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茶埜子尋子
2023年11月20日 23:11
崖に腰かけて遠くを見つめているあの子の世界は空にあるのねふわり リボンが揺れたかわいい靴下海におとして赤い月 夢みてるどくどく来ないでって言ったのにたやすく破いてしまったのねじゃあもう遠慮しないね小指噛んできみのお家ここにしたよ茶埜子尋子
2023年9月13日 18:59
私が灰になって消えていくことそれはきみが星になって消えていくことよりもずっと夜空っぽくて美しい屋上から空をめがけて落ちても地上から星をめがけて宙を舞っても何も美しいことはなくきみがきみの命をころしたそれだけのこと わたしはわたしを生きながら嘘を食べて涙をのんで人間であることに絶望しながら燃え尽きて灰になるまでを美しくしている 若い命だから美しいことはなく老いぼれた