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半期の評価面談は好機!要望をしっかり伝えて仕事の空気を変える方法

11月・12月は《引き受けてしまうことを減らす月間》
横やり・頼まれ仕事・トラブルを減らして、年内に仕事を納め、気持ちを軽くして年末年始を迎える後押しをします。

12月は評価面談の時期です。
今日は職場での面談の機会をただ一方的に話を聞くだけではなく、これから先、仕事をしやすくするための場面として活用する方法を見ていきます。

「何でもやってくれる」と思われている気がするんです。

先日、お仕事のお悩みを聞かせてくださったKさんのお話をします。
Kさんは人材派遣会社の事務員。1年更新の契約社員として働き始めて5年目、30代の方です。入社当初はとにかく仕事を覚えるのに一生懸命。彼女の性格上、意見を言うところは言うが、基本、お願いされた仕事は引き受けるスタンスを続けてきました。

しかし、今年になって、事務職以外にリストの会社に架電をするテレアポやデータ集計など、営業の仕事までするようになりました。初めは、EXCELマクロを勉強する機会、他の企業との交渉術を経験する良い機会と感じて引き受けたものの、退社が21時になることが増え始め、睡眠時間が減ったこと、食欲がなくなるなど、気持ちが沈む感じがして、私のところにやってきました。

Kさんは、誰にも話したことがない本音を語るようにこう言いました。
「とにかく、みんなが私のところに仕事を持ってくるんです。『何でもやってくれる』と便利に思われている気がして。」と。

会社のためと思ってやっていることが、”やり過ぎ”につながった

Kさんは沢山話をしてくれました。Kさんの会話には「会社のため」「みんなが困っているようなので」という周りを気遣うセリフがよく出てきました。そうやって言われたことをやり続けることで、仕事が積み上がっていき、次第に、勤務時間内に収まらないことが起き始めていました。はみ出してしまう仕事の様子を想像してあまりにも切なくなり、私はこう言ってしまいました。

「『会社のため』とおっしゃいますが、それはKさんのためになっていますか?マクロやテレアポのスキルが付いても、眠れなかったり食欲が無くなったりするのは、体がもう止めてと言っているのですよ。”健康なあなたの存在があるのが前提で、その上で仕事をする”という二段構造の、”仕事”が過大になっているように感じました。」

ホワイトボードに長方形を2本重ねて図を書きました。上の長方形が仕事、
下の長方形がその人です。

「  仕事   」
  「 人 」

こんな絵です。

「絵で見ると残酷です。仕事に押しつぶされそうな自分の姿そのものです。」と何かに気づいたようにKさんは言いました。

Kさん「私はこれからどうすればよいのでしょうか。」
福原「あなたがどうしたいか、上司に言うしかありません。」

ある程度、悩んだら、考えてみましょう。

”悩み”の中身を考えたことがありますか?
悩んでいるときの思考は感情が複雑に入り混じっています。
悩み始めると、思考があらぬ方向に至ってしまうことがありますね。もう会社に居られないとか、仕事を失って無一文になる、無能だとささやかれている、生きる意味がない・・・とどん底まで行く人もいます。それは感情がそうさせているのです。職場の人に対して、自分の仕事ぶりに対して、失敗してしまう自分に対して、まるで辻褄が合わず、ジェットコースターのように上がったり下がったりして思考が展開していきます。そしてその考える事はネガティブな色でしかありません。そこに明るい前向きなものを見る事は皆無なのです。

人間は感情の生き物。ある程度、飛躍した考えを巡らしたら、「あっ、また、逃避行してしまった。私の悪い癖。」と捉えて、合理的に考えるフローにシフトしていきましょう。

その仕事の何が嫌なんですか?
今、一番いやなことは何ですか?
本当はどんな風に仕事をしたいのですか?

Kさんにこの3つのを問いかけたところ、

・事務の仕事にミスが起き始めたことを、正常に戻したい。
・新しく担当した仕事もやっていきたい。もう少しペースを落として理解しながら進めたい。

このようにシンプルに整理された希望が出てきました。
Kさんはあまり自分の意見を言わない性格なので、これまで受け身で待つことが多かった気がします。ご自身も評価面談の機会に自分の考えを話をしてみたいと言ってくれました。

「不平不満に受け取られないでしょうか・・・」決心しても、意見を言うことに抵抗があるKさん。

近々、評価面談があるのでその時に話をすると言ってくれたKさんですが、言うことを整理していくうちに、そのシーンのシミュレーションができたようで、表情が曇り始めます。

Kさん「自分の意見を聞いた上司はどう思うでしょうか。逆に不平不満と受け取られて、働きにくくならないでしょうか。」

福原「自分の考えを言うことで働きづらい空気にならないか心配なんですね。でも、よく考えてください。Kさんが言おうとしていることは、そんなに理不尽な意見でしょうか?無理難題でしょうか?Kさん自身が言わないと、ずっとこのしんどい状況は変わらないですよ。Kさんも会社で働く一社員です。感じたことを言っていいんですよ。

Kさんは次の3つについて整理しました。
・何に困っているのか 
・どう考えているのか
・これからはどうするのか

これに沿って考え、

・データ集計、テレアポの仕事に追いつけない。残業。眠れない、食欲がない。 
・睡眠、食事を正常に戻したい。
・本業の事務の仕事をミスなくこなし、月中の余裕がある時期にデータ集計業務に加勢する

「これだけ言うことをメモして準備したので、恐れず堂々と面談で言えそうです。言うしかないですよね。」何か踏ん切りがついた様子のKさん。面談の予行演習ができたことで、気持ちが軽くなったのでしょう。スッキリした表情で帰っていきました。

評価面談は、仕事をしやすくするための絶好の機会。準備次第で有利に運べます。仕事をしやすく変えられます。

ここまでKさんのお話をもとに、どうやって自分の意見を言うかを見てきました。あまり話をしない性格のKさんにとって、自分の意見を自分から述べるのは、大変勇気がいる行動だったことでしょう。初めは会社に言いたいことは無いと言っていましたが、私と話をしていく中で1つ2つと「こういう風に働きたい」というイメージが湧いてきました。これがまず1つ目の変化です。そして、面談で整理した考えも言ってみることにしました。2つ目の変化です。

やったことがない事をやるのはとても勇気が必要です。ですが、
やったことで体験する気持ち、相手の態度。必ず変化が起こります。
どんな変化が起こるか未知のため臆病にもなります。

しかしながら、やったことで必ず変わるものがあります。

それは、
これまでほとんど意見をしなかったあなたが、
「意見を述べた」という、行動の変化です。

そして、それが周りに影響を与えます。
職場でのあなたの存在感
「ただ言いなりの存在」が
「意見を言う存在」へと認識の変化を生む機会になるのです。

仕事がしんどくて、なんだかモヤモヤ考えてえてしまう。この状況を何とかしたいと感じたなら、私にお話を聞かせてください。職場の人に対して、自分の仕事ぶりに対して、失敗してしまう自分に対して複雑に考えてしまっている現在地から、明るい前向きなものを見るところまで押し上げます。

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