「最強の2人」を見て

2013年に公開された非常に有名な映画「最強の2人」を見て感じたこと。

・人が幸せになるには自己主張が大事

あまりにも有名な映画ではあるが簡単にあらすじを。

舞台はフランス。主人公はスラム街出身の黒人ドリスとパラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった裕福な老人フィリップ。ドリスが失業手当をもらう目的でフィリップの介護人という求人募集に募集したことをきっかけに出会う。
失業保険をもらうことが目的であったドリスはロクに面接も受けずに「不採用」のサインだけくれ、と頼む。しかしドリスの勝手で自由なところに興味を持ち介護人になってみないか?と誘うフィリップ。そこから2人の生活が始まっていく。
最初は環境の違う場所で生きてきた二人であったために、相入れない関係であったが、障碍者である自分に気兼ねなく接するドリスにフィリップは次第に心を開いていく。
その後、楽しく過ごしていた時にドリスの弟がドリスを頼って訪ねてくる
ドリスはスラム出身で乱暴なところがあるが本当は家族思いの優しい男であり、フィリップから仕事を辞めて家族のもとに帰るように促される。
ドリスがいなくなりフィリップは違う介護人を雇うがつまらない生活に飽き飽きする。
フィリップの使用人がフィリップのためにドリスを呼び戻し、2人で出かけるところで映画は終わる。

・人が幸せになるには自己主張が大事
ドリスの生き方、フィリップが心を開き楽しく過ごしていく姿を見て、そう感じた。ドリスは乱暴ではあるが自分の気持ちに正直に生きている。嫌なことは嫌だと主張し、きれいな女性を前にすると口説き、障碍者のフィリップに対してはブラックジョークも多く使う。自分の正直な気持ちに従い、それを前面に出していく。自分の置かれている状況や生まれ、学の無さなど一切気にしていないように見える。フィリップは裕福であるがために、自分の本質ではなく表面的な部分しか見ない人に対して飽き飽きとしていた。自由であるドリスと生活を共にするうちに、我慢をするのではなく自分が楽しい方の選択をするようになっていくように見える。

この映画は差別を皮肉的に否定したり、人と人のつながりの大切さをテーマにしている。しかし私が感じたことは、人と比べたり恥ずかしがったりすることよりも、ドリスの生き方や言動の様に自己主張を強くすることが人生には大切なことであるという部分である
良い映画でした。

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