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男性の股間を見せられるシーンで山場が来る漫画「夜を泳ぐ魚たちは」の特殊性


藤原ハル新人賞作品

藤原ハルの漫画「夜を泳ぐ魚たちは」は、ひらめき☆マンガ教室で高評価を受けて商業誌の賞の応募に進みました。

そしてヤングマガジンの新人賞を見事獲得しました。
ちばてつや賞ヤング部門第90回大賞です。
おめでとうございます!

ヤングマガジン最新号に、全部が一挙掲載されました。
タイトルの次のページでもう女性の乳首が両方出てサービス精神全開です。
全裸シーンも多数で、愛液も生理の血も出て来るのに実は、真面目な文学的テーマの作品なんですよ。

「夜を泳ぐ魚たちは」をCFNM的に読む

内容はぜひ読んで欲しいのであまりネタバレは書きませんが、CFNM的に見た視点をちょっとだけ書きます。
CFNMなんてもう凋落の衰退ジャンルかも知れませんが。

「夜を泳ぐ魚たちは」はCFNM的な視点から見て相当特殊な漫画だと思います。
CFNM好きな人が好きな、ちんちんサイズを女性が思わず言ってしまうセリフもありますが山場はもっと先です。
パパ活少女の刹那な日常を描く陳腐な漫画だと油断した頃に急にストーリーが立ち上がります。突然強引な男女逆転をして、山場は罵られた男性が目の前で自分から股間を見せるシーンからです。
ただしCFNMではありません。女性が先に脱いでいますし。
前の方で配信者が言ったセリフ「ちんぽ見ずに金もらえんのかよ 女っていいよな」が裏をかいた伏線だったとも言えますね。
漫画のセリフに普通出て来ない「陰茎」の2文字のインパクトも、その後の2文字のインパクトが強烈で打ち消されます。
股間に関して言われた人生の重大事の回想を挟んで、ラストまで文学的な世界が駆け抜けます。

『ヤングマガジン』2024年27号掲載作品です

表紙の桑島海空のビキニがまぶしいヤングマガジン最新号で、「夜を泳ぐ魚たちは」が読めます。
391ページからです。おっぱいも文学も美しい漫画を見て下さい。

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