アーティストとは、目指してなれるものなのか
「誰でもアーティストとして名乗ることは可能だが、人々に認知され、アーティストとして食べていけるのは一握りの人」
これは多くの人の認識だと思いますし、私もそうだと思います。
では、果たしてアーティストを生業としている人たちは、「アーティストになろうとしてなった」人たちなのでしょうか。
こんなことを考えたのは、下記の動画に出会ったことがきっかけです。
京都芸術センターさんの企画で、色んなジャンルのアーティストさんにインタビューをする動画です。
基本となる質問は下記の3つ。
①どうしてアーティストになろうと思ったのか
②影響を受けた人や作品はあるか
③おうちで退屈しているこどもたちは、今どんなことをするといいか?
私はまだ全話見終えたわけではないのですが、皆さんの①の答えがなかなか興味深い。
「なろうとしてなったのではなく、気づいていたらなっていた」
と答えている方が結構多いのです。
なりたくてもなれない人が多いなか、なっている人は、目標が別のところにあるケースが多い。
何かを突き詰めよう、と考えて活動し続けていたら、気づいたらその肩書きがついてきて、これでやってくか、というところに落ち着いた。そんな印象を受けます。
また「突き詰める」といっても、それは「ダンスを続けていたら、ダンサーになっていた」というような単純な「継続」ではなく(一つのことを継続するというのも十分才能ですが)、なにかもっともっと違うベクトルのよう。
なかには「女の子にモテたかったから目指した」という回答もあり、人のエネルギーやきっかけは様々だなあと感じました。
(ちなみに Vol.18 蓮行さんの発言です。実際にモテたかどうかの回答もありますよ。★映像のリンクはコチラ)
ベクトルや目標は人それぞれですが、それを明確に見出して、全身全霊で取り組めたとき、人の才能は開花していくのだろうなと思います。
しかし、その「目標を見出す」ことこそが、最難関なような気がします。
アーティストはなろうと思ってなれるものではありません。
かといって、なろうと思ってなるものでもない。
自分を満足させることができる目標の発見と追及、それこそが自己表現を行う上で最も重要なことだと感じました。
残念ながら私はまだそのような目標を見つけられていないので、これ以上言及ができないのですが(仕事はしていますが、もはや最終的に何になりたいかがわからない迷子ちゃんです)、とりあえず最近は、「生まれてはじめて」の挑戦をしてみています。小さなことから少しずつ。
また、「目標を見つけられた」人々の話を素直に聞きたいと考えています。
ということで、人生のヒントを探し、京都芸術センターさんの「アーティストに聞いてみた」も引き続き見ていきたいと思います。
このブログで紹介した動画などが、皆さんの新しい発見にもつながれば幸いです。
★京都芸術センターさんの、「アーティストに聞いてみた」企画の映像一覧はコチラ
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