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2022-2023 ちゃこのVリーグ観戦記【33】【34】

2022-2023 V.LEAGUE Division 1 MEN
レギュラーラウンド 
第17週 第33戦 第34戦/ 全18週 36戦 

2023年3月18日(土) 19日(日)
静岡県沼津市・沼津市総合体育館
vs東レアローズ(全4対戦 第3戦・最終戦/2勝0敗)

観戦者数: 3/18(土)GAME1 2084人
    :3/19(日)GAME2 2098人

この2連戦は、東レにとっては特別な試合だ。
そして、バレーボールに末席たりとも関わっている私たちにとっても特別な試合だ。
去る3月10日に、東レのセッターで龍神NIPPONの代表選手でもあった、藤井直伸選手が逝去された。昨シーズンの広島グリアリでの試合に出場後、目の不調で欠場、その後の検査で胃がんStage4と診断され、闘病中だった。
「フジーリー」と呼ばれた李博との超高速センター攻撃は、世界でも戦える攻撃だった。そんな強気でガンガン真ん中使ってくる藤井くんだけど、いつも笑顔が超素敵で、周りの選手をいつも明るく支えていたのが、印象的だった。
31歳…。信じられない…。まだ藤井くんのプレーを見ていたかった。
今日は、藤井選手のメモリアルコーナーも沼津大会会場に展開されている、と聞いて、日曜日に、広島から弾丸日帰りツアーで現地参戦をすることにした。

東レの選手たちは喪章を付けて試合に臨んだ。

《GAME1》
3/18(土)セットカウント JT3-1東レ
25-19
25-20
21-25
38-36

GAME1スターティングメンバーは
OH:ラッセル、新井
MB:小野寺、安永
OP:ジャン・チュアン
S:金子
L:唐川/西村
セット途中でヤス→平井に変えるけど、また戻す、という感じ。
セット終盤に、新井→将平
ビハインドの幅が大きかった第3セットは、ジャン・金子→合田・慎さんの2枚替えも。
…ベンチ外メンバーはもうほぼ固定になっている感じ。
航は出れない様子ではなかったのに、なぜ使わないんでしょうねぇ。
3/17に、3/31付でセッターの合田心平選手兼コーチの退部が発表されました。本人のコメントもJT公式から発表されてはいるものの、今後の去就は未定とのこと。何故この時期に発表なのか、黒鷲旗にも出ないということだし…気持ちは複雑です。

第1セット、入りから緊張気味の東レに対して、JTはブロックがよく機能し、また、粘りが信条の相手に負けない繋ぎのプレーが随所にありました。
長いラリーの時間帯もあったし客席までボールを追っていく気迫も、負けてはいませんでした。
38-36で取り切った第4セットがそれを表してます。
出だしが良くても、一旦劣勢に転じると踏ん張ることが出来ずズルズルいってしまうのが、今年のJT。まだチームがどう戦っていくのかが定まらない。その最たるものが天皇杯の準決勝だった。同じコースに重なってボールを取りに行くとか、お見合いするとか…。
ようやくまとまってきたんだね。1シーズンかかってしまったんだ。
24-23のマッチポイントを凌がれて、その後も何度もマッチポイントがあったのに取りきれず、35-34で初めて相手にセットポイントを取られた。今までだったら、ここまで粘れなかったし、ここまで粘った後で相手に一歩先に出られたらそのままこのセット落として、そんでもって試合そのものも落としてたケースだと思うけど、その後、ひっくり返して、連続得点して、勝ち切った!!今シーズン中、たくさんJTチームのプレーを見てきたけど、「ベストプレー」だった!!
ヨッシーだったら、きっとこう言うんだろうな。
「素晴らしいプレーをした、両チームのメンバーに、皆様大きな拍手を!!!!!」

《GAME2》
3/19(日)セットカウント JT1-3東レ

20-25
25-23
22-25
21-25

GAME2のスターティングメンバーは
OH:ラッセル、新井
MB:小野寺、安永
OP:ジャン・チュアン
S:金子
L:唐川/西村
昨日と全く同じです。
…でたよ、また。勝ったら正義、とばかりに、思考停止?相手はどうしても勝ちたい訳だから、対策してくるに決まってるでしょうに。相手もメンツ一緒だからいいじゃん?てか?!相手ミドルの的の絞り方が変わってでしょう?!
それを一生懸命躱しながらプレーしてるところを、
また、スパー!!っと交代で切る。
こういう交代の仕方でセッターをコロコロ入れ替えることでどれだけ現場が戸惑ったことか。
セットの特長の全然違うセッターを出したり引っ込めたりするのか、ということ。これまでそうやってきて、現場が混乱するばかりだったから、ここ最近は固定することにしてたんだと思ったのに。やっぱりダメなのね。
相手のブロックのマークが揺らぐほどの「何か」には、セッターを交代するだけでは、ならないんですよ。策もないまま投入されて、現場は混乱しながら頑張る。この光景を今シーズンどれだけ見たことか。

でも、途中投入された、武智くん、慎さん、合田さん、みんな頑張った!

まぁ謎交代も謎チャレンジも相変わらずだったが、
今日は相手チームの気迫が違った。
相手OPのサーブのトスを見ただけで、「きっと、今日は、スゴイ」と思ってしまう、って、相当だよね。
でも、そんな相手チームだからこそ、常に冷静ではなかったのかもしれない。
サーブ順を間違える、ということはこれまでも見たことあるし、慌ててサーブに入った選手が8秒ルールで反則になるのも見たことあるけど、
今日みたいに、コート内に選手が7人いた、と反則で失点するのは初めて見ました。
だから、
こっちの対応も、慌てず慎重にやっていれば、もっとイイ試合が出来たんじゃないか、って思ってしまいました。

セットカウント1-2で迎えた第4セット。セットのスタートは合田さんだった。
6点ビハインドで投入された金子くんが、このセットを、この試合を諦めちゃいない!ってことを、プレーで表してくれた、と思います。
それまで決まってなかった、小野寺くんの真ん中に高さのあるセットを。
ラッセルには高いところでラッセルに委ねられる余裕があるセットを、見せてくれました。

沼津市総合体育館の柿落としとなったこの大会。連日2000人超えの観客で、すごい盛り上がりでした。
走り回る東レの選手の肩の喪章が、ヒラヒラ揺れていました。
藤井くんも一緒に走っていたでしょうか。

さぁ、もうリーグ戦も残り1週となりました。
最終戦はホームゲーム、福山エフピコアリーナでジェイテクトと対戦です。
JTは7位。開幕前は優勝の呼び声高かったジェイテクトは6位。
お互いに納得のいくシーズンではなかったかもしれませんが、
天皇杯のリベンジはちゃんとやろうぜ!

来週も現地で応援です。
頑張れ!JTサンダーズ広島!
頑張ろう!NIPPON!!

(ちゃこ)








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