某大学の駄学生がリーダーシップについて学んだことを整理
1.キャリアをデザインするのに必要な三つの視点
序章:VUCAの世の中で必要となってくる力
パンデミックの拡大によってこれまで当たり前と思われていた産業が次々と崩されてきているように、私たちの今いる世界はとても変動的で不確実で複雑性があって曖昧な世界です。次の未来がそう簡単に予測できない中で、自分で自分のことをリードしていくことができる能力を兼ね備えた人間が激しい変化の時代に対応することができるのかもしれません。
Google Apple Facebook Amazonなど、いまや世界を席巻しているアメリカの巨大企業のなかでは高い報酬を支払って「エグゼクティブコーチ」を設置しています。経営者に対して質問を通じた対話を行うことで、経営者自身に解を出させてイノベーションを創出するような「コーチング」が行われてるのです。他者との対話から、本当にやりたいことを明確化し自分で自身をリードして成功に導くことの重要性を理解できるのではないでしょうか。
「本当にやりたいことを明確化する」ということを私たちがもっと親しみやすくとらえると「死ぬまでにやりたい100のこと」を考えることがよさそうです。
あなたの「死ぬまでにやりたい100のこと」を考えてみましょう。
その際に重要となるのは一人ではなく他者と行うことです。
友人や交際相手でも構いません。あなたの挙げた「死ぬまでにやりたいこと」に質問を立ててくれる人と一緒に考えることによって、自分の能力・可能性は格段に向上します。
おそらくあなたは死ぬまでにやりたいことを100も書き出すことはできないし、書き出したことだけでは「自分が本当に死ぬまでにやりたいことすべてを反映できていないのでは」と少し落胆を覚えるかもしれません。
でも大丈夫。まずは書き出してみた死ぬまでにやりたいことをひとつずつ実現していってみましょう。一つ実現することであなたの環境に変化が起こり、また新たな「やりたいこと」が出てくる可能性だってあるはずです。
重要なことは頭の中でイメージすること。あのスティーブジョブズが頭の中に思い描いていたiPhoneをまじで開発したのと同様に、人が想像できることは実現できることなのです。ドラえもんの秘密道具だってすべて実現する日が来ることもそう遠くないかもしれません。
想像をいつか創造して、だれも見たことのない世界に人々を連れ込める人がリーダーシップを発揮できる人間になれるのです。
本章:三つの視点からリーダーとしての自分の将来キャリアをデザインする
リーダシップを発揮しながら将来のキャリアを形成するには三つの視点を持って想像することが重要です。
①MUST:社会に求められていること・ニーズ
②CAN:求められているニーズに対して自分ができること
③WANT:心から自分がやりたいこと
①MUST:社会に求められていること・ニーズ
いま世界全体が抱えている課題は山ほどあります。SDGsといわれる持続可能な開発の目標、世界の富の82%が1%のお金持ちに集中している経済格差、AIによる労働の代替など世界は環境の変化による課題、社会の変化による課題、技術進歩によってもたらされる課題など、課題に満ち溢れています。
そのような課題の中であなたの力が必要とされている社会課題は何でしょうか。そしてあなたはリーダーとしてどのように変わっていって、そのような課題をどう対処していくべきなのでしょうか。
将来のことなんて予測が立たない。なんて思う人もいるかもしれないですが、将来課題の認識はすでに世界の中で頭が良い人たちがが本を通じて伝えてくれています。人間がいままでどのような道を歩んできて、今後どのような道をたどっていくのかということを未来を予測している本を参考に、今後起こるであろう課題を自分が発見するためのアンテナをたてていくことが重要です。
②CAN:求められているニーズに対して自分ができること
今後起こるであろう課題は何となくイメージがつきましたか。次にあなたがするべきなのは、それらの課題を解決するためにどのような能力、経験、資産を身に着けたいかを明確にイメージをすることです。これらは大きくわけて3つ①生産性資産②活力資産③変身資産があります。
①生産性資産:自分の所得に関係するスキル面での資産
②活力資産:友人などの自分が生産するためのモチベーションとなる資産
③変身資産:変化に対応する力やマインド、変化によるリスクを軽減できる知識などの資産、何をしたのかを考える軸になる
このような資産の中であなたが5年後に10年後にリーダーとして身に着けておきたい資産は何なのでしょうか。授業のワークショップでは変化対応能力あげている人が多かったです。
③WANT:心から自分がやりたいこと
最後はあなたがこころの底からやりたいこと。これが好きだからやりたいことを明確にすることが必要です。自分は○○をしているとき△△するのが好きというように考えてみましょう。
現在の会社では、過去のような会社と社員の従属関係はナンセンスです。
「社員は自分独自の心からやりたいことを実現するために必要な能力を育む場として会社で働き、会社は社員の力を借りることによって会社の価値を上げることを手伝ってもらう。」このような概念のほうが適切といえます。
あなたのワクワクする瞬間を大切にして、自分の「やりたいこと」をやりたいようにやる人生を歩んでいきましょう。
「Stay hungry Stay foolish」by Steve Jobs