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ApexLegendsもう限界。無理。逃げ出したい。

ApexLegendsをはじめて10日ほど経ちました。毎日2~4時間ほどプレイしています。

正直、とても辛いです。

とても辛くて辛くて、やりきれなくて、どうしてもおさまらないので衝動的に記事を書き始めました。

僕の素直な思いをどうしても記録しておきたい。

いまこの思いを書いてて、良い方に誤解されないか不安になりました。

よくあるじゃないですか。「なんでこんなに辛いと言いつつ、僕はついついApexを起動してしまうのだろうか?!その魅力を言語化してみよ~う!」みたいなほほえましい記事。

違います。マジで辛いです。

純粋に「辛いよ!」と叫ぶ、悲痛な記事です。

僕がこのゲームを毎日起動する理由は、仕事のためです。僕はesportsディレクターだから、いま日本で一番人気があるであろう対戦ゲームに向き合う必要があると思っているから、やります。

面白いとか楽しいとか、そんな思いでやっていません。そもそも僕はFPSも、バトロワ系も、大の苦手であることを自覚しています。だからつい最近まで避けてきたというのもあります。

しかし自分が生きていくために、気持ちを奮い立たせながら始めました。

・本記事は、あくまでいち初心者プレイヤーの個人的な記録です。
・会社を代表した意見ではありません。弊社(ウェルプレイド・ライゼスト)の社員はApex大好きで得意なメンバーがたくさんいます。
・ApexLegendsを「面白くない」とか「やる価値がない」とか言う意図は全くありません
・ApexLegendsは現状が証明している通り、間違いなく多くの人を楽しませる素晴らしいゲームです。それは十分に理解しています。
・その上で、至極個人的でありながらも正直な気持ちを書くことで、バトロワ系FPSに致命的に向いていない初心者が「辛い」と思うポイントはどんなものか、ということを分解するものにもなると思っています。
・同時に、FPSやバトロワ系ゲームが苦手な人にとって寄り添えるような、それでも前を向いていく力になるようなものになれば嬉しいです。

前提:僕のFPS歴

2010年か11年ごろ、仲間内でPS3のCall of Duty: Modern Warfare 2をはじめて、100時間くらいやった記憶があります。少しは上手くなった気がしましたが、結局キルレ1.0を全く上回ることができず、大きなストレスを抱えて放り出しました。

なんというか、銃で撃たれて死ぬという直接的な暴力表現がきつくて、何もできずに殺されることにめちゃくちゃイライラしてしまい、精神的に不安定になりかけて、自ら遠ざけました。

その後、2020年にVALORANTをやりました。これは毎日1~4時間くらいやっていましたが、やはりキルレ1.0を全く上回ることができず、2か月ちょっとでやらなくなりました。最高ランクはたしかシルバー1か2だったと思います。適正はアイアン2くらいだと思います。

この時はCoDの時のような暴力的なストレスはあまりなく、ゲーム的な面白さもとても感じていました。仲間にもいろいろ教えてもらって環境も良かったのですが、僕が下手で仲間の足を引っ張ることが耐えられなくなっていきました。そのクセ、とても重要だと思われる「毎日エイム練習をすること」にどうしても楽しさを見出すことができず、上手くなるためのステップを踏むことが嫌なって、やめました。

以上の経験がありつつ、今回FPSとして1年ちょっとぶりにApexLegendsをはじめたという感じです。ちなみにマウス+キーボードでやっています。

前置き終了。

ここからは、僕がApexをやっていて本当に辛いと思っていることを3点にまとめましたので、それをお話しします。

ここが辛いよApex!① ~弾が当たらない~

とにかくこれ。9割くらいはこれに尽きると思っています。

僕は、FPSと言うゲームジャンルの直感的かつ本質的な面白さは、「弾を当てて相手を倒すこと」だと思っています。

自分の打った銃弾が相手に当たる。相手を倒して勝利する。

これが実現するから、気持ちよくて面白い。

それが、僕にはまったくままならない

僕が銃を打っても、ぜんっぜん弾が当たらない!マジで当たらない。当たっても1マガジン20発全部打って、1発だけ当たって単発15ダメージとか。

その間に、当然相手は僕を狙って打つ。めちゃくちゃ当ててくる。1~2秒で200ダメージとか与えてくる。すぐダウンする。負け。ゲーム終了。

僕のApexLegendsは、とにかくこの繰り返しです。

毎回、銃で撃たれてただ殺されるゲーム。

オレノタマ、アタラナイ。アイテノタマ、アタル。

ゲームがスタートしてから15分とかかけて、強い銃や防具・回復アイテムを拾っていく。来るべき戦いに向けて、一生懸命準備する。そうして装備が整ってきて、「よし準備万端だ!!」となる。そのまま敵に撃たれて殺される。

これが僕のApexLegends。

ここでワンポイント。「弾が当たらない」とひとくちに言っても、原因は複合的です。

純粋にエイム力が低い、敵の存在を認識できていない、敵を認識してから撃つまでが遅い、弾数をあまり撃てていない、遠すぎて当たるはずがないのに撃っている、ポジションが悪く先に敵に見つかっている、などなど。(多分もっとあると思います)

しかしそのどれも、解決するためにはApexLegendsをたくさんプレイして慣れることが必要。Apexが辛いなら、Apexをやって上手くなるしかありません。そんな循環の中で、もがいております。

まとめます。

僕がやっているApexLegendsは、僕の撃つ弾は当たらず、相手の撃つ弾は当たってただ僕が死ぬゲームです。

ここが辛いよApex!② ~マップが覚えられない~

僕は、生まれついての方向音痴で、場所や地図を覚えるのがかなり苦手です。

バトルロワイヤル系のゲームにおいて、マップを覚えることはとても重要です。常に狭くなっていく安全地帯の中に入り、敵の居場所やルートを予測し、自分の地の利を保ちながら生き残るための戦略を立てて実行することが非常に重要です。

これが、僕には全くできるようになる未来が想像できません。

地理的なものを把握するのが苦手すぎて、いまだに毎回初見のマップを遊んでいる感覚になってしまいます。

地名とか、特徴とか、現時点で何ひとつとして覚えられていません。

何がどこにある、と言う地理を絶望的に覚えられない。と言うことは、移動の戦略を考えるに足る情報を持てない。つまり、とにかく味方に付いていくしかない。そこに、僕の意志が内在された主体的な選択はありません

この、マップに対する能力の欠落。バトロワ系ジャンルをやる上で、大きなハンディキャップを背負っている気持ちになってしまっています。毎回広大なマップに新鮮さを覚える。その驚きの感情が、「お前にはこのゲーム向いてないんだよ」と、丁寧に語りかけてくるような気持ちです。

僕がやっているApexLegendsは、自分の意志や考えを全く反映できず、弾を当てられず、ただ撃たれて死ぬ、自分には向いてないゲームです。

ここが辛いよApex!③ ~成長実感がない~

これもでかいです。

まじで、上手くなってる気が全然しないんです。

そりゃもちろん、成長はしてます。操作方法には慣れてきたし、スライディングジャンプもできるようになった。回復を使うスピードも上がった。それは事実です。

そんなこと言っても、アウトプットの結果は変わらないから!

僕は弾を当てられない。これは変わらない。変わる気配もない。いつまでやったら変わるのかも見えない。

話は逸れますが、僕は大学時代にバンドを頑張っていまして、ギターを初心者状態からかなり弾けるようになりました。

全くギターが弾けず、コードなんか全然おさえられないところからスタートして、それでも弾いて、弾いて、繰り返し弾いて、どんどん弾けるようになっていきました。

その過程では、「あの有名な曲のリフが弾けるようになった!」とか、「Fのコードが綺麗に鳴るようになった!」とか、「はじめてバンドで1曲ノーミスで通せた!」とか、少しずつの成長が本当にうれしくモチベーションになったのを覚えています。

これは、僕にとってはアウトプットが変わっていたんですよね。明確に変わり続けた。だから楽しみを見出して上手くなれた。

また何より、純粋に音を鳴らす行為そのものが楽しくてワクワクしたことも覚えています。

でも、ApexLegendsでは僕にとってこれはとても難しい。

マウスポインタを思った通りに素早く正確に動かす行為にも。そしてそれが上達することにも。どうしても成長の純粋な喜びを感じることができません

僕がやっているApexLegendsは、自分の意志や考えを全く反映できず、全く上手くもならず、弾を当てられず、ただ撃たれて死ぬ、自分には向いてないゲームです。

楽しみ方は知っている ~でも僕には無理編~

しかし僕は知っています。そんなApexLegendsを楽しむ方法を。

まがりなりにもesportsのディレクター、どうやったら楽しめるかはちゃんと知ってるんです。

それは、小さな成長を大切にすることです。

例えば、昨日は15ダメージだったけど今日は30ダメージになったとか。

昨日は1回もシールドを使えずに死んだけど、今日は1回シールドを使って回復することができたとか。

昨日はアイテム漁りもぜんぜん上手くできなかったけど、今日は少しそのペースが上がったとか。

そういう小さな成長は誰にでも存在するもので、もちろん僕にも存在しています。10日前にはじめてApexLegendsに触った頃の僕より、今の僕は確実に上手くなっています。

だから、そういった小さな成長を見つけて、日々の喜びを...

って、知るかそんなん!!!

そんなこと言ったって殺されるんだよ!毎回毎回、バトロワに潜るたびに、強烈な無力感を植え付けられながら殺される!その繰り返しだ!

小さな成長で幸せポイントプラス1、殺されてマイナス50!

マイナス49の幸せが、僕の人生に積もり続けていくシステム!

...楽しみ方を理解していても、自分には取り入れられないのです。

解決方法も知っている ~だからこそ本当に辛い編~

結局、今の僕にはApexLegendsを楽しむことは出来ないかもしれない。

でも僕は知っています。この苦しみを解決する方法を。

それは「文句言ってないで、とにかくプレイすること」です。

四の五の言わず1000時間くらいプレイすればいいんです。

とにかくランク戦を回せ。射撃場に行け。エイム練習をやれ。YouTubeで上手い人の動画を見ろ。上手くなるための「努力」をせよ。辛いと思うことに合理的な意味なんてない。そんなの置いといて、とにかくやれ。ただやれ。

そしたら僕でも、そこそこ弾も当たって敵を倒すことができるようになる。いくら地図が苦手でも、無意識にマップを覚えて、戦略的なことも考えられるようになる。自分より圧倒的にプレイ時間が短いプレイヤーには撃ち勝てるようになる。これはおそらく正しい。約束された未来がある。

そうすれば、楽しいApexLegendsが待っていて...

って、いやできるかそんなん!!!

1000時間辛いことやり続けることなんて、そんな意思決定できるか!

それだったら、今からでも楽しめる他のゲームをやった方が、幸せな時間を多く過ごせるよなあ...

そんな風に、ApexLegendsと向き合うよりも、世に溢れる様々な面白いゲームに思いを馳せてしまうのです。

何が僕を救うのか、僕は何に救われたいのか

記事を書いていて、自分の気持ちは整理できたような気がします。

しかし、同時に弱さを痛感する時間にもなりました。

結局僕は、まだ20~30時間くらいしかApexをやっていないですし、客観的に考えて超短い。そのくらいで何がわかるんだよっていう気持ちはあります。

でも、僕が辛いのは事実です。毎日毎日、Apexをやったらみじめな気持ちになることが確定していて、起動するのは気が重い。

それでも何とか毎日起動して、案の定毎日みじめな気持ちになって。

圧倒的に苦手なものに向き合うこと。正直こんなことって、生きてきてあんまり経験したことがないです。

圧倒的に苦手なものを目の当たりにして、それでも逃げずに向き合うことは尊いのか。果たしてそれは強さなのか。

「辛い、もういやだ!」→「いや辛いとか知らんし。やれや自分」→「しゃあないやるか頑張ろう」→「でも辛いと思うことすらダメなの...?」→「やっぱり辛いよ!ウエーン🥺」

こんな感情の循環です。

これを吐き出すことで何になるかはわかりません。それでも、吐き出さずにはいられませんでした。衝動的に記事を書いて、そして手を止めずにここまで書きました。

Apexをやって良かったこともあります

ここから先は、衝動的でなくちょっと落ち着いてから考えたことを書いています。

毎日苦しい思いをしながらプレイし続けているのは事実ですが、それによって良かったことも、もちろんあります。

それはズバリ、「Apexの観戦が楽しめるようになった」ということ。

いまや、Apexの大会は様々開催されており、有名人が参加するカスタムマッチなんかもめちゃくちゃ視聴されています。

名だたる有名配信者も、かなり多くApexLegendsをプレイしており、単純に今の世の中に、Apexの観戦をする面白いコンテンツがめっちゃ多いです。

ゲームの観戦をするときには、どうしても「そのゲームの中身を理解しているかどうか」が大切になってきます。理解度が高くなれば高くなるほど、やはり観戦も面白くなっていくと思います。

そういう意味で、僕はApexを自らプレイした経験から、プレイヤーたちの大きな目的、大枠の強い戦略、各アイテムやスキルの特徴なんかを少し把握できるようになってきました。

「いま、画面で何が繰り広げられているのか」がわかると、すごい事が起こっている場面でちゃんと「すごいな!」と思うことができる。そしたら、観るのは格段に楽しくなる。

これができるようになってきたのは、めちゃくちゃ良かったことです。

これだけでも、Apexをプレイしてみることを他人におすすめする十分な理由になると思っています。もちろん、僕がApexをまだ続けたい理由にもなっています。

僕は誰かを救えるのか?

「救う」なんて大それた言い方ですが、僕のこのApexに向き合う体験や挑戦が、誰かの何かの足しになることはできるのだろうか?

そんなことを考えまして、実はこれ結構できるんじゃないかと思い始めてます。

それは、僕と同じようにFPSやバトロワ系ゲームが苦手な人に対して。

ApexLegendsは、押しも押されぬ人気ゲーム。おそらく、日本の至るところで、「一緒にApexやろうぜ!」というコミュニケーションが巻き起こっていて、素晴らしい人間関係を構築する助けになっていることは容易に想像できます。

つくづく良いゲームです。

だがしかし、中には居るはずです。

そんな状況でApexをはじめてみたけど、どうしても順応できないという人

上手くなるのが遅い、仲間の足を引っ張るのが申し訳ないなど、楽しむことがいまいちできていない人。

そんな人に声を大にして言いたい。僕がいますと。

対戦ゲームを深く理解することが必要なesportsディレクターという職業にもかかわらず、苦手でうまくできなくて、もがいている僕がいますと。

だから、苦手勢で今も僕と同じように辛いと思っている方がいたら、僕とフレンドになりましょう!ツイッターなどでぜひ絡んでください。

僕は皆さんのことを思いながら、今日も明日も一生懸命、ApexLegendsをプレイしていきたいです。

一度、そういう苦手勢の皆さんと一緒に遊ぶのもやってみたいな。そういう人たちで一緒に観戦するのもいいな。

そうやって仲間を増やしていけるんじゃないかと思うと、すごく前を向ける気がしています。

おわりに

そんなわけで、みっともない心の内をさらす記事となりました。

自分でやるって決めたのにこんな愚痴記事書くなよ、と思われるかもしれません。ほんとにごもっともです。ダサくてごめんなさい。

繰り返しになりますが、これは決して「ApexLegendsってつまらないよね」って記事ではありません。いかに僕が辛いと思ってしまうか、と言うことを分解した超個人的な記事です。

なのでこの記事を読んだけどApexLegends未プレイだよ、って方は是非やってみてほしいです。これはめちゃくちゃ本心です。

合うか合わないかは人それぞれなので、多くの人にとって楽しい体験になると思っています。

とりあえず僕がいま思っていることは、本当に限界が来るまではApexをやり続けたいということ。もちろん明日もやります。

いま、おそらく日本で一番人気のある対戦ゲームであるApexLegends。esportsディレクターと言う仕事をしている僕が、このゲームに順応できていないという事実は、重ねてとても辛いことです。

でも、僕は僕の仕事に誇りを持っていますし、真摯に向き合い続けることだけが自分の価値だということも知っているので、可能な限り向き合っていきます。

なお、本記事のタイトルはこの動画からいただきました。

5000回やってダメでかっこ悪くても、5001回目は、何か変わるかもしれないですよね。

でもそれでも、どうしても向き合えなくなる時が来たら、、、その時は、また別の戦い方を考えます。

それではまたお会いしましょう!おつプレイド・ライゼスト✋

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