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𝐀𝐧𝐠𝐞𝐫 𝗺𝐚𝐧𝐚𝐠𝐞𝗺𝐞𝐧𝐭(アンガーマネジメント)/six seconds

「怒りっぽい」「サイコパス」「メンヘラ」「ヒステリック」

言葉にしてしまうのは簡単で、

確かに、思い当たる節もあるが、当時の私はその言葉に洗脳されているかのような気持ちにもなっていた。

確かに、怒りの沸点もとても低かった。

小さな段差に躓き、転倒しそうになる身体のバランスを整えると同時に心臓の動きも速くなる。

その拍子に「なんで、こんな所にたかが3センチ程の段差が必要なの?むしろ危険なんじゃない?車椅子が通ったら?台車を押す業者さんは?」

ほんの数秒の間に頭の中に巡る、段差への罵詈雑言。

口に出していないだけ"マシ"な方。と頭の中で唱える。

ある旅行先の地下街。
人が混雑する中、傘の柄を掴み、先端が後ろに突き出すような持ち方で、腕を大きく振りながら歩く中年男性。

抜かして歩くしかないと思い、男性の右に出るように歩き出した瞬間、その先端が私の左足にあたる。

「そんな持ち方してると、怪我人がでますよ」

「おい!」

案の定、呼び止められる。

そんなのはお構いなしに目的地へと足を進める私。

ただの注意喚起だと、自分へと言い聞かせる。

挙げ句の果てには、
仲の良かった友人と言い合いになった際に、その状況になった事を周りへと、相手へと擦りつける。
得意の言い訳だ。
「あの時、あなたがこう言ったから。」
「その時、あなたがこうしたから。」

そんな私に友人が言う。

「今はどうなんよ?その私に、お前は何をした?」

「お互い様じゃない?」

やっと気付く。

段差も、傘の先端に当たった時も、相手に擦りつけた時も

私はおざなりだ。

この時から、あるサイトを教えてもらう。

怒りっぽい人への"アンガーマネジメント"

そこには、「怒りたくなったら6秒間深呼吸をしなさい。」と書いてある。

読んだ時には、6秒間も待てるのなら怒っていないと頭の中でまた否定する。

待つ事にフォーカスしすぎていたのもあり、行動に移すのには随分と時間がかかった。

どちらかと言うと、グレーな人間だと思っている。

世の中グレーな事が多く、その中で生きる事で自分はグレーな人間だと思っていただけで、根本は白黒はっきり付けたい自分もいるんじゃないかと思った時からは、
白黒つける意味と、何に対してなのかを考えた。

それは、自分の気持ちなのか行動に対してなのか、それとも相手への言動なのか。

そう考える事で、少し見えてきた。

全部が白か黒のどちらかに揃えようとするから、矛盾が生まれ、6秒間に支配されている私は、待てない。と収拾のつかない事態に陥る。

そこで前に書いた記事に戻る。

矛盾を楽しむのだ。人生は、矛盾と渾沌の中にあると思っているから。(それについても、また新しい発見もある。それはまたいつか)

そうする事で、ひとつずつ白と黒に分ける。自分の気持ち、行動、そして相手への言動。

全てを分ける。

それが全て合わさった時にグレーになるから腑に落ちるのではないか。

それを頭の中で考えているうちに、6秒間なんて言うのはあっという間に過ぎ。
高鳴る心臓の音も落ち着き、躓いた段差には「あんな小さな段差も、世の中にはたくさんあるんだろうな〜。人生そのものだな。」と鼻でフッと笑えるようになっていて、深呼吸は自然とおきる。

それが、出来るようになってからは、怒りとは少し距離が保てるようになった気もしない。
それに、悔しさや、悲しさからくる怒りへの対応も同じかも知れない!と思ってからは、心がとても晴れやかだ!

これは、私のアンガーマネジメント。

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