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北朝鮮のR18+に関するお話#58

この記事を開いてくださったみなさん、大人の性生活についての話はお好きですか?

書くか、書くまいか…

幾度となく頭を過り、少し書いては消してみたり、なかなか踏み出せなかったテーマに今回は踏み込んでみたいと思います。

得意分野とはいえないのでライトな感じになってしまいますが、その点はご容赦ください😅

先週、2020年以降、北朝鮮で社会統制のために作れた「反思想文化排撃法」「平壌文化保護法」「青年教養保証法」という悪法について紹介しました。

上記3つの法律は、韓国の文化が入ってくるのを止めるためのものでしたが、外国の卑猥な文化(?)の流入を防ぐという趣旨の法律は以前からしっかりと存在していました。

特に性的な動画は(出演者の人種を問わず)厳しく取り締まっています。
動画の視聴が発覚した場合、数年に渡る強制労働(労働鍛錬隊や労働教化所などで)をさせられることがありますし、流布もしくは販売した場合は処刑になるケースも多かったようです。

他ジャンルよりもだいぶ重い罪といえるでしょう。

北朝鮮が自由な性生活を社会悪と見る風潮は、性行為自体が労働力の消失を招くものであり、快楽の追求や自由な恋愛は忌避するべきという旧ソ連の思想による影響が大きいと考えられます。

一方、品行方正な大方針と矛盾するように、金一家や高位幹部らが奔放な性生活を送っていることは、国外では広く知られるようになりました。(北朝鮮で暮らす人々はいまだ知りません)

象徴として「喜び組」の存在があり、日本でもときどき話題に上ることがありますね。

私も以前、喜び組にいた女性が脱北後に執筆した本についての記事を書いたことがあります。

「恥を知れ!」と罵りたくなる気持ちを脇に置いて、今回は北朝鮮で暮らす一般庶民の性生活について(詳しく書きたいところですが、経験も知識も乏しいので😅)簡単にご紹介します。

北朝鮮ではホテルは平壌にいくつか、そして地方都市に1〜2つありますが、一般の人は全く使えません。そもそも値段が高すぎます(1泊が一般庶民の年収より高い)し、外国人の観光客向けに国が運営しているため、通常は利用が認められないのです。

一般向けの旅館というものはありますが、あらゆる虫(多いのはゴキ⚪︎⚪︎やシ⚪︎ミ、ノ⚪︎など)が生息しています😭
寝具を洗うこともないため想像を絶するような汚れと匂いがあり、利用者はほぼいないと思われます。

そのため、北朝鮮の夜の営みは、9割がた自宅で行われているといっても過言ではないでしょう。

北朝鮮では家も国が与える仕組みになっており、2〜3世帯が同じ家に住むことが一般的です。
結婚式を挙げたばかりの新婚さんも例外ではなく、上に書いた理由からホテルや旅館を使うことも難しい…

彼ら彼女らは燃え上がった情熱をどうすればいいのでしょうか?

そんなときはご近所さん同士が協力するケースが多いと聞きました。
例えば、角地にある家の住人が自分たちの住まいを新婚さんに一夜貸し、初夜を過ごすことになるといった具合です。

新婚さんは家を貸してくれた家族を自分の家に宿泊させるのはもちろん、結婚式で余った料理やお金、もしくはそれに相当するものを差し上げます😽

結婚前の若者たちに話を移します。

北朝鮮では街で男女がキスやハグをすることは禁止されています。
最近は若者が手を繋いで歩くこともあるそうですが、以前はそういったことは考えられませんでした。

【豆知識】
北朝鮮には、恋人同士がキスをするという文化が根付いていません。
私自身、高校生になる頃には外国の映画でキスというものを知っていたものの、それはテレビの中の出来事であり、我が身に起こることではないと思い込んでいたのです。
当時、付き合っていた彼氏(幹部の息子)にそうではないと教わりました😅
私はてっきり自分は性的なものに疎いから思い違いをしたと感じたのですが、韓国で人気の脱北者が出演する番組を観て、同じような認識を持っている女性が多いことを知りました。
男性諸氏、北朝鮮の女性はピュアなのですよ。

そういった風潮があるため、若者は自然豊かな公園や山中の木に隠れた場所もしくは空き家など、人目につかない場所で会い、愛を育むことが多いようです。

日本でいうラブホテル的な場所として、家を貸してお金を稼ぐ人もいました。
今となっては懐かし恥ずかしい記憶ですが、ラブホテルに初めて行った時は正直びっくりしました。ピンクの照明やカップルで入れる浴室、テレビをつければHな映像が流れ、音楽も何だかムード感たっぷり…不思議そのもの🫣

北朝鮮でああいった空間を作ったとしても、みんなポカンとするような気がします。どうも、日本で独自に洗練されてきた文化みたいですね。性生活ひとつとっても、自由というものの尊さが感じられます😆(そうでもない?)

そして、北朝鮮では女性に対する人権など存在しないため、権力や物理的な力で女性を性奴隷にすることが多くあります。

市場で商売をしないと生活できない女性に安全部の人(警察のような職務)が取り締まると脅して性行為を強要する、上司が女性部下をレイプする、街中で襲われるなど、数えきれないほどあります。
ポルノの流入や男女の交際を厳しく統制する北朝鮮がなぜか、性犯罪については野放し状態にしているといえます。

女性は被害に遭っても訴えるところがありません‼️

住宅を見てみると、北朝鮮の家は2DKが多く、少し高級な家は3DKといった間取りが一般的です。そして、オンドル(練炭にて床が温かくなる仕組み)がある部屋は一つだけです。
そのため、特に冬は家族全員が同じ部屋で寝ることが多いです。

パパとママは子どもが寝た後に同じ空間で夜の営みをします。
私の同級生にも、寝てるふりをしながら観察し、そういうものを近くで見たことを学校で話す子が多くいました😅

北朝鮮では性教育がほぼゼロに近いため、コンドームや避妊に関する正確な知識を知っている大人は多くありません。

そのため、性感染症が多いのはもちろん、未成年の思わぬ妊娠も数えきれないほどあります。

当然ながら、学校などで命の尊さについても教えてくれません。
そのため、妊娠をすると個人が無資格でやっている衛生環境の悪い施術所(一般的に施術者の住宅)で簡単に中絶しますし、それによる出血や感染などの二次被害で命を落とす人も後を絶ちません。

北朝鮮の避妊道具として多く使われているのが「コリ」というものになります。
コリとはリングという意味で、子宮の中で排卵が起こらないようにリングで卵管を縛ることを意味します。先ほども述べたようにこれらは病院ではなく、専門の資格がない人が自宅で商売として医療行為をしています。

私が知っている脱北者の中で、このコリをして来日した人がいました。
その人は日本で結婚したのですが、子どもが欲しくなり産婦人科に行った際、医師に驚かれたといいます。そのせいかわかりませんが、彼女はまだ子どもを授かることができずにいます。

これらの要因が影響しているのでしょうか。
最近、金正恩は出生率の低さに頭を悩ませているとのことです。
そりゃ産まないですよね。
自由で生活水準が高い日本ですら出生率が1.26なのに、21世紀になっても餓死者が出るあの国で子どもを育てるのは無理筋だと思います。

脱北者の多くが脱北に成功した後は自由な暮らしをしていますが、北朝鮮で受けた人にしか言えない心身のダメージやそれが元になった障害を持つ人が多くいます。

そして、脱北後も安定した生活を送れていないにも関わらず、医療機関のサポートを受けない人も多くいます。

特に性に関する内容は人に相談できないことが多いですよね。

そういった悩みを抱える人に、少しでも手を差し伸べられる存在になれたらと、今回の記事を書きながら思いました。

当初はがんばって書こうと思いましたが、私のこっち(セクシー)方面のキャパがとても小さいことを再認識した次第です。
(期待外れだったらごめんなさい😭)

お粗末さまでした。

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