写真のジレンマ

旅先で写真や動画を撮る際、ジレンマに陥る。

いまこの瞬間を自分の目の焼き付けたい。一方で、記録として残しておきたい思いもある。僕は写真家ではないし、インフルエンサーでもない。友人や家族と共有できる写真がいくつかあれば、十分。

写真をとってばかりいると、僕が見ているのは目の前に広がる景色ではなく、スマホの画面ばかりとなってしまう。

スマホの画面なんて、いつでも見ることができるのに。観光地の写真なんて、どーせググったらいくらでも見つかるのに。

けれど、旅仲間との思い出は残しておきたい。雄大な自然や歴史のある建物を背景に、みんなで写真を撮る。あんなポーズやこんな表情で。気付けば目の前の景色なんてみていない。普段通りのたわむれ。

でも、目の前に広がる景色も堪能したい。今日も僕は、この贅沢なジレンマに陥っている。