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梅雨に起こりがちな膀胱炎、膣炎、子宮・・大腸・・前立腺・・

水滞の季節です。

水滞というのは、体の水分代謝が悪く、水の排出が停滞している状態のことです。

水は摂るのは体に良いと一般的に思われていますが、いつでも、だれでもというわけではありません。水の巡りの悪くなっている方が、必要以上の水を体に入れてしまうと、さらに余計な水をため込み、それが不調・・・病気を引き起こす原因になってしまうことがあります。

特に梅雨の季節は湿度がとても上がりますから、体の外の環境にも水を含んでいるので、体内水はけがさらに悪くなります。

雨が多くなると、洗濯物の部屋干しなどしてしまい、さらに空気中の水が増えますね。

水邪、水毒のことをもっと知ってほしい

漢方では、水が体に悪さをするほどの水の害を水毒、水邪 と言ったりします。
水が上手に巡って、排せつされずに体に溜まりすぎると水のめぐりが悪くなり→血の流れも悪くなります。体感としても・・・・むくんだ感じ、重だるい感じ、めまい、頭痛にもなります。
むくみ、からだの重だるさくらい・・・と放っておくと、水は、重いので、
下半身に水がたまり、下肢静脈瘤などになったり、さらに進んで、下半身特有の病気になる可能性が増えます。

膀胱炎 膣炎 子宮系 肛門 大腸 前立腺の病気

先日ご来店の方が膀胱炎になられたということでした。病院に行かれて抗生物質を処方されて、今はだいぶ良くなったということでしたが、良く伺うと、膀胱炎になる前には、朝、手のこわばりがあったということでした。
上手に巡らずに余った水は顔や脛、足や手の甲、お腹、胸 にたまりやすいですので、このあたりがむくんでいたら、注意してください。湿気の多いこの季節に起こりがちです。
この注意信号が出ているときに、除湿対策をしてくださっていたら、膀胱炎にまでいかなかったと思いますとお話しさせていただきました。

膀胱炎の漢方薬

膀胱炎にも漢方薬があるのです。
猪苓湯(ちょれいとう)  猪苓、茯苓、沢瀉、阿膠、滑石  という生薬が入っていて体力に関わらす、使用できる、頻尿、残尿感などの排尿トラブルのある人向け漢方薬です。膀胱で炎症が起きるのは、外から入った邪、悪いもののためと考えます。この場合水邪です。水邪のために排尿時に痛みがあったり、出し切っていない感じがある。

猪苓湯は、体内に余分に溜まっている水を集めて尿量を増やして邪を洗いながす作用があります。


竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)当帰、地黄、木通、黄芩、沢瀉、車前子、竜胆、山梔子、甘草が入っていて下腹部に熱感や痛みがある人向け漢方薬です。 熱と水を取り、炎症があれば取り除きます。竜胆は、とくに肝と胆の熱をとり、又下半身に作用して、痒みなども改善します。更年期に起こる膀胱トラブル・・・排尿痛、残尿感にも使用される漢方薬です。

普段から漢方薬の種類を知っておくと早期に対処できますね。薬局でも売っているお薬ですので。
抗生物質は腸内細菌を殺しますから、生薬で対処できたら良いと思います。
膀胱炎などは、疲れていて免疫力が下がったときにも女性にはよく起こるトラブルですから知っておいてください。

この内容は、ポッドキャストでも配信しております。よろしかったら、作業をしながら、移動中などに聴いていただけたら嬉しいです。

織田 縁 東京都杉並区で日本のハーブブレンド『チャカラティーズ』・漢方薬・健康食品の販売会社㈱ワイズ・ドット・ファーム代表。登録販売者。上級漢方養生指導士。

お問い合わせhttp://ysdotfirm.co.jp

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