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シンディ@香港の気まぐれ日記(香港文化編)「家常便飯」

  コロナで「おうちご飯」が進む中、ここ香港では昔から「無飯夫婦」と言われる種族もいる。字のごとくご飯がない夫婦=(自宅で)ご飯を作らない夫婦という意味。3食外食、或いは近所の実家に食べに帰るなどで、台所には電子レンジと湯沸ポットしかない家庭も多々見受ける。

   そんな中我が家は全く逆をいっている。結婚して20年、年に数えるほどの残業しかしない夫は毎日「街市」といわれる市場に新鮮な食材を買いに行き、毎晩食事を作っている。全て食べ切り、余ったら容赦なく捨てるのは、見ているこちらも潔いくらい。残り物を翌日まで置いておくのは身体に悪いらしい。全く耳が痛い(汗)

   今日は珍しく缶詰のコンビーフを使った野菜炒め。なんでも買い起きしていた缶詰の賞味期限が切れそうらひく慌てて使用したらしい。それにしても見た目よく彩鮮やかで、目分量とは言えかなり計算された分量のみの野菜を切って炒めるのは大変だろうと思うのだが、余っているから使ってしまうようなことはしない。要は、必要な分しか使わないのだ。

 私に言わせると一時が万事こんな感じで、新しい服を買えば古いのを捨てる数を保つようにするなどの努力を、特に努力と思わずできている。これは狭い土地にひしめき合うように暮らす香港に育ったからなのか、或いは生まれつきの性格なのか… わたしには前者のような感じがしてならない。

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