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言葉


先日、保護者様からミモザのお花を頂きました。ミモザの花言葉は

「感謝」

で、保護者様からは花言葉の意味と感謝のお言葉を添えてくださり、そしてミモザの日(3月8日)に合わせて送ってくださったことにとてもあたたかい気持ちになりました。この場をお借りしてお花と言葉とお気持ちを頂きましたこと、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 
また、ある日のことですが、別の保護者様から我々の小学校を作って欲しいと言ってくださりました。教育に携わる者としてそのように言ってくださることに素直に嬉しい気持ちになりました。
 
このように最近は言葉の暖かさを感じることがとても多くあります。日本人はシャイな国民性と言われ、私自身も例にもれず気持ちを言葉に乗せることが非常に苦手なのですが、保護者の皆さまから伝えてくださる言葉にとても励まされます。それと同時に気持ちを言葉に出さなければな、と反省もします。
 
この数週間、ある4歳さんが朝必ず事務所に来て、私と言葉を交わしています。会話になっているかと言われれば、話題もぽんぽん移いゆきますのでなっていないかもしれませんが、自分の気持ちを言葉にして伝えようとする姿が一所懸命でとてもかわいいですし、私もどのように答えようかと悩み、論理的な思考と言葉に返答に窮したりと、事務所に笑いが発生してとても楽しい時間になっています。そして時々ですが会話の最後に「お仕事頑張ってね」と言って教室に向かって行きます。この言葉で繁忙期の今を乗り越えられている気がします。
 
TVでは現在WBCが放送されています。私も毎日楽しく観戦させてもらっています。その中で調子を崩している村上選手に対してなのか、ダルビッシュ有選手がこのような言葉を述べていました。

「それ(好不調があること)が野球なので、そんなことを気にしていても仕方ないですし、人生の方が大事ですから。野球くらいで落ち込む必要はない」


この言葉は非常に考えさせられました。ネット上において匿名でさまざまなことを自由に発言できる今はその言葉で傷ついたり、時には命を断つほどの影を及ぼします。中傷という言葉は「心の真ん中に傷をつけること」だと思います。そうした問題があるこの日本において、このダルビッシュ選手の前述の発言こそ、

今の日本に必要なマインドではないでしょうか。

言葉はポジティブになることもあればネガティブになることもあります。ダルビッシュ選手のようにさまざまな言葉を受けてきた選手の発言だからこその重みがあります。過剰とも言える痛みが伴う言葉の嵐に日本全体が病んできているような気がします。長い人生失敗しないことはないです。周りに落ち込む必要はないと言ってくれる仲間がいればどんなに心強いことでしょう!人の良いところを見つけ、~くらいで落ち込むことはない、自分の人生を生きることが大切だと思いながら生活していきたいものです。そして人を傷つけないようにしていきたいです。
 
そういえばバレンタインデーとホワイトデーがありましたが、職員同士で「いつもありがとう」という言葉を交えながら交換しあっていました(仕事中に交換したり食べることはありませんのでご安心ください)。職場の雰囲気をよくするイベントだと思いますし、そのように自然に言える関係性であることが管理職としては誇らしく思います。
 
冒頭の花言葉のことに戻りますが、花言葉というのはトルコで生まれた風習だそうです。
 

「花に思いを託して相手に贈る」


 
恥ずかしながら花言葉の由来を知りませんでしたが、最近は無知を恥ずかしく思うことは少なくなりました。学ぶことが楽しいと思うことと、そして素晴らしい物事や知識に触れることができる喜びがあるからです。もうすぐ5歳児さんは卒園を迎えますが、卒園した後、素晴らしいと思える世の中を謳歌して行ってほしいと思います。そして人に寄り添い、温かい言葉を掛け、周りの人たちに生きる希望を与えてくれる人間に成長して行って欲しいと思います。


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