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日本人は「愛社精神」を半分に減らして、それを自己愛に向けたらどうだろうか。

ソフトウェアエンジニア酒井潤さんの東洋経済オンライン掲載記事「GAFA社員が「愛社精神は無価値」と判断する理由」は、日本でしか働いたことがない私にとって、「無価値!?そこまで言う?」と、流し読みのスクロール指を止めさせた。
GAFAとは、Google・Amazon・Facebook・Appleの4社の総称で、そこのの社員は転職する気で入社し、自分のキャリアプランを描いて会社を選び、仕事を選び、働く、という切り口で始まり、日本企業における刷り込まされた「愛社精神」に考え方を操られて、私たちは働きにくくなっていませんか?と一石を投じています。この記事を書かれた酒井さんの、日本企業特有の暗黙の文化である「愛社精神」についてアメリカ人と日本人の、アメリカ企業と日本企業の違いを比較した文章タッチが、海外での就労経験がない人には新鮮な気づきをくれます。ぜひ、全文を自分と比較しながら読んでください。

そして、周りに振り回されがちな私が、何度も読んで、立ち止まってしまったのは、この部分 ↓

アメリカ企業の特徴として、スキルに応じて仕事を割り振ります。チームとして考えたときに、どの人にどの仕事を任せるのが最適かをよくわかっています。                               そのため、他人の仕事を邪魔することもなければ、チームとして最高のパフォーマンスを出せるようにそれぞれが動いているのです。レアル・マドリードやFCバルセロナのような「個性の強い」選手が集まったチームを思い浮かべてみるとわかりやすいでしょう。                  一方、日本企業は、仕事の役割分担が“へたくそ”です。意味もなくミーティングの全員参加を義務付けたり、会社都合で休みが取れなかったり、他部署に異動するときに、引き継ぎ作業で大幅な時間がかかったり。そういう仕事が発生すること自体、おかしいと思わなくてはいけません。       アメリカ企業では社員の出入りが激しい分、仕事は、誰が途中でいなくなっても、あるいは誰が加わってもいいように割り振られています日本企業の多くは個人に依存しているので、その個人が長期休暇を取れないという状況が生まれてしまうのです。

”日本企業は仕事の役割分担がへたくそ”

とは、得意な人にピッタリの仕事が当てが割れていない、ということだろうか。日本では、「やりたくない仕事・苦手な仕事をやらない人は、成長する機会を自ら手放している」だから、好き嫌いせずにやってみよう。という考え方が多いかもしれません。それは、服選びに似ています。もともと赤い服は似合わない、派手!と思っている人が、店員から勧められて、そこまで納得せずに買う、赤いブラウスのような感じです。

なんとなく、その場の雰囲気で買ってしまった赤いブラウス。そもそも、赤い色の使い方が分からないから、一回は着ても、レギュラーウェアにはならず、その後ずっとクローゼットのハンガーにかかったままで、出番がなくなってしまう、タンスの肥やしか、メルカリに出店がオチです。まさに、「買い物へた」が招いた失敗です。

仕事の話に戻りますが、割り振られた仕事が、会社・従業員双方に満足のある結果におさまるようにするには、納得感がどこにあるかを追いかける仕事をするということです。

そうでないと、仕事に愛を感じないし、仕事がどんどんつまらなくなって、仕事に自信が無くなって、それは、自分という人間に向かう愛情も減ってしまうことにつながっていくのです。そうならないために、やっておくべきことはなんでしょうか。

分担される仕事は、必ずしも「自分がやりたいこと」とは限らないから、”納得感”を追いかけて!

日本で働いている私たちは、どう働けばいいのか。これからの働き方を言葉にするなら、仕事が充実している人生を送っている人は、総じてこういう見方ができると、私は思います。

「生涯の仕事」において、自分の人生1/3の時間を投じてやってきて、毎日、意欲的に仕事と向き合えている人は、=>会社が期待する役割と、自分がやりたいことが重なる部分の仕事を追求している。

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図解:私がやるべき仕事

日本に住んでいて、日本企業で働く私たち。しかも中小企業で、人手不足、掃除、ごみ捨て、コピー取り、雑用までも割り振られてしまう会社で働く人は、やりたい仕事と、かけ離れたことをやらされているかもしれません。

「こんなことをするために、この会社へ来たんじゃない」とさえ、感じてしまうこともあるでしょう。焦りや失望に任せて、会社を辞めてしまいたいと先走る気持ち、ちょっと待ってください。

会社を辞めるのは簡単ですが、会社という組織にいないとできない仕事、知り得ない情報も割とありませんか。分かりやすく言うと、会社を通してできた人脈、身についた職業能力、業界や社会のしくみなど。

※そこに、恩義を感じ過ぎるのはNGです。企業側も人が働いて利益を上げているのですから、お互い様、横並びの関係であることを忘れないでください。

もし、その職場をいつかは去るにしても、今できる、努力や工夫がないか、考えてみて、期限付きで行動してみませんか。

会社と私の〇が重なる部分を追求して、納得ポイント集めを、《期限付き》でやってみる

1年後でも、次のボーナス時期まででもいいです。

自分の納得感がある仕事を、毎日毎日やっていくと、仕事に愛着が、自分に自信が、自分を大切にする愛が湧いてくるはずです。

追伸

分担される仕事は、必ずしも「自分がやりたいこと」とは限らないのは《万国共通》では。

逆に、アメリカ企業で働く人が、自分の役割分担とずれた仕事を依頼されると100人中、100人が仕事を断るのでしょうか。という疑問が残ります。国は違えど、同じ人間ですから、断れずに引き受けてしまう人、無理をしてしまう人、日本人と同じように周りに気を使ってしまう人がいるはずです。

米国の日本人気質な人たちがどのように自分のキャリアのことを考えているのか、感じているのか話を聞いてみたいです。