わたしがコーヒーを好きな理由
今週は、荻原健太郎著『北欧とコーヒー』を読みました。
2021年からコーヒーを飲むことが増え、今年はコーヒーについて勉強したいなぁと考えている時に出会った本です。表紙とタイトルに惹かれ、思わず手に取りました。フィンランド人とコーヒーの関係といった歴史的な内容から、カフェやヴィンテージカップの紹介もあり、幅広い内容でカラー写真も多く非常に楽しい本でした。
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本著を読み終えて、学んだことがあります。それは、フィンランド(北欧)人はコミュニケーションツールとしてコーヒーを愛飲しているということ。また、コーヒ―と共に過ごす時間を愛しているということです。
そして、それはわたしがコーヒーを好きな理由のひとつであることに気づかされました。
というのも、わたしはコーヒーを愛飲していますが、コーヒーの風味に魅了されて飲んでいるわけではありませんし、コーヒー豆の種類や高級さに特別興味を持っているわけでもありません。しかし、コーヒー豆を挽いてコーヒーを入れる準備をしている時間はとても満たされた気持ちになります。また、コーヒーを飲む時も幸せを感じることができます。自分自身、風味やコーヒー豆に関心があるわけではないのに、なぜこんなにもコーヒーを愛飲しているのかと不思議に思っていました。
コーヒーを飲む時のことを考えてみると、いつもそこには暖かな空間がありました。大切な人やお気に入りの本とコーヒー。勉強や課題をこなす際にも、自分の心を落ち着けて集中力を高めるために、傍らにコーヒーが。
そこで、わたしはコーヒーそのものではなく、コーヒーと共に過ごす時間が好きなのだと気が付きました。心地の良い時間・空間を作るためにコーヒーを入れる。
本著の中にも、コーヒーを愛するデンマークの女性による『コーヒーにまつわる思い出を思い出すとき、それは必ずしもおいしいコーヒーではなかったりするわ。』という言葉があります。彼女もまた、コーヒーと共にある時間が好きなのです。彼女にとってコーヒーを飲むことは、仕事の集中力を高めたり、友人や家族とリラックスした時間を過ごしたりするための儀式のようなものだと言います。
わたしにとってコーヒーは、日常生活の何気ない時間に色どりを添えてくれるものです。自分の時間を大切にするために、大切な人との時間をより豊かにするためにコーヒーの存在があります。
だからわたしは、今日も朝起きて、太陽の光を浴び、眠たい目をこすりながらお湯を沸かし、コーヒー豆を挽く。そして、その香りにうっとりしながら静かにコーヒーを入れるのです。
だからわたしは、”コーヒーでも入れてちょっと喋ろう。”そう言うのです。
あなたも大切な時間の傍らにコーヒーを添えてみてはいかがですか。
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