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お風呂の一場面

久々に看護のお話。

90歳代の一人暮らしのちえさん宅に訪問に伺った。

初回の契約の際に一度お目にかかり
2回目の訪問だった。
初回は、3人の看護師で伺った。
その時、私は記録など雑務担当していて
ご本人やご家族とお話するのは
あと2人の看護師が行っていた。

その後、代わる代わる4〜5人の看護師が
訪問していた。
訪問に伺った全員の名刺を見ながら
忘れないように復習をされていた。

私が訪問したのは1ヶ月以上前なのに
とてもよく覚えていらっしゃった。
あまり喋らなかったから大人しい人かと
思ってた〜!と
安心したようにケラケラ笑われていた。

沢山の看護師がきて
お友達が増えたみたいで嬉しいわ〜と。

つい最近、お子さんも同居になったけど
初回の訪問の際に
とにかく浴室がピカピカなのに
驚いた。

というのも
同じ団地で同じタイプの浴槽+トイレが隣にあるタイプに住んでいるお客さまを知っていたから。

そのお客さまのところはカビだらけで
汚れが凄く、かなり不衛生な感じだった。

それを見ていたので
同じ団地とは思えないほどだった。

90歳代とはいえちえさんは
ほとんど入浴介助は必要なく
簡単なお手伝いのみだった。

一人暮らしが長く続いている人の特徴は
できることは自分でしたいという強い意志を保たれていることも
一つあると思う。

背中を洗い流し
浴槽にまたぐ時にだけ見守る。

ちえさんのお風呂のルーティンを聞き
清潔な理由がわかった気がした。
訪問時には綺麗な理由を絶対に
盗んでこよう♪と思っていた。

まずは、
トイレのスリッパをきれいに重ねて
水がかからない上の棚に置く

シャンプー、石鹸、ブラシ、洗面器類を上の棚から
浴槽の床に下ろす。

そして
入浴後に浴槽を洗い流し
床を拭く専用タオルと
洗面器や椅子、シャンプーなどを拭く専用タオルの定位置も決まっていた。

それで丁寧に水気を切り、また、下に置いていたものを
棚にあげる。

そしてきちんと窓を開けて換気をする。

浴槽のステンレスも本当にピカピカ。

きれいな理由がちゃんとあるんだなぁと感動。私のお風呂掃除は結構いい加減なので

大いに反省。
拭き取りは大切だなぁと思った。

当たり前のことでしょうが
自分ができていないので(笑)

お風呂の後は、
まだ時間があったので
ガラスやすりで爪磨きをしたら
爪がピカピカになり
少女のように喜んで頂いた。
娘に自慢すると言われていた。

そして
時間が少しオーバーしたことをすごく気にされていた。

私の入浴介助後のタオルまで気にしてくださった。

丁寧な暮らしをされているのをみると
本当に反省しきり。
こんな90歳代なら素敵。

いろんな方のお宅に伺い
いろんな生活のルーティンを見せてもらうのは
結構楽しみで、このルーティンいいなぁと
参考にさせていただくシーンも多い。
これは訪問看護・訪問介護だからこそ
体験できること。

日常を丁寧に生活する・・・
私に足りない部分を学ばせていただいた。

帰り際には「にゃむちゃん」と呼んでくれ
すっかりお友達になれたかも。
いい気分になり
「にゃむちゃん、一番お若いんでしょ?」と
20年に1回しか言われない様な一言を頂き、
「そ、そうなんです!」と
調子こいて言ってみたが
すぐに良心が咎め「嘘をつきました、上から2番目です」と白状。

日常的に私がみんなより若く見られることは
先ずないので

視力は90歳なりなのだと思われる(笑)

でもいい気分で
ちえさんのお宅を後にした。
単純♪




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