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劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」を鑑賞した【ネタバレ有】

初めまして、とりのてばさきです。
好きなものはとりの唐揚げです。

さて、観てきました。
劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」。
もうね、非常に良かった。
この令和にセーラームーンの原作5部を再びアニメ化なんて墓を掘り起こすのはもうやめてくれよ…
思い出は美しいままでえぇねん…と願っていましたが、

映像化してくれてマジで有難うございました!
(高速掌返し)

そのぐらい良かった!セラムン好きな人は本当是非観に行って!!!原作が最後まで映像化するよ!!!(クソデカボイス)

以下割とネタバレしておりますので未鑑賞の方はお気をつけ下さい。
また、
・当方は原作・旧アニメともに履修済みでどちらも好き。
・クリスタルは途中挫折、興味が薄い。
・劇場版エターナルは前後編ともに鑑賞済、しかし個人的には評価低め
上記の様に新アニメに関しては割と辛口です。
セーラームーンシリーズ全て肯定派の方、または新アニメがお好きな方はブラウザバックを推奨致します。

原作5部に関して

さて、私は5部が好きで内容も肯定派です。
原作・旧アニメ共に賛否両論の意見があるのも承知、周りの友人ですら内容暗いしあんまり派と好き派に分かれております。
が、

・初っ端からまもちゃんがぶっ…krされる衝撃
・仲間がいとも簡単に倒されていく悲壮感
・心身ダメージを負う主人公
・星野くんの片想い
・仲間を失い、それでも希望を信じて孤軍奮闘する展開
すごくスリリングでめちゃくちゃ好き。
ヲタク拗らせてもう何十年生きてるけれど、
自分の嗜好の原点は間違いなくここにある。
「なかよし」はヲタク製造機だってよく言われるけど私がそうだもの、間違いない。

よく「なかよし」でやってたよなぁ…。
女児さん達は耐えられたの?私も読んでた時は女児だったけど、あまりに皆あっさり死んでいくから毎月もう悲しいやら何やら訳がわからなかったよ!!

当時「スターズ編」と銘打たれていた原作5部ですが、旧アニメ版とはまた相違がありました。
スリーライツの変身前であったり、ちびちびの設定であったり。
旧アニメはそこまでリアタイしておらず、掲載誌の「なかよし」のみ愛読していたのですが
たまに観るとアニメ版の駆け足気味の展開や、ちびちびの扱いなどに失望しておりました。

特にちびちび…
折角CV.三石琴乃だったのに…意味合いが変わっちゃったじゃんか…コスモスはァァァァ…?
まぁ大人になって改めて見返すと、星野くんのガッツリ片想いや終盤の激重ストーリー含めて、あれはアレで良いと言う謎評価になりましたが笑

興味があれば是非。
現在無料配信してますが、瞬く間に終了するのでお気をつけて。

そんな感じで割と自分を拗らせる原因となった作品だったので思い入れが強く、映像化は否定気味でありました。
ましてや新アニメのクリスタルもエターナルも自分には合わず、旧アニメと原作だけを摂取して生きていたので余計に5部とかもうそっとしておいてくれよ…状態だったのですが。
まぁ何十年越しにスクリーンでセーラームーンが観れるんだ…最低限のお布施は払うわ…感覚で観に行きました。限界まで期待値を低く設定して。

望外の喜び

なんて事でしょう!!!!
あまりに期待せずに臨んだせいなのか、原作好きすぎて判定が大甘なのか自分でも判断つかないけども凄い良かった!!
エターナル観に行った時はスクリーンで動くキャラ達に感謝…ぐらいしかなかったのですが、
今回は唯々有難う…絶対リピートしに来るよ…
という決意と共にスタッフロール後は拍手しました。
まずテンポが良い。
詰め込みすぎなとこも否めないのだが、前回のエターナルが割と冗長と言うか「間」が長くて正直しんどかった。4部がちびうさの恋愛が主なストーリーだったせいもあるが、セリフのテンポと間合いが個人的にはなかなか苦痛だった。
それと比べると今回の5部はバトルメインのシリアス展開なのでサクサク進む。前半の日常パートのコミカルさから後半のシリアスの流れも良い塩梅だったと思う。

セーラームーンの魅力の一つに台詞があると思うのだが、ただ読み上げるだけではせっかくの名台詞も台無しになってしまう。
その辺りも割と上手く演出していたと思う。
まぁ少し駆け足気味だから星野くんがうさぎちゃんに惚れるくだりは
「そんな短期間で惚れる!?一目惚れか??」って思わなくもなかったが。

90年代アニメへの配慮

のっけからテンションが上がったのは、やはりOPの映像と演出でした。
本当に懐かしさを噛み締めながら思った。
こういうので良いんだよ!こういうので!!

まんま旧作を准えても「やはりオリジナルには敵わない」となるので、コスモスのOPはそのギリギリのラインを攻めていたと思います。
絶妙なオマージュ具合で当時を彷彿させるタイトルロゴや、ムーンライト伝説と共に飛んでいくセーラー戦士達はとても眩しく、当時を思い出して少し涙腺が潤んだ。(もう年なので)

後は変身シーン。これもエターナルから進化して随分滑らかになっていたのでヨシ!
エターナルの不満点として、変身シーンを挙げたいのですが、「Supers」の演出ほぼそのまま使ってる割に動きが固く、オリジナルには到底及ばない感じがとても歯痒かった。
当時のままの演出ならば否定的だったのだが、
Cosmosの変身シーンはオリジナル入れつつ、上手く90年代版に寄せてると思いました。
但しライツ!君たちはちょっと飛躍しすぎだけどな!!度肝抜かれたよどしたん!?

でも本当基本的に綺麗な作画で映画を堪能出来たのは最高でした本当に…えぇ…。

総評&波紋へ

とにかく前編は本当に良かった。EDの「月の花」が流れた時もグッと来た。セラムン好きなら絶対観て欲しい映画に仕上がっているし、後編も楽しみだ。
そう思っていた、昨日まではな。
これを書いている現在2023年6月15日である。
昨晩、セーラーコスモスのキャスト発表があった。キャストについてはもう明記しない。とにかく膝から崩れ落ちた。それだけだ。
三石琴乃さんのお声で聴ける、長年の夢叶う、
ぐらいに思っていたので絶望だ。

そしてキャスト以前に公式のプロモーションセンスの無さにやはり悲しさしかない。
サプライズとかいらんねん!!
最初から、ちひちびの時点でキャスト一新したら良かったじゃない!!何でそこだけ変えたんだよ!キャラの意味合いがまた変わっちゃうじゃんか!!

あくまで別次元のキャラ設定として、別の方なのかもしれませんがね。
長年拗らせて、愛読しすぎてうさぎちゃんの声以外、「私」は考えられなかった。
公式とは解釈一致出来ないまま、このまま後編に臨みます。

前編手放しで喜んで評価しましたが、総評は後編を観た上でしたいと思います。

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