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北朝鮮のソウルフード(第二弾)#28

こんにちは、いよいよ春ですね💖

桜の花がきれいに咲いて、爽やかな季節の始まりですね✨

今年は黄緑☘️や鮮やかな青🔵、ピンク🎀などがトレンド色ということで、POPな気分ではじめの2行を書いてみました。(ここらへんでやめときます)
”明るい気分で過ごせる一年になるといいな”と思う、今日この頃です。

以前書いた“北朝鮮のソウルフード”への反響が思いのほか大きく、もしかすると、みなさんご興味あるのでは…ということで第二弾を書くことにしました。

この記事で書いた通り、北朝鮮では食べ物が常に足りないため、食文化があまり育っていないと私は感じています。
ミサイルを打ち上げる余裕があるのであれば、それを貧困に喘ぎ、今日をしのぐ食糧の確保に窮している人々に分け与えてほしいと切に願います。

しかし、人はたくましいものです。食べ物が足りなければ足りないなりに、工夫をして食を楽しむ方法を編み出します。
人間のそういった性質を北朝鮮の未成熟な食文化の中に見出すようになったのは、私が時間的にも空間的にも故郷から離れたからかもしれません。

さて、そんなこんなで、今回ご紹介するソウルフードは「とうもろこし蕎麦」になります。

出典「平壌市オタン、トウモロコシ専門食堂、“とうもろこし蕎麦”有名」

どうでしょうか。鮮やかな黄色の麺がとても美味しそうではないですか。

日本の蕎麦は、十割や二八など蕎麦粉と小麦粉の割合で呼び方が変わりますよね。私の中では、”蕎麦粉の割合が多い=高級”なイメージです。

北朝鮮のとうもろこし蕎麦は、ほぼ例外なく”とうもろこし粉が十割”です。(理由は単純に小麦粉が高価だから)
以前も書いたことがありますが、北朝鮮は平地より山が多いため、稲や麦よりもトウモロコシやジャガイモが多く栽培されているのです。

とうもろこし蕎麦は、蕎麦粉で作る麺に比べるとコシは弱いのですが、独特の香ばしさと甘みがあり、素朴な味がクセになります。
つけ汁は(写真の中)は胡瓜入りの冷製スープを酢や塩、砂糖などでシンプルに味付けしたものが主流です。

余談ですが、北朝鮮では胡麻が希少なためとても高い値段がつきます。一方、エゴマは比較的安価で多く売っていました。
近年、日本でもエゴマの効能(動脈硬化の予防など)が着目されており、以前に比べると見かけることが増えた印象です。しかし、スーパーなどで売っているものは量が少ない上に高いので、買うのを躊躇してしまいます。
自分はかつてエゴマセレブだったのだ…と気づいて苦笑いです。

みなさん、エゴマの葉を使ったキムチを召し上がったことはあるでしょうか?(韓国食材を扱うお店でたまに見かけます)北朝鮮の家庭でよく出されるメニューの一つです。

私の家はエゴマの葉の佃煮といいますか、甘辛い醤油汁に葉を入れて煮込んだ料理がよく付け合わせとして食卓に載っていました。
それを一枚取り、ご飯を包んで食べると箸がよく進みます。
先日、生のエゴマの葉が安く売っていたので、”おふくろの味”を思い出しながら作ってみたところ、夫が「これ美味しいね」と言いながらパクパク食べていました☺️

写真は撮れなかったので、韓国サイト「エゴマとは何か?」からお借りしました。

私の一押しメニューですので、機会があればぜひご賞味ください。

話を戻して…トウモロコシ蕎麦の隠し味付けとしてエゴマとネギ、唐辛子(場合によっては梨)などを入れます。すると、エゴマの風味やピリッとした辛味が利いた、夏にぴったりのトウモロコシ蕎麦ができあがります。

冬になるとジャガイモや大根、白菜のスープと合わせた温かいトウモロコシ蕎麦が多く出されます。

市場では、トウモロコシ蕎麦の乾麺を袋詰めしたものをキロ単位で売っているのが一般的です。私が住んでいた地域はもう少し少なめで、500gに丸めた束を売っているのをよく見かけました。
この写真だけ見ると、色合いといい、太さといい、まるでパスタのようですね😅

hananuri.orgからお借りしました。

noteの記事を執筆する中で北朝鮮のものを一つずつ思い出すと、とても懐かしい気持ちになります。

北朝鮮で暮らす人々が、トウモロコシ蕎麦を食べて今日を乗り越えられるよう願っています。

最後までありがとうございました😊

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