幸福度ランキング

こんにちは!ちゃです!


 幸福度ランキングというのをご存じでしょうか?数年前、日本のランキングは58位でした。高いか低いかは皆さんの判断にお任せすると致します。
 これとは別に国民総幸福量(GNH、Gross National Happiness)という指標があります。これは先代のブータン国王が国民総生産(GNP)よりも大切な理念として打ち出しました。物質的な豊かさだけではなく、精神上でどれほど満たされているかを図るこの指標は、幸福度ランキングにもつながります。ただし、この幸福度ランキングとGNHの統計はかなり違っていて、ブータンは世界一幸せな国と言われていますが、このランキングでは97位です。同じ幸せを図る調査でもここまで違うランキングになるとは不思議なものです。
 日本でも各都道府県の幸福度ランキングが発表されています。(世界の調査と日本都道府県の調査は方法としてはおそらく違うと思います)。徳島の幸福度ランキングは47都道府県中41位と下位に低迷しています。この調査ではランキングの項目が別れていて、徳島県において低くなっているのは「健康」と「文化」です。健康に関してはフィットネスジムができたり、とくしまマラソンでの参加人数の増加を見れば、健康志向になり意識が向上しつつあるのではないでしょうか。
 一方、文化の面ではアニメの街としての誘致阿波踊り藍染めなど、行政・民間からのアプローチがあるものの、未だ全国に発信しきれていない所もある印象です。個人的にはこの幸福度ランキングは生活を豊かにしていく上で参考にできる調査でもあると思っています。徳島県で生活することが魅力的になれば、Uターンで帰ってきてくれる若者も増えますし、高齢化・過疎化が進む地方の問題の歯止めに繋がると思います。また、子ども達が学校つまらないと感じ、不登校や非行など子ども達が抱える問題にも繋がることだと感じます。

 徳島県に光明があるとすれば、趣味充実ランキング全国1位という部分です。趣味は人生を充実させる大切な要素だと思います。先日、飲食店で隣席に座られたおそらく50代の方と、お話する機会がありました。その方は岡山県出身で13年前に徳島に引っ越しして来られました。「お仕事か何かですか?」と聞くと、逆に仕事を辞めたんです、との返事が。続けて「ではなぜ徳島へ?」と聞くと、バス釣りが自分の趣味で大きな川で釣りがしたくて吉野川のある徳島へ引っ越してきた、とのことでした。おそらく仕事を辞めて引っ越してくる決断をしたのが40歳頃と推測されましたが、自分ならば趣味のために仕事と地元を捨てて来れるものかなぁと自問してしまいました。そして一番驚いたのは、「長男なのですが、両親も岡山に残してきたんです・・・」との一言。まさに人生を懸けた決断です。驚きを隠せない感情とともに、そこまでの決断をしてもらえる程の環境が徳島にはあるのだなぁと嬉しくもありました。都会に行けばなんでも手に入りますが、徳島や地方でしかできないこともたくさんあります。徳島で生活する意味を見つけて、幸せだなと思えるような生き方をしたいですし、見つけていければいいですね。

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