見出し画像

100%朝型の私が、時間術の本を読んだら、悩んでいた午後の乗り切り方がわかった話

口を開けば「時間がない」とつぶやいている。
在宅ワークが7割を占めるフリーランスの割には朝早くに起きて仕事を始めるし、自分でスケジュールを組めるのであまりストレスはない働き方をしていると思う。なのにいつも「時間がない」が口癖になっている。
時間がないわけではない。ただもうちょっとうまく時間が使えたら、といつも考えている。あれ、何してたっけ?といった空白の時間や、午後にはエネルギーが切れて2時間も昼寝をしてしまうことや、だらだらスマホを触ってしまう時間をなんとかしたい。

そんな私にオススメの本があった。
精神科医で作家の樺沢紫苑さん著『神・時間術』だ。
そもそも時間術の本を読む時間を確保するところから勝負が始まっているので、まずはその時間をどこにつくるか?を問われている本だと思う。
家では読書ができない(実証済み)ので、場所を変えて読書に集中することにした。

いつも持ち歩いてアイデアなどを書き込んでいる手帳を読書ノートと兼ねているので、必要なところをメモしながら読むこと2時間。朝が得意な私は午後にはエネルギー切れしてしまうので、午後をどう乗り切るかの答えが書かれていてとてもよかった。

もっと効率よく時間を使えれば、、と願う人はきっと多いだろう。
精神論で頑張ることや、タスク整理など数々の時間術を試してきた今、それ以外の方法(この本では脳科学)を知ることで、なんとか工夫ができそうだ!と光が見えた。ポイントが分かり、ワクワクしている。(注:実践はこれからです)


①集中力を高めるのではなく、集中力の高い時間に、集中力の必要な仕事をする

時間を効率的に使おうと考えた時、いかに集中力を高めるか?の視点で考えがちだが、無理に高めようとするよりそもそも高い状態を活用すれば良い、という考え。
序章から「おおー!」となった。

全編を通して朝時間を活用することをオススメしており、朝型の私は小さくガッツポーズ。方向性は間違っていないようだ。

ただし、せっかくのゴールデンタイムをゴールデン感を持って過ごせているかというとそうではないことが判明した。起床後の2−3時間はまだ余計な情報が入っておらず集中力が高い時間なので、その時間に、考えることやミスが許されないことなど集中力が必要な仕事をするべき。
日々を見返してみると、午前中にルーチン作業やメールを返すなどのそれほど集中を必要としない仕事をやりがちだ。朝のうちに気がかりなことを済ませてしまおう、という魂胆。実はこれがあまりよくないことがわかった。

②脳疲労をリセットし集中力を回復する

では、集中を必要としない仕事(非集中仕事)はいつやるのかというと、午後の時間帯だ。
私の場合は、14時から16時の魔の時間帯が該当する。睡眠が襲ってきて、その欲望にしたがって昼寝をするか、打ち勝つためにコーヒーを飲むか(その場合はもれなくおやつタイムとなる)を迫られる時間。

食後の30分程度の仮眠は有効という話の前に、そもそもどのようなランチタイムを過ごすかが集中力の回復のために重要という点は発見だった。
朝型が良いという話にも通じるが、日光を浴びるとセロトニンという物質が分泌されリラックスできると言われている。ランチタイムに日光を浴びることも同じ理論。
それ以外にも、場所を移動することで海馬が活性化すると書いてあった。海馬といえば記憶を司るところ。ランチタイムの外出で記憶力も高まり、さらにいつものお店ではなく違うところに行ってみる(違う行動を取る)ことで、ひらめきの脳内物質も分泌されるという。

会社員をしていた時に「今日のランチはどこに行こうかな〜♪♪」とルンルンしていたのはあながち間違っていなかったらしい。
今は在宅ワークが多いため家で簡単に済ませてしまいがちだが、お昼に日光を浴びることも「よく噛む」ことも重要なので、「今日のランチはどこに行こうかな〜♪♪」と新規開拓してランチタイムをゆっくり楽しむことも選択肢に入れておこう。

今日はどこの鉄板ナポリンタンにしようかな〜♪もOKです。

③有酸素運動で疲労回復する

14時から16時の魔の時間帯への対策として、外出ランチと食後の仮眠は有効そうだと分かった。
もう一つ取り入れてみたいと思ったのは、16時ごろに行う有酸素運動である。
16時ごろは1日で一番代謝が高まる時間とのことで、運動を行うのに効果的とのこと。朝散歩もいいが私の場合は朝は割と集中できているので、魔の時間帯の克服として、おやつタイムの代わりにお散歩や軽い運動をするのが良いかもしれない。

リフレッシュのためにコーヒーやおやつを食べて疲労回復をしていたが、仕事の合間に運動をすることは考えたことがなかった
身体を動かすのは好きで、ゴルフの打ちっぱなしにいったり水泳に行ったり、買い物で4000歩くらい歩いたり、といったことは日常にある。でもそれは、仕事の合間のリフレッシュではなく「運動すること(歩くこと、買い物すること)」が目的である。

本の中ではスクワットがオススメされていて、運動といっても1時間も2時間も特別な運動をする必要はないようだ。
そういえば我が家は郵便が13時ごろに届くので、午後の仕事に疲れたらリフレッシュを兼ねて階段を使って郵便受けを確認しに行くくらいがちょうど良いかもしれない。
あとは買い物を朝ではなく16時ごろに行くのも良さそうなのでさっそく生活習慣を見直してみたい。

④心から楽しいと思えることや時間を増やす

著者がこの本を書いた本質的な理由や背景にも通じるのがこれだ。
せっかく増やした自由時間を仕事に充ててしまうのではなく、自己投資や趣味に時間を使うことを強く主張している。

耳が痛い。
なぜなら今まさに私が、空いた時間を仕事に充ててしまっているからだ。仕事といってもフリーランスなので強制される仕事は少なく、どれも好きでやっていることなのだが、時間があると仕事のことを考えてしまう。あれやりたい、これやりたい、とアイデアやクライアントへの提案に思いを馳せるのは楽しくて、いつも頭は仕事のことでいっぱいで、、、そりゃいくら睡眠をとっても脳疲労が回復しないはずだ。

著者が勧めていたことの1つに遊びのToDoリストがある。
仕事のToDoリストと同じように、自由時間にやりたいことのリストを書くのだ。やりたいことのリストといえば、年始に「今年やりたいこと100」とか「死ぬまでにやりたいこと100」とか書き出す人もいるが、もう少し日常的で現実的な方法として、自由時間にやりたい遊びのToDoを書き出すことは、心身のリラックス時間の使い方を変えることの両面においてとても効果がありそうだ。



以上、『神・時間術』の中から重要だと思うポイントと、私なりに工夫ができそうだと感じるポイントを書いてみた。

他にも科学的な根拠からのアドバイスがたくさん掲載されているので、お好みのものがあれば取り入れてみるのはいかがでしょうか。

「分かっちゃいるけど、なかなか」というのが本音ではあるが、公言することで少しは具体的な行動ができるのではないかと自分に期待している。

いいなと思ったら応援しよう!

矢野けいか|着火ウーマン|書籍『場づくり仕事術』著者|キャリコン|コーチ|人事戦略パートナー
あなたのサポートのおかげで作家活動に力が入ります🔥。ありがとうございます。