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ノルウェーワーホリ|プライドパレードの話

6月に更新したかったプライドマンスの記事…
7月に入ってしまいましたが、プライドパレードに行ったお話です。


6月になるとオスロの街中にレインボーの旗が飾られます🏳️‍🌈

広場では、ポップアップストアを展開していたり、お店にはどこに行ってもレインボーカラーの商品が売っています。

広場のポップアップストア


ノルウェーを選んだ理由の一つ。
セクシュアリティとジェンダーに関するマインドや私自身の性自認について深く理解するという事。

Instagramなどのステータスで表記しているので、改めて「カミングアウト」などする必要はないかもしれませんが、"私自身の心の性別"というものを決めたくない、いわゆる「ノンバイナリー」というものを自称している。
日本では、この言葉としてのなじみはあまりないかもしれないが、
「中性」という言葉でファッションやアニメやゲームのキャラクターとして表現をされていることが多い。

私個人の見解ではありますが、日本では、オープンマインドというより、セクシュアリティに関する言葉の中にファッション性や、話題性、エンターテインメントとしての役割で受け入れられている印象だ。
そういった中でカミングアウトをしても、理解をされなかったり、真剣に受け止められなかったりする。

パーティーグッズショップの店内

私の身の上話はいいとして、本題のプライドパレードについて話そう。

プライドパレードは多くの企業・団体が参加し、市内の中央駅付近から少し北のほうにある大きな公園まで行われる。

この日は晴天に恵まれて、パレード周辺や公園にも人がたくさんいました。
この日は無料でカップケーキなどを配布する企業もあったり、パレードが行われていない通りでも賑わっていました。

有名なドラッグクィーンが率いるダンスパフォーマンス、トラックに積まれたDJ、重機が通り、その横を旗を掲げ、思い思いの個性的なオシャレをしている人や顔にペイントをしている人、パレードの通る地域は人で溢れかえっていました。

パレードが通るGrünerløkkaの様子


公園では、特設会場が設置され、企業・団体のブースやライブステージ、バー・パーティーブースがある。

公園内のライブステージの様子

無料のキャンディーやコンドーム、レインボーグッズの配布や、企業・団体のブースではルーレットや缶落としといったゲームでノベルティがもらえたり、アンケートに答えたりするテントがたくさん並んでいる。

例えば、アンケートを設置しているブースでは、「パスポートの性別表記を増やす(男女以外のノンバイナリーやトランスジェンダーなど)」か「同性カップルのための代理出産を合法化する」どちらを最優先に取り組むべきか。といったものがある。

これらは、企業のPRの役割も果たすのだろうけれども、メンタルヘルスのサポート団体の紹介なども多い。

家族の在り方や、愛の在り方、性の在り方にどれだけオープンで寛容か、そして社会がどれだけそれらの"問題"に取り組んでいるかがよくわかる。

この会場へは無料で入ることができ、お酒や食べ物は持ち込みができない。
しかし、お酒や軽食などは買えるし、ライブパフォーマンスも盛り上がるので、身軽な装備で行くことをお勧めする。

フェイスペイントやシールタトゥーができる場所もあり、体一つでも十分に楽しむことができた。

ライブステージでは、パフォーマンスの華やかさはもちろん、驚いたのは手話通訳士もステージに上がり、ライブを盛り上げていたということである。
その場にいるどんな人も楽しめる、愛で溢れた空間だと感心した。

(正直、傷心してすぐだったので愛に溢れた空間は来るものがあったが…😇)


セクシュアリティの考え方・捉え方

体感として、初対面であってもセクシュアリティについて話しても嫌悪を示されたり、過剰な興味を持たれることもなく、私の場合はInstagramのステータスを見て、私に対して、[she/her]と[they/them]どちらを使うべきか、と聞いてくれた人もいる。

そして、自分が一番心地いいと思う服装で常に過ごすようにしているのだが、それを「そのスタイル好きだよ!」と通りすがりや列に並んでいる時に突然声をかけられることあった。

そういった「ありのまま」でいられるというのは尊いものだなと体感した。

ほかにも性犯罪・性教育、ポルノに関する話もすることができた。
私自身、性被害を受けた経験もあり、この社会問題について日本が今後どのように変わっていくべきなのか、どのようなマインドの違いがあるのかに興味を持っている。
日本のポルノ文化というものが、海外でどのようにとらえられているのか、貴重な意見を聞けたと思う。

時代とともに、「性」というものが、「子孫繁栄」というものから、
もっとカジュアルに「楽しむもの」に変わっているという感覚を実感した。


私の考え方というものも、どんどんアップデートをしていきたい。

具体的な言葉には、今の段階ではできませんが、私の中での「性」に関する課題はまだまだ多いどころか、深いものなので、こうした取り組みが行われ、社会で受け入れられている国ならではのいい経験になりました🏳️‍🌈


7月になりましたが、ノルウェーの夏は寒い…(何なら6月のほうが暑かった)
風邪ひかないように頑張ります☔️

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