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お風呂に入ったあとに水をかけるとカビが生えにくくなる、はウソ?

こんにちは。
今日はお風呂とカビの話をしていきたいと思います。

最近、友人の家でお風呂を貸してもらうという機会があったのですが、その友人はきれい好きでして、「カビが生えるから使ったあとに"冷たいシャワー"で流しておいて!」と言われておりました。

このお風呂の後に"冷水シャワー"をかけるとカビが生えにくくなる」という話、なんとなく本当っぽく感じますが、よく考えてみると「なんでカビが生えにくくなるの?」「本当に効果あるの?」って気もしますよね。

自分は面倒くさがりなので、本当はそんな効果がないのに毎日水シャワーをかけるのは、できれば避けたいところです。

なので今日はその話は実際本当なの?という話を書いていきたいと思います。

まず、この話の真偽を確かめるためには、「カビが生えやすくなる条件」について知っておきたいですよね。

カビ分析対策センターによると、カビが生えやすくなる環境はこんな感じだそうです。

[ カビの好む環境条件 ]
・湿度が60~80%と高め
・温度は25~30℃程度
・ホコリや皮脂などの栄養分が豊富

カビ分析対策センター

ここで一般的な使用後の浴室の環境を、上の条件と照らしあわせてみると、もちろん湿度も温度も高いですし、さらにお風呂場には皮脂や石鹸のカスなどが飛び散っているので、カビが生えやすい環境条件をすべて満たしてしまっていると言えますね。

では、ここに水シャワーをかけるとどうなるでしょうか。

飛び散っている皮脂などが洗い流すことができ、冷水をかけることで温度も下がる気がします。

WEB検索で冷水シャワーをかける理由で調べてみても、冷水をかける理由は浴室の温度を下げるためと書いてあります。

しかし、私が実験として使用後の浴室に冷水シャワーをかけてみて、
その後の温度を測ってみると、、、

冷水シャワー前 室温27.2℃
冷水シャワー後 室温27.5℃


なんと温度は下がっていないどころか、微増でした。
(これはおそらく誤差だと思います)

季節にもよりますが、そもそも浴室の温度を冷水シャワーのみで25℃未満にすぐにさげるのは難しいです。

仮に冷たいシャワーをしばらくかけまくって、一時的に温度がさがったとしても、
温かい季節の場合は10分後には他の部屋と同じような室温(つまり夏であれば25℃~30℃)になっていますので、あまり意味はなさそうです。

そう考えると、シャワーで効果的なのは皮脂などの汚れを洗い流すことだけということになりますので、別に"冷水"シャワーである必要はなさそうですよね。

では、温水シャワーはどうなのでしょうか。

水は温度が高ければ高いほど、蒸発速度が早くなる性質があります。


温水シャワーを浴室にかければ、浴室の暖かさを保ったままで汚れを取ることができるので、その後の水分の蒸発も早く、乾きやすいということですね。

結論としては、浴室のカビを防ぐには、冷水シャワーではなくて温水シャワーをかけると良いよ、という話でした!

わかりやすい!参考になった!という方はぜひスキをお願いします!

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