても、子どもが産まれても、それでも、私と、昔と変わらない関係を続けてくれることには、本当に、本当に、本当に、感謝しています。

友達と過ごす時間が減っていく

大人になっていくにつれ、学生時代に比べると、友達と過ごす時間が減ってきてしまいました。

 

特に、結婚してからは、今までなら友達を誘っていた何気ないイベントやお出かけも、夫を誘うことが多くなりました。

なぜ、友達ではなく、夫を誘うのかといえば、もちろん「仲が良く、一緒にいて楽しいから」というのもありますが、本音を言えば、夫を誘うのが、正直、一番、楽なのです。。。
一緒に住んでいるし、毎日顔を合わせるので、声をかけやすいからです。
とはいえ、自宅で同じアニメや映画を一緒に視聴したり、近所の気になったお店などに一緒に出かけたり、そんな日常の小さなイベントに、いつも一緒に付き合ってくれる夫にも、とても感謝しています。

ほかにも、友達と会いにくくなっていった事情としては、コロナの流行により、結婚式を挙げてからの数年間、外出自体を控えなくてはならない時期が続いしまったことも大きな理由のひとつです。

また、子どもが生まれてからは、子育てに時間がかかったり、身軽に外出することが難しくなったりして、さらに友達と会う機会が減ってきてしまっています。

そんな背景から、特にトラブルがあったわけでもないのに、何年も会っていない友人が、いつまにか、いっぱいになってきてしまいました。

「友情」が続いている奇跡

学生時代に仲が良くても、その後、ライフスタイルが変わっていくことにより、会う頻度が激減してしまう友人が多い中、毎年、何度も、いまでも仲良く関係が続いている友人がいることは、奇跡のようなことだと、最近、身にしみて感じるようになってきました。

今年の花火大会

そして、今年の花火大会では、私の隣に、高校時代からの親友が座ってくれていました。
彼女とは、いまでも、年に何度も、顔を合わせています。

そして、今年も一緒に、こうして花火を見ている。
それがどれだけ幸せなことか、大人になればなるほど、その幸せを、より強く感じるようになってきています。

リンゴ飴

花火が打ち上がる前、親友と一緒に屋台を回りました。
親友が「推しがお祭りでリンゴ飴を買っていたから、私もリンゴ飴を初めて買ってみようかな」と言ったため、私も親友と一緒にリンゴ飴の屋台に行きました。

すると、親友はなんと2つもリンゴ飴を購入しており、「1つは持ち帰り用かな? 初めて買うにしては、大胆な買い方をするな」と思っていたら、花火をみているときに、私にリンゴ飴をひとつくれました。

どうやら、推しも、友達に、余分に購入したリンゴ飴をプレゼントしていたらしく、「推しの真似をしてみたかった」と笑顔で語っていました。
「推しと同じことができて嬉しい」と喜ぶ親友をみて、私も嬉しい気持ちになっていました。

親友の隣の席に座って、花火を観ながら、口にしたリンゴ飴。かたくて、大きくて、甘くて、形が変わっても味わい深く、花火が終わってもなくならず、「親友」と「私」の「友情」も、これからも、かたく、大きく、甘く、形が変わっても楽しめて、年齢を重ねても長持ちするような、そんなリンゴ飴のような関係でいらたら、嬉しいなぁ、、、と、舐めても舐めても減らないリンゴ飴と、花火を観ながら考えていました。

親友の推しが「リンゴ飴」を友人へのプレゼントを゙選んだのは、「リンゴ飴」が「最高の友情」のかたちと似ているからなのかな? なんて、変な邪推をしてしまうくらい、リンゴ飴に愛着を持ち始めた30歳の夏でした。

これからも、ずっと!

子どもの頃、花火大会はただただ楽しいイベントでした。
でも、今ではその楽しさの中に、日々の忙しさや時の流れを感じながら、友達との貴重な時間をしみじみとかみしめている自分がいます。
大人になると、友情が続くことの難しさや、その大切さが身に染みてわかるようになりました。
だからこそ、いまもこうして温かな関係が続いていることが、どれだけ幸せなことなのか、年を重ねるごとに強く実感しています。

おばあちゃんになっても、推しの話をしあったり、リンゴ飴をプレゼントしあえるような、そんな関係でいられるように、来年も、再来年も、大好きな親友と、楽しい思い出を作り続けていきたいです。

(今年から始めたXでの初ポスト)


これからも、辛いことがあっても、だいすきな親友との楽しいひとときを何度も思い出して、生き延びていきます(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

最後まで読んでくださり
ありがとうございました🍀

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