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面倒くさいの極み?保険請求書類作成に時間を盗まれた話

毎日少しずつやればそのうち終わるはず。

私はそう信じていた。

台風15号の被害を損害保険で補いたいと考え、保険請求をすることに決めたのは、ひと月ほど前のこと。写真を撮ったり、書類を作ったり、見積もり書の細かいところまで目を通し、必要なものが揃ったのは、5日ほど前。

写真の整理は始めていたし、必要書類は随時整理して複写をとって、送付用をファイルしてきた。だから、ささっと終わるはずだと楽観視していたのだ。

けれども、いろいろな問題が起き、なかなか思うようには進まない。

普段使いのデスクトップがメディアを読み込ませようとすると強制終了するという末期状態。サブで使っているノートPCで画像を取り込み解決した。

紙の資料に家のイラストを描いて損傷部分を示す欄があり、手の動きが止まる。絵心はあるほうと思うのだが、指定された欄が小さすぎるのだ。

横8センチ×縦7センチの中に家を描き、損傷部分への説明を入れるようにとのこと。計7か所の破損があった我が家。老眼の私には堪える作業であった。

文章に関しても、PCで作ることができる部分と手書きで書かなければならない部分の整合性を「人の手」「人の目」でやらなくてはならない。PC上のファイル内なら、単語を検索にかけて鼻歌まじりで表記の揺れを修正していける。だが、それを自分の手と目で確認していかなければならない。

損傷とか汚損とか破損とか、そういうなんとなく似ている単語がちょっとずつ違う。これってそんなに大問題ではないのかもしれないなと思いながらも、性格なのか違いが気になってしまって表記の揺れを修正していくのだ。

請求書類を作成していたら、あっという間に数時間が経過した。

その上、まだ出来上がっていないのだ。手書きの書類は下書きの鉛筆書きで、PC作成したファイルは確認前の熟成中。

保険請求は、本当にやる価値があるのかなとまで思ったりもしたが、金額が金額なだけに、やるしかない。

これだけ手間をかけて保険の請求が通らなかったらどうしよう……なんてことが不意に浮かんでくるのだが、それを考えると切なくなってしまうから。

ただ目の前のことに集中しよう。

あと少し、あと少し……。