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産学連携コーディネーター 和田順子

チャレンジフィールド北海道にたずさわるメンバーの自己紹介を連載するコーナー。
第6回目は、チャレンジフィールド北海道の産学連携コーディネーター、ノーステック財団の和田です。

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                        [利尻島で昆布干し]
■名前
和田 順子 Junko WADA

■生年・出身地
1980年・群馬県前橋市出身

■経歴と、チャレンジフィールド北海道への今の思い
小学6年生のとき、なんと「文化人類学者になりたい!」と思っていました。「文化の違いをありのまま認める」という考えが、思春期のやわやわなハートにズバシ!と響いたのを覚えています。
その後そんなことはすっかり忘れて大学に進学。専攻した社会学ゼミのテーマが「多文化主義社会」で、再び「違いをありのままに認める」学びに出会いました。いまの言葉で言えば「ダイバーシティ」や「インクルージョン」について学んでいたのだと思います。世界遺産サークルにも所属して世界のあちこちをバックパックを背負ってめぐり、「違い」を全身で感じ取っていました。

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                  [22歳、インド警察のみなさんと]

新卒で就職したNTTドコモでは、プロモーションや広告宣伝、アライアンス関係の仕事を担当。何をするにもお客様や現場の声を聞くことを叩き込まれました。尊敬できる上司や先輩、同僚に恵まれ、その頃の経験やいただいた言葉は今も心の真ん中にあります。

結婚・出産して北海道へ。夫は転勤(道内)が多く、落ち着かない数年を過ごしました。またその間、私を含めみんながそれぞれ子育てに苦労している様子を見て、何か自分にもできることをと、自分ごととして社会課題に接し、課題解決のために行動変容を促すための場づくり(食関連)を11年間してきました。コミュニティを作って町づくりに携わったり、フードロス削減のために自治体等を巻き込んだ取り組みを行ったり、トランスサイエンスと呼ばれる問題について多くの人に腹落ちするようなコミュニケーション方法を学んだり(北大CoSTEP16期)。自分の肌感覚を通してわいた問題意識に対して課題を設定し、世の中が少しずつでもよい方向に向かうために必要なことと私にもできることは何か考えています。考えるだけでなく実際に行動に移し、時に穴にもぐりたくなるような失敗をしながらも歩みを継続してきました。

自分の活動に誇りをもちつつも、社会へのインパクトを考えたときに組織としての動きに再び魅力を感じ、いまこのお仕事をさせていただいています。次世代のためにどんな社会にしておくかは私個人にとっても自分ごとの課題です。でも産学連携の分野は初めてで、学ばせていただくことばかり(みなさまご迷惑をおかけしています!)。ただ、よそ者の立場だからこその力を知っている私の強みが発揮できたらと、あくまでも気持ちは前向きです!

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                          [道南の駒ケ岳]

■趣味:旅行・遺跡・登山・直売所で野菜大人買い
■性格:マイペース、すぐ凹むけどめげない
■特技:掘り出し物を見つける
■座右の銘:継続は力なり、諸行無常・諸法無我
■好きな本:
・辺見庸「もの食う人びと」
・上出遼平「ハイパーハードボイルドグルメリポート」
・司馬遼太郎「燃えよ剣」
・近内悠太「世界は贈与でできている」
・山口周「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す」
・国分功一郎「暇と退屈の倫理学」
■その他なんでも:野球少年2人を育てています。米の消費量と洗濯物の量は、ノーステック財団随一かもしれません。

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■私の考える「豊かさを実感できる社会」とは
「豊かさを実感できる社会」とは、「ひとりひとりが幸せを感じられる社会」だと思います。先人達の努力の結果、日本は物質的に豊かで安心安全な社会になりました。でもそうした“条件の揃った”豊かな社会が「幸せ」かと言ったら、イコールではないと感じます。「イケメン・高収入・優しい・みんなに人気、でもなんかこの人ムリ」ということに似ています。言葉にできない、その人との関わりのなかでじんわり感じる「ありのままの自分を認めてもらっていること」「必要とされていること」といった、心の渇きを満たしてくれるようなことが「幸せ」であり、そうした感情をもつ人の集合体が「豊かさを実感できる社会」の正体のように思います。



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