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“こんなおばぁちゃんになりた〜い”(1人目のおばぁちゃんのお話)

アオイさん
80歳代後半 
軽度認知症あり 

アオイさんは、女優さんみたいに可愛らしいおばぁちゃん。いつもどの瞬間もニコニコしていらっしゃる可愛らしいアオイさん。イメージをお伝えすると八千草薫さんをさらにキュートにした女性。

誰もがあんなおばぁちゃんになりたいねという。彼女に会うと自然と笑みがこぼれる。

オシャレな白い家に息子さんと住んでいる。玄関先には地域猫さんの宿泊施設(可愛らしい爪研ぎ段ボールハウス)とトイレが優しく置いてある。
ハウスには暖かそうな毛布も入れてあった。

あまりに可愛いのでネットで探してみたらあった!

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玄関に入ってすぐにスツールと膝掛けが置いてあった。
お食事の時間になると猫さんが玄関でお食事をするのだそう。
アオイさんは、猫さんの食後に小1時間玄関のスツールに座って膝掛けをしてその上に猫さんが寝るのだとか。
なんてまったりした素敵な関係なんだろうと思った。

アオイさんの家のリビングは、部屋全体に太陽の光が燦々と注ぐ素敵な空間。
ライトグリーンの座り心地いいソファーが観葉植物の色といい感じにマッチしている。

お風呂に入るお手伝いをさせて頂いた。
洗面所にさりげなく外された時計は、ロ(ろ)が付く高級時計。
小さく手を合わせ、拝ませて頂く(笑)

「自分でできるのに甘えてしまってごめんなさいね。本当に看護師さんって大変なお仕事でございますね。なかなかできることではないですよね」と何度も同じ台詞を繰り返し、感謝を述べてくださる。本当に心から言ってくださっているのがアオイさんからは感じられる。ありがたすぎる。

うっかり他の人と同じように洗髪もお手伝いしようとしたらシャンプーが見当たらない。そうだった・・・アオイさんは美容院でいつも洗髪していらっしゃるのでご自宅では洗わないんだった。

余談になるけど・・・
ご自宅で髪を洗ったことがない方は、時々いらっしゃる。髪は、美容院で洗うのが普通だと思っていらっしゃる。「家で髪を洗うって言うのは、どうやって洗うの?後ろ向くの?前向くの?」と聞かれたことがあった。
家で毎日洗髪している私にはその質問の方が新鮮で、貧富の差・・・いえいえ、凄いなぁと感心した。

話を戻そう・・・
お風呂からあがり、同じ服を着ると言われるので同じ服を着替えるお手伝いをした。
え?
さっきまでアオイさんが着ていた素敵な服は、まさかのUNIQLOだったの?タグを見て驚く。

(実は、前出の家で洗髪したことがないご婦人もUNIQLOを着ていらっしゃったけど素敵な着こなしでUNIQLOと知った時には驚いたことを思い出した)

その時から私はUNIQLO恐るべしと思っている。

ということで
その人の生き方や物腰や佇まいが着ているものまで素敵に魅せてしまうのだと思った。

アオイさんのお部屋には、質の高そうなお洒落なデザインの服も沢山並んでいた。抜群のセンスでアオイさんはご自分に似合うものをよく知っていらっしゃるのだと思った。

アオイさんのお部屋に入るとこれまた高級な嫌味のないルームフレグランスが高級感をさりげなく演出していた。思わずメモらせていただく私(笑)。

お風呂のあとは、美しいカットの江戸切子グラスでお茶を出してくださった。

そんな時に1本の電話がかかってきた。
始終ニコニコしてとても丁寧な応対で「あらそうでございますか。ただ今、息子が留守にしておりまして…。あら、そうでございますか、本当に申し訳ございません」と何度も繰り返し仰っていた。どなたからですか?と伺うとガス会社の方が新しいプランがあるからということで・・・と、セールスのお電話だったようだ。
勿論、なんの文句も言わずに・・・ニコニコ。

私もセールスのかたにもそんなに嫌な対応はしていないつもりだけどアオイさんの丁寧さ謙虚さには完全に負けた〜と思った。

もう全部素敵で、玄関までお見送りしてくださった時にアオイさんに告白した。

「アオイさん、大好きです!!アオイさんを目指して生きていきます!」と。


人生の師匠たちに沢山出会わせていただけるこの仕事・・・ありがたい。


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このシリーズは次の2人目のおばぁちゃんで終わりますが、次のおばぁちゃんも1回しかお会いしたことがないのにインスパイアされました。このお2人のおばぁちゃんは、どちらも猫好きでセンスがいいと言う共通点がありました😊明日か明後日に投稿させて頂きます♪


ありがとうございます😭あなたがサポートしてくれた喜びを私もまたどなたかにお裾分けをさせて頂きます💕