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「放任主義」で育つ!

思いがけず花が咲く』 の中で取り上げたあの花のまわりにチョボチョボと生えていた多肉植物(?)が大きく育ち、黄色い花を咲かせている。

この植物は花が咲くとは思わなかった。

それが正直なところだ。

前出の『思いがけず花が咲く』で取り上げたあの花と同様、全く何の手入れもしていない。

正真正銘「放って置いた」のだ。

放任主義はひとつのカテゴリーにされているのだろうか?

今は、子どもを放任主義で育てると「ネグレクト」だとか「虐待だ」とかいって、うるさいことをいう人もいるだろう。もしかしたら、「放任主義の子育て」は死語となっているのかもしれない。

実のところ、私は「良質な放任主義」のもと育てられた。

とにかく褒められることがなかったが、かといって私のやることに口出しをしてこなかったので、それはそれは楽しい子ども時代を過ごしたのだ。

興味のあることには没頭し、何時間でも時間を費やした。気に入らないことは全くしない。それでも両親は私の好きなようにさせてくれていた。

宿題をしないとか遅刻が多いとか、優等生の定義には当てはめられないヤンチャさを保持しながらも、学校の成績は全科目良好。

「他人に迷惑をかけない」「自分の身を護る」といった基本的なことを守りさえすれば、好きにできたのだ。

ただ、この育て方には問題点もある。

もっと構って欲しいと思うタイプの子どもには寂しさを感じる理由になってしまうということだ。

だから放任主義を無条件に推奨しようとは思わないが、自粛期間である今、子どもと接する機会が多いタイミングで、放任主義というものもちょっとは試してみてはどうかなと思う。

私には子どもがいない。

子どもを育てた経験がなく親の気持ちが判らないということは、いい換えると、理路整然と主張することが可能なくらいに内面が成熟した「子ども」ということでもある。

心身成長した子ども代表としての「ご提案」。

放任主義を試してみてはいかがだろうか?